第31話 出発の前日
次の日の朝、
「クレイ、それは早すぎるぞ」
「では明日、」
「そ、それでも早い」
「なにが駄目なんですか」
「まだ大会についてなにも話してないだろ」
「では今すぐ聞いてきます」
「そ、それならまあ」
「では明日出発ですね」
「まあ、それでいい」
僕は朝からレイ先生にそう言って出発を明日にするようにと約束を取り付けた。しかしそのためには今から会場に向かおうとしたのだが、
「ソ、、クレイさん、昨日は大丈夫でしたか」
そう言って澪さんが宿に入ってくる。
「なんでここが分かったんだ」
「そんなの調べたらすぐ分かりますよ」
「そうか、まあありがとな」
「いえいえ、それよりボクもクレイさんについてって良いですか」
「え、別にいいが、、、」
「町までだけでいいですから」
「そうか、ならレイ先生に言っておく」
「お願いしまーす」
僕が扉を開けようとすると、
「クレイさん何処行くの」
「ん、大会についてきいてくるんだ」
「そうなんだ、ボクもついてって良い」
「別にいいぞ」
と言うことで僕は澪さんと共に宿を出た。
「すいません、学園大会についてお聞きしたいのですが」
「あ、分かりました。学園大会は一応行事みたいなものですので選手は報酬を受け取ると帰って下さって構いませんよ。そう言えば貴方は優勝者でしたね。ではこれをどうぞ」
そう言って綺麗な装飾がしてある鍵と一枚の紙を渡された。
「これは」
「えーと、それは家の無料券です。その券を使えばどんな家も買えますよ」
「あ、分かりました。ありがとうございます。」
そのあと澪も報酬を受け取り僕達は宿に戻った。
「もう、なんで私をほおっておいたんですか」
「ごめんって、まだ寝てたから起こすのも可哀想だろ」
「もう、、」
宿に戻った僕を待ち構えていたのはミアの愚痴だった。僕がミアを宿においたまま出て行ったのがそうだったらしい。ちなみにその頃にはルークもブルラも宿にいた。
「もういいですよ、けど今度は知らせて下さいね」
「分かったよ、、、、、それはそうと澪さんはどうする、ここに泊まるか」
「いえ、ボクは宿をとってるので明日の朝ここに来ますね」
「分かった」
と言うことで澪さんは宿を出て行った。
「どういうこと、クレイ」
「なんでも澪さんが僕達と同行したいらしいからレイ先生に頼んだんだよ」
「へえ、そうだったんだ。分かった、」
ミアはそう言って話を切りあげた。
「そう言えばミア、今日は何してたんだ」
「えーと、まず朝起きたらクレイもルークもブルラもいないし、レイ先生に聞いたらルークもブルラも外出、クレイは会場に説明だったからすること無くて、暇だったよ」
「ごめんな、まあ明日はずっと一緒だしな」
「そうだね、今度は一緒にお散歩したいな」
「お父さん、ちょっと来て」
「ん、なんだ」
僕はルークに連れられるまま部屋まで来た。
「お父さん、何のつもりですか。これ以上ミアさんとの関係は深めないほうが、、、」
「ルーク、分かってる。けど急に突き放されてもミアが可哀想だ」
「それはそうですけど、、、、、」
「ルーク、俺にも考えがある」
「そうなんですか、、、」
僕はそう言うとミアの所に戻った。




