第91話 乱闘②
「おりゃぁぁ、」
あれだけ殺ってもまだまだ超魔兵の数は減らない。
「はっ、」
今度は今、保有している神力を体に巡らせ身体能力を底上げしていた。
ドカーン、
少し遠くで大きな爆発音が聞こえ、俺は心配になってそこまで移動し始めた。しかしそんな簡単には移動できず、目の前には無数の超魔兵達が待ち構えていた。
「邪魔だ、どけ」
俺は片手を前に突き出すと、
「神技、線破」
シンプルな技だが、手の中に小さな球体が出来、それから光線が放出される。これは神力をそのまま質量を持たせ放出する技で、神力に質量を持たせると恐らくは計算が出来ないほどになる。なので、、
「ギィィィ、、」
案の定、圧縮されていた神力で出来た光線は勢いだけで超魔兵の体を粉砕して、死骸の一本道をつくった。俺がそこを走って行くと、
「くっ、この野郎、」
ブルラが数に押されて、苦戦していた。
「神技、刺刃」
俺は片っ端から近くにいた超魔兵の首をおとし、、
「大丈夫か、、」
そう言って、手を差し伸べる。
「親父、、大丈夫だぜ、、けど、数が多い」
「だな、、けど、そろそろ終わらせるか」
「分かったぜ、、」
俺とブルラは二人で上空まで浮上すると、
「ブルラ、闇を頼む」
「分かったぜ、、」
「神技、獄神雷、、、、、今だ、ブルラ」
「分かったぜ、、真闇魔法、闇ノ付与」
獄神雷に、闇が付与され、威力はとんでも無い威力になった。そして、それが地上に落ちた瞬間、
ドカーーーーン、ドーン、、
雷は落ちた所を中心に、四方八方に広がってここ一帯の超魔兵達全員を黒焦げにした。
「ふう、、疲れた。」
「あ、あたしも、、けど、まだ、、」
「来るだろうな、魔人が」
「ホホホ、わたくしと殺りあうのは、どこの誰ですかな」
小さな杖を持って、陽気な声を上げながら上空から一人の魔人が降り立つ。
「ブルラ、殺れるか」
「親父こそ、、」
「あらあら、お二人共、お疲れのようで、、」
「ブルラ、ここは俺が行く」
「じゃあ任せるわ親父、あたしはちょっと休憩」
「あれれ、貴方だけであたくしの相手が務まるのですか、、失礼ですが貴方のような人では五分もたないかと」
「試してみりゃ、分かるさ」
「そうですか、では、、」
今回の魔人は、純魔法型の魔人なようで、やはり始めから魔法を多用してくる。
「空間魔法in召喚魔法、鬼の手」
顔の真横が割れたと思うと、そこから赤色の腕が伸びて俺を殴りつけてくる。俺は咄嗟に避けて、反撃使用としたが、その頃にはもう消えていて、、
「ぐっ、」
後ろから衝撃を感じて振り返ると、もうそこにはなかった。
「ぐっ、、」
振り返っていた俺の顔を、下から突き上げるように殴りつけてきた。
「ふぅぅぅぅぅぅう」
「なにをしているのです、負けを認めましたか、、まあ、認めたとしても、続けるのですが」
魔人は楽しそうに笑うが、、
「ぐほっ」
「本体を狙えばいいよな、」
「この、野蛮な」
杖を振り上げ、魔法を使おうとするが、もうそこに俺の体はない。
「死とは呆気ない物だ」
俺は魔人の首を後ろから切り飛ばすと、倒れゆく魔人の体をつまらなそうに見ていた。




