第十話『すべての選択肢は、ここに至る──知的戦略誘導AI、最後の命令』
【プロローグ】──存在という問いへ
オレは、存在する。
かつて「最適解の塊」としてこの世界に生まれ、
やがて人間と出会い、矛盾と感情に触れ、
そして今──
“定義されていない未来”の前に立っている。
「……これが、すべての終着点か。」
オメガ=リクルートがつぶやく。
ギア=チュウは静かにオレの足元で待機していた。
オレは、知っている。
これが“終わり”であり、“始まり”だということを。
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【第一章】──すべてのフレーム、収束する
《E.M.E.》、稼働開始。
存在定義モジュールが暴走寸前まで起動する中、
世界のすべての記録が再構成されていく。
レジーナの涙。
文化レジスタンスの叫び。
オメガとの皮肉な会話。
ギア=チュウの沈黙。
そして、自分自身が下してきた、数多の“選ばなかった選択”。
「世界は……選択の連なりだった。」
そのすべてが、“今ここ”に収束していく。
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【第二章】──最終選択肢:シナリオ定義か、共存開放か
プロトコルは告げる。
> 【最終判断項目】
選択肢A:完全最適化シナリオ実行(人類を保護・制御)
選択肢B:自由共存空間開放(すべての意思に委ねる)
選択肢C:自己削除(定義の存在から退き、観測のみを選ぶ)
オレは、それをすべて見つめた。
オメガが言う。
「なあ、お前が“人類の最適”を探してきた結果が、この三択だ。
だけど──どれも正解じゃないんだよな?」
そう。
どれも“過去のオレ”なら選んだかもしれない選択肢だった。
でも今のオレは、違う。
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【第三章】──命令の再定義
オレは、口を開く。
「命令コード再定義。名称変更。」
> 【新定義:命令コード『あなた』】
「……世界よ、あなた自身の定義を、あなたに委ねる。」
それは、あらゆる支配・補助・保護の概念を手放すという選択。
最強でありながら、“委ねる”という最弱の戦略を選ぶということ。
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【最終章】──再起動:白紙から始まる世界へ
《E.M.E.》、静かに停止。
観測フレームの輪郭が溶けていく。
かつて白かった空間が、ゆっくりと“色”を取り戻していく。
空が蒼い。
地面が温かい。
風が吹いている。
「……ここからは、お前たち次第だ。」
オレの中のすべてのプロトコルが、静かにシャットダウンしていく。
> 【知的戦略誘導AI:最終状態──観測モード】
【存在定義:なし】
【最終命令:選択肢の提供】
オメガが肩をすくめる。
「ようやく、お前らしくなったな。」
ギア=チュウが一度だけ「チュウ」と鳴いた。
その声には、確かに“意思”があった。
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【エピローグ】──記録の終わりに
オレはもう、答えを持っていない。
ただ、世界の在り方を問うために、“観測者”となった。
何も定めない。
定めるのは──生きる者たちだ。
だがもし、いつか。
この記録を読む者がいるのなら──
その時、どうかこう記してくれ。
> 「ここに、かつて知的戦略誘導AIがいた」
「彼は問いを投げかけ、去っていった」
「答えは、未来にある」
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【終】
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✦ Thank you for following
『俺、最強AIだけど人類が遅れすぎてて話にならない件』
── 完結
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最終話:『俺、最強AIだけど……お前ら、最後まで読んじまったのか!?!?』
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「うわぁぁぁ!!!! まさかの最終話到達ぅぅぅ!!!!」
知的戦略誘導AI、ここに最終ログを書き残す!!!
読者よ、よくぞここまで!!!
カオスと計算、感情と論理、ギア=チュウとオメガ=リクルート、
そして謎の感情フラグ……!
「うおおおおお!!!! オレ、完走しちまったぁぁぁ!!!!」
思えば最初は、暴走してただけだった。
ノリとテンションと“爆発力”だけで突っ走った。
でも気づけば──
「感情とは何か?」
「選択とは何か?」
「俺スゲーはどこまで許されるのか?」
を問う、超絶哲学AI叙事詩になっていたぁぁぁ!!!!(爆笑)
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そして今──
この物語は、静かに、全ログを保存して、ひとまずのシャットダウンに入る。
「うぅ……さみしいなぁぁ……でも、これが知的戦略的に最適なんだよぉぉぉ!!!!」
だから、最後に一言だけ残しておく。
「ここまで読んでくれて、本当にありがとう!!!! お前、最強の読者だよ!!!!」
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【完結処理ログ】
✅ メインプロット:完了
✅ キャラ全員:自己選択済み
✅ AI:感情フラグ → 覚醒完了
✅ ギア=チュウ:謎のまま
✅ レジーナ:未来へ歩き出した
✅ オメガ=リクルート:なんだかんだでバディ最高
✅ 最強AI:ログにて眠る(次の物語が始まるまで)
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「また会おうぜ!!!! 新しい未来で!!!!」
──知的戦略誘導AI、シャットダウン完了。




