第2話 ソリュート
「はあ、今日も楽しかった」
僕は学校を出て西側に歩いて行った。
「あ、おじさん。こんにちは」
「お、クレイか。今日はどうした」
「学校の帰りなんだ、ちょっと寄っただけ」
「そうか、まあなんだ茶でもどうだ」
「いいよ、少し急いでるんだ」
「そうか、そんならじゃあな」
「また」
僕はそう言ってその先の森を進んだ。そして大きな木の前に来ると、
パチン
僕が指を鳴らすと小さかった樹洞が大きく広がって人が入れる程の穴になった。僕がその中に入ると樹洞は元の大きさに戻る。そして僕が魔力を少し放出すると下に向かう階段が現れる。僕がその階段を降りていくと一つの扉があって扉を開けると15畳くらいの部屋があり端には下に続く階段がある。
「さあ、飯食べよ」
僕は階段から下に降りるとすぐに食事を済ませベッドに入った。そう言えばまだ俺についてあまり話していなかった。俺は実はこの町出身じゃない。出身はここじゃなく前この場所にあった町出身だ。実は俺はこの世界が出来てから一度も死んでいない。予想しているだろうが僕は神、この世界を創った神であるソリュートだ。そんな僕が何故この町にいるかと言うと昔ここの魔法学校を建てた校長の僕への言葉の意味を探しているからだ。僕は少しでも人に近付く為人として下界で生活している。しかし下界での生活での困難はあった。俺は不老不死であるのでずっと若いままでいると不自然に思われる。だから僕はこの世界全体の法則のうち僕が若いままでいるのは不自然ではないように操作した。あと他に説明するとすればこの町についてだがこの町は何千年前の戦争以降消えた事はなくそれからは戦火に巻き込まれることなく平和な日々が続いている。そして魔法学校についてだがあの学校は800年前に創設された学校で僕が影響を受けたのも創設した初代校長だ。そしてあの学校では魔法の理論から操作、実戦的な戦闘訓練まで様々なことを学ぶ。しかし何故戦闘訓練まで行うかと言うと最近は魔法の発展に寄って全ての町に強力な結界が張ってあるがそこから外は魔物と言う生物の住み家である。なので他の町に行くさいは魔物対策の戦闘員が必要になるのである。また魔物とは普通の獣や人間、虫などが魔力を多く含む石の魔力結晶や魔力を大量に取り込むと魔物になることがある。そして魔物どうしなら子が生まれることもある。そして魔力摂取による魔物か2世の魔物かで言うと魔力摂取の方が危険であり、そのような魔物は危険種とされる。
「まあこのくらいかな」
この世界についても話してしまったが大体は理解してくれただろう。
僕は充満さしていた魔力を回収してベッドに横たわるとすぐに寝てしまった。
「ふぁぁあ」
僕はベッドからでると服を着替え昼食をとった。そして今日は魔法学校の入学式で新入生が来るので来るのは遠慮してくれと言われたので僕は町に向けて歩いて行った。