第25話 洋服店
次の日、僕達は学園大会本戦の受付を行うため魔法学園まで来ていた。レイ先生は過度な精神疲労で今も寝込んでいる。それと一応説明するとここの魔法学園はここ200年ほどに創立され最近のものなので学園と呼ばれる。そしてここが学園大会本戦の会場となる。
「学園大会本戦の受付をしたいのですが」
「はい、ではこちらに出身と氏名をお書き下さい」
僕は手渡された用紙に出身と氏名を書き入れ受付に渡す。
「はい、クレイ様ですね。ルールはお聞きでしょうか」
「お願いします」
「はい、ではまず大会の仕様からご説明しますと、初日に8戦試合があり2日目に4戦あります。そして3日目に準決勝があり、4日目に決勝戦があります。そして次にそのあとについてですが決勝戦のあとは後日各自報酬を貰いに来て頂きます。」
「分かりました。ありがとうございました」
「はい、これが仕事なので」
僕達はそう言って会場をあとにした。
「ねえ、お父さん。この後どうする」
「そうだな、じゃあ各自自由行動で」
僕はその時ルーク達を見た。
「わ、分かったぜ。ならあたしと兄貴で行くから親父とミアでどっか行ってこいよ」
「分かった。ミアはそれでいいか」
「はい」
ミアは何故かテンションがいつもより高くニコニコしている。そして僕がルーク達を見送ると、
「さ、行きましょ」
ミアは僕の手を引っ張って行く。そしてついたのは、
「洋服店、、」
「そう、ちょっと見てて欲しいなって」
ミアはそう言って僕を連れ洋服店に入っていく。
「ねえ、こんなのどう」
「これよくない」
ミアがそう言って次々に試着して僕に感想を聞いてくるが僕が思ったのは、可愛いな、とだけだった。その時、
「あっ、、、、、」
「どうしたの」
ミアが古風の服を着たとき僕の記憶が鮮明に蘇ってしまった。
「い、いや、なんでもない」
「そう、、、」
ミアは心配そうに僕を見るが僕はそれどころではなかった。結局僕はそれから一言も喋れなかった。
その夜、
「お父さん、調べてみましたがなにも見つかりませんでした」
「あたしのほうも色々と調べてみんだがここ数百年には一度も奴は現れてなかったぜ」
「そうか、こないだ捕らえた者を尋問してみんだけど奴の情報は得られなかった」
「そうですか、僕も引き続き調べてみようと思います。それはいいとしてそろそろお父さん、、」
「兄貴、、、」
「この大会が終わったらあの町から手をひこうと思う」
「そうですか、それが良いと思います」
「親父、寂しいと思うが仕方が無いんだ」
「、、そう、、、だな、、、、」
ゆっくりと呟かれた僕の言葉はしみじみと部屋に響いた。




