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四萬~合宿編[橋本竜伍]④~


 奪う、奪う――奪いまくる。


 倉望高校との面々と麻雀勝負をした時は、役満はおろか一回もアガれなかったというのに、この『脱衣麻雀』では、俺は無双していた。


 各々持ち点が25000点で点棒の振り分けは、全自動卓なので『赤色』(一万点)が一本、『ピンク色』(五千点)が二本、『青色』(千点)が四本、『緑色』(五百点)が一本、『白色』(百点)が五本となっている――ちなみに、トップス、ボトムス、下着類は『5000点』で、靴下は片方で『2500点』という価値だった。


 それを俺が、国士無双という役満で彼女達の点棒――否、服を奪取していた。


 もしかして俺は、相手が女性だと実力を発揮することができるかもしれない……いやそんな、まさかな――それにそうだとしたら、麻雀部の設立を賭けた生徒会長との激闘では、誰も『女性』はいなかったではないか。


 そして俺の手元には、沢山の点棒と多種多様のその…なんだ。下着をつかんでいた。 これは家宝にしようと心に誓う――。


「「うぅ、うううぅ……!」」


 麻當高校の女性たちが泣いていた。 ……そりゃそうだろうな。


 彼女たちは身ぐるみ全部剥がされた後、このままでは帰れないと猛抗議すると、幸か不幸か『たまたま』桐竜高等学校の麻雀部には謎のコスプレ服が置いてあり、彼女たちは巫女服やナース服、はたまたスクール水着などを着せられる始末だった。


 そんな彼女たちの憐れな姿を見た俺は、ポッケに入れようとしていた下着をなんとか理性で思いとどまり、それを元主のもとへと手渡す――すると、彼女たちはキッと俺を睨みながら勢いよく下着を取り返し、麻雀部の部屋を後にしていた。


「もう、二度と来るもんか!!」


 そう言い残して、『麻當高校』と『倉望高校』の面々は帰っていった。


 ちなみにコスプレ服は女性用しかなく、『倉望高校』の男子が何人か素っ裸にされて、彼らが送迎バスへと向かうと「ギャアアアアアアア!?」というバスの運転手らしき人物の悲鳴が桐竜高等学校の校内に響きわたっていたが忘れることにしよう。


「――な? チームジャージが手に入っただろう?」


 そう言った眼鏡先輩は、麻雀部室の地面に散々として置かれている『麻當高校』と刺繍されたチームジャージや長袖の学ランを指差していた――いや確かに、今日の合宿が始まる前に言っていたけど…。


 桐竜高等学校の俺たちが、『麻當高校』の刺繍が入ってるジャージが着れるわけないですやん。


 こうして俺たちの強化合宿(?)が幕を閉じたのであった――。


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