第47話 食事
「ウィル、準備できたよ」
結局二人の準備が終わったのはもう昼どきだった。
「じゃあ、行くか」
「え、今から」
「そうだが」
「テレポートは使わないの」
「だってそうな早く帰ってきたら怪しまれるだろ」
「あ、そっか」
「そうだ、じゃあ行こうか」
「うん、」
俺は二人を連れて家を出て行った。
「そう言えば、なんで昼から出たの。明日にすればよかったじゃない」
「ミアさん、それは違いますよ。森の朝は寒いですから」
「そうだな、けど俺がこの時間を選んだのは単純に二人と一緒に居たかったからだ」
「ウィ、ウィルな、なに言ってるのよ」
「そ、そうです、ボ、ボク達と、」
「さ、どうでもいいことはおいといて、先を進もう」
『どうでもよくなーい』
二人の叫び声が森に響いた。
「ウィル、そろそろだね」
「そうだな、」
ここから少し進んだ所に野営場所にぴったりの場所があるのだがそこには魔物達の巣があった。
「俺の合図で澪、一掃だ。そのあと澪は剣。ミアは弓で各個撃破だ」
「うん、」
「はい」
「では、、、今だ」
澪がこないだの超遠距離銃を構え、
「破銃・撃滅、目標捕捉1、2、3、、、発射」
銃口から直径2m程の赤いビームが群れに迫る。範囲内にいた魔物は跡形もなく消え去った。
「今だ、かかれ」
俺が合図を出すとそれと同時に俺と澪が群れに突っ込み、それを追うようにミアの放った矢がやまなりに魔物を貫いていく。
「付与技 風」
俺は創破に風を付与して振るう。創破の元々の切れ味と風魔法による切れ味上昇のため触れなくても余波だけで魔物は真っ二つに切り裂かれバタバタと倒れる。
「はっ」
創破から放たれた炎と風の魔法はまわりの温度を急激に上昇させ魔物の肺を焼いていく。
「ミア、澪、トドメだ」
二人が銃と弓を構え放つ。すると放たれた矢や弾丸は魔物の急所を的確に攻撃して結局は全ての魔物を殺った。
「よし、片付けるか」
俺は倒した全ての魔物を端に寄せると食べられる物だけを解体して他全てを灰も残さず燃やし尽くした。
「さ、野営の準備を、、てっ、あれ」
そこは俺達の戦闘のせいで地形がでこぼこになり、果たして野営準備さえ出来るか分からない状況になっていた。
「仕方ないな」
俺は地面に両手をつくと地面に向かい魔力を流す。そして魔力に馴染んだらそれを平らな形になおしていった。そしてついでに1m程の壁も造り、安全な野営場所に作りかえた。
「ウィル、一つ言っていい」
「ん、なんだ」
「こんなことが出来たんだったら、はじめから戦闘する必要あった」
「あっ、、、俺のミスだ」
「いいよ、少しウォーミングアップになったから」
「そうか、ありがとな」
「いいよ」
俺は地面から手を離すと即席で調理台をつくりそこでさっきの魔物の肉を調理する。
「焼き肉とスープでいいか」
俺は鉄板を創造してそれに肉を並べる。
「よし、次だ」
その鉄板の横に鉄鍋をつくるとその二つを火にかける。鉄板に並べてあった肉からいい香りがしてきて俺は肉をひっくり返す。
「そろそろか」
俺は鍋に水を注ぎ込む。その中にさっきの魔物の骨付き肉をほおりこみ蓋を閉める。厳重に蓋と鍋を繋げるとそのまま数分待つ。その間さっきの鉄板で焼いていた肉にとりかかる。肉はいい具合に焼き目がついていたので、塩コショウをふりかけ味を整える。
「そろそろかな」
火の通った肉を皿に移すと鍋の蓋を開ける。すると肉は骨から離れ骨は底の方に落ちていた。俺はその骨を取り出すとそれはもう燃やし尽くし、スープを味見する。
「少し濃いな」
俺は新しく肉を追加してから塩コショウを投入する。そして水をもう少し加えてからまた蓋を閉める。
「ミア、机を用意しといてくれ」
俺はそう言い皿に肉と野菜を盛り付け置いておく。俺は鍋の蓋をとって人数分の器にスープを分けるとそれを机まで持って行った。
「さ、皆あつまったな」
「うん、」
「はい」
「では、いただきます」
『いただきます』
俺達は久しぶりにゆっくりとした時間をすごした。




