第43話 澪の銃
「あ、おはようごさいます。」
そう言って部屋に入ってくる。
「澪か、そう言えば用事があったんだ。少し来てくれ」
「あ、はい。分かりました」
そう言って俺が座っている机に腰掛けた。
「どうしたんですか、ウィルさん」
どうやら澪はすぐに対応出来たようだ。
「こないだ言ってた超遠距離型の銃だが試作が出来たんだ」
「え、本当ですか」
「ああ、けど少し微調整につきあってくれ」
「分かりました、では行きましょ」
「よし、行くか」
今日も昨日行った山脈まで今度は澪を連れて飛んでいった。
「さあ、始めようか」
「で、なにからするんですか」
「まず威力の調整だな」
「威力ですか、威力なら高い方が」
「いや、違う。少し見とけよ」
「あ、はい」
俺は昨日したようにくれぐれも魔力でビームを放つ。
ゴゴゴゴゴオォ
「あ、えぇ、ウィルさん。これは」
「威力が高すぎるんだよな。それより本当にこのままでいいのか」
「い、いや、是非調整して下さい」
「分かった。じゃあどれくらいがいい」
「そうですね、あの山を貫くくらいですかね」
「それも充分な気がするが」
「まあまあ」
俺は言われた通り少しだけ威力を抑えてみる。
「これでいいか」
「えーと、少しかしてください」
俺が銃を渡すと澪は銃を山に向けると引き金を引く。すると銃口から放たれたビームは狙った山を貫いた。ちなみにこの銃は威力と魔力が比例しているが元々少量の魔力で大岩を跡形もなく消すことができる。
「よし、ウィルさん充分です」
「よかった。あとそれともう一つ、それで弾丸も撃ち出せるが説明しようか」
「はい、是非」
「えーと、そこの横の出っ張りを引いたあと、からは普通の拳銃と同じだ。魔力を通すと弾丸が自動で形成されて引き金を引くと飛び出すんだが、、、」
「どうしたんですか」
「これは、炎と水と雷の弾丸が使えてな、意識すると属性が変えれるんだ」
「え、そんなことまで」
「ついでに言うと属性をたしても魔力の量は同じだぞ」
「え、試してみてもいいですか」
「いいぞ」
「よーし、では」
澪は遠くにいた身を潜めていた動物に銃口を向ける。
バンッ
飛んでいった縮小された鋭い弾丸は動物を貫くだけでは止まらず深く地面にめり込んだ。
「はあはあ、凄い威力ですね」
そう、これがこの銃の唯一の欠点。これは魔力操作が精密に出来るがそれをするには長時間の集中が重要となる。なのでこれを使ったあとはこのように疲れてしまう。
「まあな、けどこれを撃つだけでだいぶ疲れただろ」
「は、はい。ちょっと」
「まあ、ここが唯一の欠点だな」
「ですね、けどこの威力を考えればそれもいいですね」
「たしかにな、どうする。もう少し狩るか。それとも帰るか」
「ちょっと疲れました。今日は帰ることにします」
「そうか、ならつかまれ」
「あ、はい」
澪が俺の体につかまったのを確認すると俺は家までテレポートした。
「あ、お帰り」
「ミアか。今日はどこ行ってたんだ」
今日は朝からミアの姿が見えなかった。
「え、えーと、そ、そう、依頼を受けてたの」
「そ、そうか」
必死にそう言うミアにこれ以上は聞かない方がいいと思いそれ以上は黙った。




