第6話 ミアの気持ち
次の日、僕は昨日のことがあって少し身構えながらも魔法学校までやってきた。
「お、クレイか」
「あ、レイ先生」
「クレイ、君は少しミアとも話し合った方がいいぞ」
「、、、、、」
「あの子はお前に嫌われたと思っているそうだ。お前はあの子を嫌ってるのか」
「いえいえ、そんなことありませんよ」
「そうか、ならあの子と話し合うべきだな」
「、、、、、」
「お前は何か俺達に隠してないか」
「はい、隠しています」
「そうか、俺達は詮索しないが親しい人くらいには教えておけよ」
レイ先生はそう言って去って行った。
「はあ、ミアさんに秘密を話せるわけないな」
僕はそう言って校門をくぐった。
「はっ」
僕は木の人形相手に短剣を振りかざす。刃はついていないのに人形は鋭利な刃物で切られたように鋭い断面をしていた。
「はっ」
僕は十数m離れた人形に向けて短剣を投げつける。すると短剣は人形の頭に突き刺さり向こう側に倒れてしまった。
「流石だね、クレイ君。君は何故そんな実戦にこだわるんだい。」
「はは、それも性分ですね」
「そうか、そう言えばそろそろ座学の授業だぞ」
ライト先生はそう言って急いで教室の方向に向かった。
「あ、ライト先生。そろそろですか。分かりました」
僕はそう言ってライト先生の後をついて行く。
「と言うわけで水の魔法は操りが簡単なんですよ」
前でライト先生が講義してる間、僕は数十個ある思考の内一つを使い他の事を考えていた。
「分かりましたか、では今日の講義はこれまでです。」
ライト先生がそう言うと皆がぞろぞろと外に出ていった。その時ミアさんがこちらを見てるのに気付いたが無視して教室を出た。その時の寂しそうなミアさんの顔が胸のほうを締め付けた。
僕が校門を出ようとするとミアさんが目の前にでる。僕はそれを無視して校門を出ようとする。すると、
「私が嫌いなんですか」
そこまで大きな声じゃなかったが僕の耳にはしっかりと聞こえる。僕が振り向くとミアさんは目を潤ませ下を向いていた。
「ミアさん」
僕がそう声をかけるとミアさんは顔を上げる。
「僕はミアさんが嫌いなわけじゃありません」
「じゃあなんで私をほっといたりするんですか。」
「貴女は見たでしょう。僕が使う魔法なんてお遊びの魔術を」
「ま、魔術」
「古代の人間が使った魔法なんかよりもっと危険な技ですよ。」
「で、でもなんでそれをクレイさんが」
「はは、知ってるでしょ。僕の出身の問題です」
「じゃ、じゃあ。」
「それ以上は言わないで下さいね。僕も自分に関する記憶を消すのは心苦しい」
「じゃあ、消す必要なんて無いじゃないですか」
「貴女はいい人だ。秘密を知ってもそこまで純粋に僕を見てくれる人はそういない。」
「じゃあ、」
「しかし、それだから僕と会わない方がいい」
「な、なんでですか」
そう言ってしまいには泣き始めてしまった。
「はあ、場所を移しましょう」