第96話 エンドレスの登場
「片付いたか」
「うん、」
ミアが指を指す方向を見ると、体に風穴があいて、体中、矢で針鼠みたいになった魔 人が倒れ伏していた。
「そうか、まあいい。とりあえず敵の本拠地に向かうか」
「うん、」
「その必要はない、」
そんな声が聞こえて、空から長身の爽やかな女性が降り立つ。
「誰ですか」
「私か、私はこの世のあらゆる負を操る、負の神エンドレスだ。」
「エンドレス、、」
「久しぶりかな、エンドレス。」
「そうだな、ソリュート。私はこの時を夢見ていたぞ。なんせ、お前は私を殺せないのだから」
「くっ、」
「ウィル、どういうこと」
「どういうことですか、」
「おやおや、お嬢様方には言っていないのだな、」
「、、、」
「なら教えてやろう。この体、これは俺の本体ではない」
「それ以上やめろ、」
俺はそう言うと、創射をエンドレスに向ける。
「発射」
引き金を引くと、銃口から2mちかい光線でエンドレスを吹き飛ばした。
「ウィル、どういう」
「早くいくぞ、」
俺はそう言うと、一足先にエンドレスの所へ向かった。
「神技、神槍ロンギヌス、」
エンドレスがぶつかった山は、土煙をもうもうとあげていた。俺はそこに神力で形作った何でも貫くと言われる槍、ロンギヌスの槍を手当たり次第に落としていく。
ド、ド、ド、ド、ド、ド、
次々と槍は地面に突き刺さると、その場所に刺さったまま二度と抜けなくなる。
「、、、、、」
俺は砂煙の中を無言で見つめる。
「ふう、危ないじゃないですか、私でなければどうなっていたことか」
「まだまだ行くぞ。」
俺は返事も待たず、斬りかかる。
「ふっ、」
エンドレスは、どこからか取り出した剣を使い、見事に俺の剣をいなす。
「はぁ、」
俺は勢いを無理矢理止めると、その姿勢のまま斬り上げる。
「うっ、」
剣はエンドレスの足を切り飛ばしたが、次見た時には再生していた。
「どうした、」
斬り上げた姿勢で止まっていると、蹴り飛ばされてしまった。
「くっ、、」
「どうした、昔の力はどこへやったのだ」
「くそっ、」
奴は知ってる筈だ。俺が本気を出さない理由を。
「、、、」
俺はまたも無言で斬りかかる。
「同じことをしても同じでしょう、」
エンドレスはいなそうと、剣を構えるが、
「真炎魔法、爆炎」
片手で剣を振るっていたが、もう片方の手も添え、魔法を使う。すると剣と打ち合った瞬間、剣と剣の間に小爆発が起こり、俺達二人を炎で包んだ。
「権能❲炎❳、イフリート」
辺りの炎は、数十匹の炎の獣に変わり、
「殺れ」
俺が命令すると、獣はエンドレスへと噛みつく。俺はそれに混ざり、攻撃を繰り出す。
「くっ、、」
流石に、この数の獣を相手にするのは困難なようで、俺の接近に気づいていない。
グサッ
丁度、俺の剣はエンドレスの胸に突き刺さり、エンドレスは吐血を吐いた。
「おらぁっ、」
俺は刺さった剣をよりグサリと差し込む。
「ぐはっ、」
「早く、早く出ていけ」
俺はそう言って、勢いよく引き抜いた。
「ぐほっ」
エンドレスは血塗れになって墜ちていった。




