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在宅勤務で倒せ大魔王!~または30過ぎ無職うつ病魔法使いの異世界リハビリ生活~  作者: 於田縫紀
第3章 お仕事らしい捜索活動

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第14話 お弁当の時間

 谷に降りていく長い支尾根を降りていく。

 この道も一応あの地図で確認した道。

 更に道案内(マッピング)魔法なんてものも使っている。

 だから急坂ではあるが歩くのに支障がある場所は特にない。

 所々に獣道もついているし。

「帰りにこれをまた登ると思うと勿体ないですよね、下りるのは」

「だな。でも下の谷の方の状況が知りたい。気のせいか動物数が少なく感じる」

「私にはまだわかりません。流石サクヤ様ですね」

 俺のはチートだけれどな。

 そう心の中で返しつつ下っていく。


 ある程度下りたところで俺は立ち止った。

「この辺でご飯にしよう。広いし日当たりもいいしさ」

 少し西南側に開けた場所で座るのにちょうどいい大きな石もある。

 そんな訳でファナと並んで腰を下ろし、ザックから弁当箱を出す。

 弁当箱は2個。

「どっちが俺のでどっちがファナのっていうのはあるか?」

「あわせて2人用です」

 そう言われたので2人の前に置いて開けてみる。

 片方はジャガイモをマッシュしたものを固めて揚げたものが2個入り。

 もう片方はバリケンのから揚げだ。

 どちらも手に取って食べる感じ。

 だからまずはジャガイモの方を手に取る。


「いただきます」

 食べてみるとただ芋をつぶして焼いただけじゃない。

 中に野菜やひき肉だの色々入っている。

 ピロシキとメンチカツのあいのこみたいな感じだ。

 芋部分もしっかり味がついていてこれはなかなか。

「美味しいな」

「せっかくのお出かけなので、少し工夫してみました」

 

「ファナは色々上手だよな。料理も出来るし文字も書けるようになったし。魔法だってもうすぐ色々覚えられるだろうしな」

「料理は昔から得意なんです。でもそれ以外はサクヤ様のおかげです」

「そうでもないだろ。ファナが賢くて真面目だからだよ」

 実際そうだと思う。

「こんな村じゃなくてもっと街の方へ行った方がいいかもな」

 寄宿舎のある学校に通わせた方がいいのだろうか。

 今から勉強すれば高等学校に充分間に合う。

 寂しくはなるけれどファナがこのままというのは勿体ない。

「私はサクヤ様と一緒がいいです。ずーっと一緒が」

 その気持ちは凄く嬉しい。

 嬉しいんだけれどさ。


「でも勿体ない」

「勿体なくないです。ファナはサクヤ様と一緒がいいんです」

 言い切られてしまった。

「それともサクヤ様はファナの事が嫌いですか」

「な訳ないだろ!」

 即答してしまう。

 実際可愛くて仕方ない。

 何でも一生懸命やってくれるし。

 割と何でも出来るし物覚えも早いし。

 外見だって顔だって身体だってもふもふの耳としっぽだって。

 だが俺はロリコンじゃないぞ。

 ファナが可愛いだけだ。


「ならずっと一緒がいいです。いさせてください」

 こうなると俺は勝てない。

 この話は当分あとに回すとしよう。

 いつでも学校に行けるように勉強だけはさせておくとしてさ。

 高等学校入学レベル位の勉強や魔法は俺でも教えられる自信があるし。

「ずっと一緒がいいんです。もし足りない処があれば頑張りますから」

「わかった。大丈夫、ファナと一緒にいるよ」

「本当にずっと一緒ですよ」

「はいはい」

 ファナが結婚してとか考えるとそうもいかないだろうけれどさ。


「それにしてもこの芋料理美味しいな」

「これは私の得意料理なんです。これ1個でお肉もジャガイモも野菜も食べられていいですよ。でもこのお肉も今回は凝ってみました」

 どれどれ。

 フライドチキンの方も食べてみる。

 確かにこれも美味しい。

 そもそも鶏肉よりバリケン肉の方が旨味が強いような気がする。

 味がいい感じでついていて、かつ香辛料も最高。

 間違いなくケン●ッキーより美味しい。

 強いて言えば肉がちょい固めだが、むしろそれがいい。


「確かに美味しいなこれも」

「昨晩から塩や砂糖や香辛料を入れた調味料にしっかり漬け込みました」

 そういう技術や知識は俺には無いな。

 今度ファナを喜ばせるために何かレシピを考えておくか。

 結構な量のお弁当はあっさり空になった。

 ちなみにファナと俺の食べる量は普段もほとんど同じ。

 獣人だし成長期だからな。

 でもファナが成長したらもっと綺麗になるんだろうな。

 可愛いのはそのままで。

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