第40話 ウィルラドール
「なあ、ミア、澪」
次の日、僕は二人を呼び出していた。
「なに、クレイ」
「どうしたんですか、クレイさん」
「ちょっとな」
僕は二人と共に昨日行った所有地まで移動した。
「ここは昨日の」
「クレイの所有地だよね」
「二人は僕が何者だと思う。」
「えーと、言っていいのかな」
「もしかしてミアさんも知ってるんですか」
「いや、、、、、」
「ミアは知らない」
「クレイさん、それはあんまりなんじゃないですか」
「いや、無理だ」
「え、なにを、、、」
「はあ、ミアさん。よく聞いて下さい。クレイさんの正体ってなんだと思いますか」
「えーと、分からない」
「クレイさんの正体はこの世界の神様です」
「え、ク、クレイ本当なの」
「本当だ」
「し、失礼しました。こ、これまでのぶ、無礼お、お許し下さい」
そう言って必死に頭を下げるミアに、
「やっぱりこうなるな」
「いやいや、普通は神様と知って普通にしてられないですよ」
「まあそうだろうな、まあいいや。これからはミアとも会えないな」
「え、ク、クレイどういうこと」
「クレイさん、それはボクも聞いてないです」
「そりゃそうだ、言ってないんだからな。」
「そんなぁ」
「僕、いや俺はこの世界で一番頂点にたつ神である。下界ではソリュートと呼ばれているらしいな」
「え、あ、あの最高神ですか」
「そうだ、まあ本名はウィルラドール。ウィルとでも呼んでくれ。」
「で、でもなんで会えないの」
「そうなこと決まっている。近いうちに厄介なことが起こるからだ」
「や、厄介なこと」
「そうだ、だからそれに下界の者を連れて行くわけにはいかない」
「そ、そうな。じゃあ私達は」
「大丈夫だ。記憶は消すが暮らせるようには手配する」
「クレイ、、、、」
「ん、」
「クレイからしたら私達はそうな存在だったの」
「、、、、、」
「簡単に記憶を消して手放せるほど私達は、、、」
「ちがう、仕方ないんだ。ミアは受け入れられるか。自分の恋人や家族が簡単に殺される様をなにも出来ずただみているだけなんて」
「、、、、、」
「俺はいやなんだ、ミア達にそんな目に遭わせるのは、、、」
「クレイさん、私達の気持ちはどうなるんですか」
「、、、、!」
「私達はクレイさんについて行きたいんです。私達を守ってなんて言いません。ただ一緒にいたいんです」
「、、、そうか、俺は責任はとれないぞ」
「分かってます。ボクはついて行きます。ウィルさん」
「、、、、!」
「わ、私、神様って知らなくて、、、ごめんなさい。」
「俺が言ってなかっただけだからな、謝るのはこっちのほうだ」
俺はそう言って頭を下げる。
「ウィ、ウィル。じゃあ、帰ろう」
俺はミア達を連れて家に帰った。すると案の定、
「もう、お父さんったら。下界の人間は連れて行かない。もう関わらないって言ってたのに」
「ルーク、それは違うぞ。もうミア達はただついてきてるだけだからな」
「お父さん、結局押し負けたんですね」
「ぐ、、、、」
家に帰ってからも少し話し合いは続いた。




