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四萬~合宿編[橋本竜伍]③~

「これから、点棒と脱衣を賭けた『脱衣麻雀』を開催する」


 はっ……! どうやら俺はまだ、夢の中にいるらしい。 先程、罰ゲームとして雀のケツを触ったあと、顔面に回し蹴りが直撃してからの記憶がない…。 ちなみになんで、罰ゲームとして雀の尻を触ったかというと、アイツは男性なのに他校から『女性』という認識をされていたので、好都合だったからだ――本当は眼鏡先輩のあんなところやマリアさんのこんなところを触りたかったさ…!


 閑話休題。


 俺は目を覚まして辺りを見渡すと、桐竜高等学校の麻雀部の部室にいた。 そこで眼鏡先輩が『脱衣麻雀』をすると言っているのだ――これが夢でないはずがない。


「ちょ、ちょっと待って! 脱衣麻雀って、それ正気!?」


 麻當高校の代表者である女性が抗議していた――反応がめっちゃリアル…、よくできてる夢だなー。


「ふん、貴様らがもっと決死の覚悟で勝負に挑めるようにしたいだけだ――それに脱ぎたくないなら、負けなければいいだけだ」


 眼鏡先輩は自分が負けることを微塵に思っていない――そして麻當高校の代表者は、ここで参加を断れば自分が敗者だということを認めることになってしまう……それを否定するかのように彼女は眉根を寄せて眼鏡先輩を睨んでいた。


「ふん、それでいい――ところで、竜伍。 お前は何をしようとしているんだ?」


「えっ? それはもちろん…イデデでで!?」


 夢の中であるならば、ぜひマリアさんのお尻を堪能しようと思った俺は、彼女のお尻に五指を沈めようとすると――眼鏡先輩に注意をされて、雀に耳を引っ張られた。


 そして気付いた――痛みがあったのに、夢から覚めていないことに…!


 ここは『夢』ではなく、『現実』だったのだ――夢から覚めてしまった俺は、ガックリと項垂れてしまう……いや、待てよ?


 ここには、『希望』という名の『夢』があるじゃないか…!


 眼鏡先輩が言っていた『脱衣麻雀』は夢ではなかったのだ。 俺は、『倉望高校』の面々と視線を合わせて、互いにコクリと頷き合う。


 ――お前ら、死ぬ覚悟はできているな?


 この場にいた男たちの心が、一つになった瞬間だった――。


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