第95話 ムキムキの魔人
ドカーーン、
「ははは、おめえ強いな」
大振りに殴り付けてくる。
「おりゃぁぁ、」
魔人の拳に合わせて、俺も拳を打ち付ける。拳の威力は俺の方が上だったようで、魔人は体勢を崩す。俺はそれを見逃さず、魔人の右反面を殴り付ける。魔人はそれで吹き飛んだと思ったが、右足を重心に左足で俺を蹴りつける。俺は防御をとっていなかったので、その一撃で吹き飛ばされてしまった。
「痛えなぁ、お前の拳、強えぇな、」
「なにを、吹き飛ばしておいて」
「ははは、おらおら、まだまだ行くぜ」
今度は相手から、殴り付けてきて、俺は的確にしゃがんでよける。相手はまだそれを意識できてはいないようで、俺は隙の出来た腹に拳を打ち込む。
「ぐはっ、、、やるな」
「こっちも、負ける戦さはしない」
「そうかそうか、まあいい。まだまだやるぞ」
「おう、、負けないぜ」
俺は的確に魔人の顔に拳を打ち込むが、拳は避けられ、腹に拳を打ち込まれてしまう。
「ぐっ、」
「まだまだ、死ぬんじゃねえぞ」
それから畳み掛けて、殴り飛ばそうとするが、俺はその拳の勢いを借りて、魔人を大きく投げ飛ばす。
「おっ、とっとっ、、危ねえな」
今度は魔法を使うのか、俺に手をかざし、
「闇魔術、滅闇球」
筋肉馬鹿で、魔法は苦手なのかと思いきや、以外と魔法も使えたようで高密度で高威力の魔法が放たれる。
「ぐっ、、、はぁぁ」
俺は一瞬どうしようか悩んだが、魔法を煙幕に攻撃することに決めた。俺は魔法で相手の視界から見えない状況を生かし、相手の懐に入り込
む。そしてがら空きの関節部分に手刀を刺すと、
「真風魔法、気爆」
ボーン、
そんな音共に、俺の刺した部位が破裂して肉片が飛び散る。相手は呆気にとられ、まだ理解が追い付いてはいないが、そんなことは気にせず、、
「はっ、」
俺は相手の腹に手を当てると、
「っ、」
魔力で強力な衝撃を体内に打ち込み、相手が意識する前に、一歩下がる。
「はあはあ、効いたぜ。俺には再生能力が無いからよ、、ぐはっ、」
「効いてるようで何よりだ、続きはどうする」
「当然するぜ、俺も男だ。一度始めたことは最後までやりとげる」
「そうか、ならこっちから行かせてもらう」
俺は、相手の懐まで入ると、、
「真地魔法、土槍」
俺が手を当てた部分から、槍が作り出され体を貫いた。
「まだまだ、」
俺は手をまた違う場所に当てると、また同じ魔法を発動させる。ちなみにこの魔法のいいところは、解かない限り、作った槍が消えない所だ。
「ぐはっ、、、」
既に、魔人の体には5本の槍が刺さっており、
「真地魔法、土槍」
グサッ
「ぐわぁぁぁ」
既に悲鳴を聞くだけの作業になっているが、俺は息絶えるまで続ける。
「ぐぅ、、、おりゃぁ」
最後の力で、俺を殴り付けようとするが、そんな攻撃も俺には届かずその手まで、槍で縫い止められてしまう。
「ふぅ、、」
俺は魔人の上空に移動すると、
「真地魔法、槍墜ち」
無数の土槍が地上に墜ちていき、辺り構わず何でも貫いていく。
「終わったな、」
残ったのは、片腕が吹き飛び、もう片腕は地面に縫い止められ、身体中を串刺したされた魔人の無残な死骸だった。




