第59話 プレゼント
「ただいま、」
俺はユキを連れ、拠点の扉を開ける。
「ん、誰もいないのか」
俺はそう言ってテーブルに座る。
「お父さん、お姉ちゃん達いないね」
「そうだなぁ、まあいいや」
俺はそう言うと、紅茶一つとココアを一ついれる。
「ユキ、今日どうだった」
「楽しかったよ、おじさん達も優しかったし」
「そうか、明日はどうする」
「行く行く、面白かったし」
「そうか。よし、じゃあ明日も行こうな」
「うん、、、けど、」
「どうしたんだ」
「私と試合した、隊長さんが、、、怖かった」
「あ、そう言うことか」
「、、、」
「明日はどうする、」
「行くよ、けどあの人とは」
「だな、そこは俺がどうにかする」
「ありがとうお父さん、」
ユキがそう言って微笑んだ時、
「ただいま、あ、ウィル帰ってたんだ」
「お帰り、ミア達こそ早かったな」
「ウィルが今日早いだけだよ」
「確かにな、で、澪は」
「お、ここですよ。ちょっとした物を買ってきたんですよ」
「何買ってきたんだ」
「秘密ですよ」
澪はそう言って買ってきたであろう袋を部屋に片付けに行った。
「さ、ウィル。早くご飯にしようよ、お腹へったよ」
「分かった、ユキ手伝ってくれ」
「うん」
俺は適当な大きさに野菜と肉を切ると、これを簡単に炒めていく。そして火が通ってきたので塩を振りかけ味をつける。
「ふわぁ、良い匂い。お父さん、まだ」
「もう少しだ、その間皿でも並べといてくれるか」
「分かった」
俺は大皿に炒め物を移すと、テーブルに持って行った。
「さ、出来たぞ。ミア、澪を呼んできてくれるか」
「分かった」
俺はその間、ユキと一緒に食器などをならべて待つ。
「すいません、待たしてしまったようで」
「別にいいぞ、それより早く食べようぜ」
「はい」
「それでは、いただきます」
『いただきます』
そうして夕食を食べ終わり、部屋に戻ろうとすると、
「ちょっといいですか」
「ん、どうしたんだ」
「ウィルさん、日頃の感謝を込めてありがとうございます」
そう言って白い箱を差し出してくれた。
「開けてみて下さい」
俺がその箱を受け取り中を見ると、
「ネックレスか」
白っぽい銀色のチェーンネックレスが入っていた。俺はそれを首にかけると、
「ありがとな」
そう礼を言う。
「あ、ありがとうなんて、ボ、ボク達なんてお世話になってばかりで」
「そうなことないぞ、俺にとって澪は大事な仲間だからな」
「ボ、ボクなんて」
そう言って部屋に戻ってしまった。
「ほんとにそんなことないのにな」
俺はそう言って自分の部屋に入った。そして部屋で少し神力の操作をすると早めに眠った。




