第63話 依頼達成・竜《ドラゴン》
「ねぇ、ギルド行こうよ」
「ギルドかぁ」
今日は訓練が休みの日だ。それによりすることが無い俺は拠点の中で時間を持て余していた。
「うん、少し思いっきり動いて発散しようよ。私も動きたいから」
「そうか、そうだな。」
俺は席を立ち、出口に向かう。その時、
「ストーップ、ボクも行きますよ」
「澪、いつの間に」
「さっきから聞いてましたよ、ボクをおいていくつもりだったでしょ」
そう言って怒る澪は俺を見る。
「ごめん、忘れてたわけじゃないから」
「もう、絶対忘れてたでしょ」
「忘れてないって、さ、行こう」
「誤魔化さないで下さいよぉ」
「さ、行くぞ」
俺は二人を引き連れて今度こそ拠点を出た。
俺はギルドの扉を開ける。すると、
「おい、お前ら、、、て、勘弁して下せえぇぇぇ」
初日、俺達に喧嘩を売ってきたおっさんがそう言って土下座をしてきた。
「失せろ」
おっさんはまわりも見ずに一目散にギルドを飛び出していった。俺はそれを一瞥すると受付に話しかける。
「依頼を受けに来たものなのですが、」
「は、はい、で、では依頼書の提示を、」
「あ、これを」
俺はあらかじめ決めた依頼書を受付に渡す。この依頼は強力な個体の討伐依頼だった。
「はい、確認しました」
「分かりました、では」
俺は二人を連れると依頼書に書かれていた場所に向かった。
「お、見つけた、、、けど面倒だな」
今回俺達が受けた依頼は竜一匹の討伐依頼だったのだが、今回はそれが群れをなしてあたりを暴れ回っていた。
「澪、一発殺ってくれるか」
「分かりました、」
「次に俺が斬撃で群れを両断する。その後は三人で各個撃破だ」
「分かった、」
「分かりました」
「では、、、開始だ」
「目標捕捉、、3、2、1、発射」
銃口から直径5mは超える光線が放たれ、それに呑み込まれた竜はもちろん、それにかすった竜までもが地に墜ちた。
「付与技、乱気流、はぁぁぁ」
俺が放った斬撃は荒ぶる暴風となり竜の群れをかき乱していった。
「突撃だ」
俺と澪の攻撃でバラバラになっていた群れは俺達の攻撃にほとんど対応できず各個撃破され、残るは群れのリーダーであろう個体だけとなった。
「こいつで最後だな」
「はい」
竜のリーダーは最後の足掻きだと爪を振るうがその腕も俺の創破によって簡単に切り飛ばされてしまう。
「ガゥゥゥ」
次に炎を吐くが、それも俺の創破の能力によって全て吸収されてしまった。
「最後だ」
俺ははっきりと告げると吸収した魔力を威力の強化に全てを注ぎ込み振り下ろした。竜の体は紙のように簡単に切り裂かれ真っ二つになる。
「依頼達成だな」
「はい、帰りましょう」
「そうだな、その前に」
「どうしたんですか」
俺は竜のリーダーの体を回収した。
「使えると思ってな」
俺は二人を連れると拠点までテレポートで帰った。




