第30話 エンドレスの登場で、
「あ、え、えーと、皆様方お聞き下さい」
大きな声で叫んだ司会の声は会場じゅうに聞こえ、あたりは静かになった。
「今し方想定外の出来事がありましたので不安になる気持ちも痛いほど分かりますが、皆様方観客の方々はひとまず今日はここで中止としますのでお帰り下さい。」
司会がそう言うと観客の人達はぞろぞろと帰っていく。
「そして両選手はお疲れでしょうから今は控え室にお戻りになり後ほどお知らせに参りますのでお戻り下さい」
僕と相手の選手はそう言われたのでそれぞれ自分の控え室に戻った。
バタンッ
「クレイ、、大丈夫」
そう言ってミアが勢い良く扉を開けて中に入ってくる。そしてそのあとにルークとブルラが入ってくる。
「お父さん大丈夫ですか」
「親父」
「大丈夫だ。それにしても観客は全員帰っていたと思ったが」
「そんなことするわけないじゃない。事故現場にいた仲間をほっておいてなんて」
「ま、ありがとな」
僕はそう言って笑みを浮かべる。
「お父さん、やっとですね」
「ルーク、それはあとだ」
「え、クレイ何のこと」
「いやなんでもない、それよりミアありがとな」
僕はそう言ってミアに抱きつく。
「え、ク、クレイ、そ、そんな、わ、私は思ったことを」
「分かってる。けどありがとな全て」
僕はそう言うとミアを離した。
「ク、クレイ、び、びっくりするじゃない」
「ごめんな、」
その時、
「クレイ選手、手続きが終了いた、、、お連れ様もいらっしゃったのですね。手続きが終了いたしましたのでお帰り下さっても大丈夫ですよ」
そう言って扉をしめた。
「だそうだ、帰ろうか」
「うん、」
「はい」
「おう」
僕は皆を連れて宿に戻った。
その日の夜、
「お父さん、やっとですね」
「いや、あいつは俺がここにいたことを分かっていたのに人の状態でしかも数%しか力を使えない俺を殺さなかった、、、、、何故だ」
「親父考えすぎだぜ、、、まてよ」
「どうした」
「確かあいつも力は完全じゃないんだよな」
「ああ、確か、、、、そうか」
「そうだ親父。はやいこと帰らねえと」
「ああそうだな。ルーク先に行って確認と警備を」
「はい、では神の力全力で」
「くれぐれも爆発させるなよ」
「分かりました、では」
そう言うとルークは飛び出していった。
「ブルラは追跡だ。恐らく今のあいつならまだ闇を完全にしたお前には敵わない」
「分かったぜ、親父。」
ブルラもそう言って飛び出していった。僕は二人を見送ると、
「はあ、この時間もそろそろ終わりかな」
そう言ってぼんやりと目を瞑った。




