第97話 二人の過去
「ウィル、突然どうしたのよ、」
俺が墜ちていったエンドレスの所へ歩いていると、そう言ってミア達が走ってくる。
「いや、なんでもない」
「なんでもない分けないじゃない。ウィルがあそこまでするなんて」
「ふふふ、お嬢さん、それは私が教えてあげましょう」
そう言ってエンドレスは俺達の前に降り立つ。余談だが、神は空を飛べる。
「ふっ、」
俺は喋ろうとしたエンドレスの腹を突き刺す。そして、
「真水魔法、水刺」
剣から水の長い刺が生えて、エンドレスの体を貫く。
「酷いですね、人の話を聞かないなんて」
エンドレスはなんでもないように刺を凍らしてから折る。
「、、、、、」
俺はそれを無視して剣を振りかざす。しかし、
「ほら、貴方は私を殺せないんですよ」
俺は奴の首、数mの所で刃を止めた。そうこうしていると、エンドレスは俺を蹴り飛ばす。俺はその方向にあった岩にぶつかり止まった。
「ウィル、大丈夫。」
ミアがそう言ってかけつけてくる。
「教えてあげましょう。絶対神ソリュートが私を殺せない理由を」
「お前、」
俺は剣を持って切りつけようとしたが、
「しつこいですよ、」
そう言って、全身を魔法で拘束されてしまう。
「その昔、私はもっと小さな存在だった。しかし、、絶対神はこの世に人間を創った。」
「しかしそれが問題だった。人間とはひたすらに欲を満たそうとする生物だったからだ」
「私は負の神。そんな欲まみれの生き物が存在すれば、私も当然強く、大きな存在になる。」
「この中で、、いや、それでも私の存在は安定しなかった。私は負の神だ。すなわち感情なのだ。だから安定した存在にはなれなかった。」
「その時、私はどうすればもっと大きな存在になれるのだろう。その結論がこれだ。」
「そう、、人間の肉体に入ること。」
「私はそうと決めたからには、一番いい肉体がよかった。そして見つけた。この肉体を」
「しかし、一つ問題があった。この肉体には、神が近くにいた。」
「その神が、今ここにいる男。絶対神ソリュートだ。」
「絶対神ソリュートは、人に化けていた。その理由は、、」
「誰が言う必要があるんだ」
「そうですか、」
エンドレスは、そう言うと、瞬く間に消えてミアの後ろにいくと拘束して首に刃をあてる。
「どうです、、」
「、、、」
「言いますか、」
「分かった、、」
「では改めて聞きます、絶対神ソリュート、貴方が人に化けていた理由は」
「人を知りたかったからだ」
「そう、それです。しかし人に化けて数百年。貴方は何をしていましたか」
「ずっとここにいた」
「間違いではない、貴方はある女性と一緒に暮らしていた。ずっとね、、けど貴方は神であり不死身だ。人と一緒にはいられない。」
「、、、」
「そこで、貴方はその女性にも不死身の術を掛けた。そしてその女性が、私の求めていた最高の肉体だ」
「、、、」
「そこで私は迷ったのだ。絶対神ソリュート。この世界でトップに立つ存在。そんな神が贔屓にしている人間を奪っていいのか」
「しかしそんな中、一つの出来事が起こった。それが私を大きく変えました。」
「それ以上はやめろ、」
俺は怒鳴ったが、エンドレスは続けた。




