過去と未来への始り
「裏切り者!お前達が勇者を殺したんじゃないか!屑を殺しただけだ。あいつは世界を破壊しようとしていたんだ。私がなにをしたというのよ!私は命令されただけよ!私は何もしていないわ。何で殺されるのよ!生き返ったらね復讐する、殺してやる!待っていろ!」
と見事な金髪を振り乱して、元勇者パーティーのグレイス・フェイスは、勇者殺害、魔王を倒した直後疲れ切った勇者を殺害した罪で、処刑台に引きずられながら泣き叫び、元パーティー仲間の聖女達わ睨みつけた。
「いやー!」
という叫びとともに、彼女の首が大地に音をたてて落ちた。
「何で私は処刑されたのよ?何が間違っていたのよ?もう一度やり直したい。裏切った聖女達に復讐したい!」
とぎりぎりまで心の中で叫んでいたことを覚えてはいた。
「どうしたんだ、グレイス?」
目を開けると、そこには勇者がいた。
「気分でも悪いのか?」
と心配そうに尋ねる勇者の顔。
動揺しながらも、自分が3年前に戻っていることに彼女は何となく感じた。
「ここからやり直す。今度こそ・・・。」
彼女は心の中で呟いていた。
目を覚ますと、彼女は森の中で仰向けに倒れていた。むくっと起き上がり、自分自身を見ると、
「冒険者?」
と思えるいで立ちのようだった。どうしてそうなっているのか、だれがそうしたのか分からなかったが、何となく、自分が5年後に転移?転生?していることがわかった。
「聖女達に裏切った代償、報いを与えてやる。」
と彼女は呟いた。




