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五萬~復活の「H」②~

 しばらく待機していると、CPUが二名追加されて対戦が行われる――よし、今のところ『☆ゼロ★』に『復活のH』が俺だとは気づかれていない…はず。


 対戦が始まると、親はランダムで選ばれる――今回の親はCPUである『昨日、離婚しました』が選ばれていた。 俺は『北』の席に配置されていたので、親番は最終局となる――。


 これは苦しい闘いになる――そう俺の直感が告げていた。


 一局目――大きな展開はなかったものの、やはりというべきか『☆ゼロ★』が早アガリのツモで2000点獲得していた。 そうすることで親番が交代され、『南』である『☆ゼロ★』が親番となる――。


 順位は――『☆ゼロ★』27000点、『復活のH』24500点、『明日から本気出す!』24500点、『昨日、離婚しました』24000点。


 ――まだ……まだだ。


 二局目――『☆ゼロ★』の親番で、3ターン目までは何もなかったが、4ターン目から彼女の怒涛なポンやチーが繰り広げられ、6ターン目で一翻のみの早アガリ――500ALL(1500点)の獲得。 じわじわと差が広げられていく…。


 順位は――『☆ゼロ★』28500点、『復活のH』24000点、『明日から本気出す!』24000点、『昨日、離婚しました』23500点。


 親番である『☆ゼロ★』がアガったので、親は『継続』され次回からは『300点』のボーナスがつく一本場に突入する――。


 ――まだ、まだ……まだだ。


 三局目――6ターン目まで何もなかったが、『☆ゼロ★』が7ターン目でリーチをかける。 そして奴は運がいいことに、次ターンで一発ツモ――手牌に『二翻』が追加されて2900点…そしてボーナスの300点が追加されて計3200点加算される。


 順位は――『☆ゼロ★』31700点、『復活のH』23000点、『明日から本気出す!』23000点、『昨日、離婚しました』22500点。


 俺と『☆ゼロ★』は8700点もの差が開いていた――。、


 ――ぐっ…! まだ…、まだ来ないのか…!?


 四局目――連荘している『☆ゼロ★』は2本場となり、もし彼女がアガればボーナスが600点追加され逆転するのが厳しくなる……。 緊張と不安で喉がヒリヒリと乾くこの状況で、俺は『☆ゼロ★』が河に「一萬」を捨てるのを見逃さなかった――。


 ――きた、きた…! このタイミングでミスったら、俺の敗北は免れない…!


 俺はこの好機を逃さないために――『妄想デリュージョン』を開始する。



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