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第一章 始まった
こんなつもりじゃなかった。
竜也は頭を抱える。
なんで、こんなことになったんだろう。
柏木 竜也、15才、男。
今年の春、私立宮殿高等学校に入学したばかりのピカピカの高校一年生である。
そんな彼がなぜ入学早々に頭を抱えているのか、それらの原因はすべて彼女にあった。
朝のSHR。
黒板に大きく自分の名前を書く少女、一条 姫子。
自分の自己紹介を終えた姫子は竜也に向かい笑顔で手を振る。
しかし竜也に微笑み返す力などない。つもりすらないのだが。
はぁー
ついため息がこぼれてしまう。
しかし後悔せずにはいられない。
あの日、彼女に出会わなければー
作者です。初めて投稿しました。読んで頂きありがとうございます。
これからも投稿していくのでよろしくお願いいたします。