第21話 試合
「よし、始めるか」
「はい、」
『始め』
ドカッーン
魔術同士がぶつかり合い大爆発が起こる。
「はっ」
僕は黒剣に闇を全開で付与してルーク目掛けて斬りかかる。しかし僕の剣先は空を裂き後ろからルークが出てくる。
「はぁぁ」
ルークは槍を突き出してくる。僕は槍を避けたと思ったが何故か僕の左肩に突き刺さった。
「よし、はっ」
ルークは回転させながら槍を引き抜く。すると僕の左肩は垂れ下がり動かなくなった。
「お父さん、全然効いてないんでしょ。そんな傷くらい一種で治せるくせに」
「僕も本気を出してみるか」
僕は四方八方に闇の魔弾を放つ。
「お父さんそれ適当に放ちすぎ」
ルークはそう言って槍に光の魔力を圧縮するとそれを直線状に放ってくる。しかし、
「ふっ、」
僕は右手を振るうだけでその光線を掻き消す。
「相変わらずめちゃくちゃだ」
「さあ、こっちから行くぞ」
僕は光速で懐まで近付くとそのまま鳩尾に拳をたたき込み気絶させた。そしてミア達のほうに戻るとルークを寝かせ、
「さ、どうする。ブルラもするか」
「ああ、当然だ」
「では、」
『始め』
試合が開始すると、二人の得物はぶつかり合うと火花を散らしながらぶつかり合う。
「親父、まだまだ本気だしてねえだろ」
「はは、そうだな。」
「なら本気出さしてやるよ」
そう言ってブルラは一気に剣速を跳ね上げた。しかし僕はその剣速にも余裕でついていく。
「じゃあこちらからも行くぞ」
僕は黒剣、白剣ともに破壊を付与する。その破壊というのも魔法としての破壊ではなく破壊という事柄を付与した。
「さあ、行くぞ」
するとブルラと僕の剣がぶつかるたびにブルラの剣はどんどんと削れていき最後には砕けてしまった。しかしこれは決してブルラの剣が弱いわけではなくさっき付与した事柄のせいだ。
「くっ」
剣が砕けると今度は魔法による射撃戦が始まる。
「闇魔術 黒槍」
「召喚魔術 暗黒触腕」
僕はブルラの放った闇槍を闇の触腕で握り潰しては自分を守る。すると、
「親父、守ってるだけだと勝てないぜ」
「いや誰が守ってるだけだと言った」
ブルラがまわりを見回すと、
「きゃ、な、なんだこれは」
後ろから黒い大きな腕が伸びブルラを握りしめる。
「ぐ、」
「お前の負けだ、ブルラ」
「はあ、あたしの負けだよ」
僕はブルラがそう言うと拘束を解いた。
「ブルラ大丈夫か。少し強かっただろ」
「だ、大丈夫だよ。これくらい」
「そうか、よかった」
僕はブルラがそう言うのでミア達の所に戻り今日のところは家に帰った。




