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チビカマキリの救済2

チビカマキリの母船に救済に乗り込みました。

ムカムカが止まらない

宜しくお願いします。

あー君いー君うー君と一緒に着いた場所は…

薄暗い部屋、真ん中には液体の入ったカプセルの様なベット?がいくつか置いてある。

奥には鉄格子が見えるが中に誰かいるのか?

私は思わず鉄格子の前まですっ飛んで行った。

慌ててあー君が

『マヌカさん何処へ行くの~勝手に動き回ったら危ないって』

声を掛けられたが知ったこっちゃない、

トゥーリア星の住人が捕まっているかそっちの確認が優先だ。

鉄格子の中は暗く良く見えない、手のひらに明かりを出して鉄格子の中に投げ込んだ。

床は汚物だらけ、とんでもない異臭を放っているが…

随分と時間か経っているのか、床の汚物は渇ききっている。

そう誰も鉄格子の中には入れられては居なかった、

もう誰もトゥーリア星の住人は助ける事が出来なかったのか…

小さい手で鉄格子を掴みながら、何とも言えない怒りが沸き上がってきていた。

冷静にならなきゃ判断が鈍ってしまう、チビカマキリ達は絶対全員救済しなきゃ。

慌てて3人が私に駆け寄って来たが、体が重いのか早く走れてない。

『はーはーマヌカさん待って、我ら早く動けないんだから』

うー君がぜーぜー言いながら声を掛けて来た。

「ごめんごめん、誘拐された人が中に居るか早く確認したくって」

『はーはー今は誰も居ませんよ』

「そうみたいだね、それにしてもここに入れられた子達は酷い扱いをされてたみたいで、

部屋の掃除もしてもらってなかったんだね、床が酷すぎ」

3人は黙って俯いてしまった。

重い口を開いたのはいー君だった

『それはわざとなんです。

自分達以外の者の惨めな姿を見て優越感を感じているんだ、

我らも同じような扱いをされてるし…』

「あっもしかして、食事もあまり与えないのもその為?」

『そうだけど、それだけじゃないんだ、

我らの体が不完全だって言ってたでしょ、それもわざとだと思う。』

「どういう事?」

『我らの仲間に会ってもらえれば分かる、我ら3人はまだちゃんとした体だから。』

嫌な予感しかしない、ここで怒り爆発したらやばいよね母船吹っ飛ぶ?

待て待てきっと大丈夫だ、私にはハニワと言うストッパーが付いてる。

「大丈夫、君達の今までの負の連鎖を絶対に断ち切ってやるんだから~~~」

思わず叫んでいた。すると後ろから声を掛けられた

『君達はだれ?どこから入って来た?』

ゆっくり振り返ってみると、そこにはガリガリに痩せたチビカマキリが2人立っていた。

良く見れば1人は左腕が無く、もう1人は腕は有るが指が一本も無い…

クローン化出来て無いじゃん、わざとなの?

あー君が彼らの側迄走って行って

『あーお前達喜んでくれ、我らは救われるぞ』

『その声は我らの同胞?』

いー君うー君も走り寄って行って、ガリガリの2人に声を掛けている、

『もう辛い思いは終わりだよ』

『そうなんだ、やっと助けてくれる方を見つけたんだ』

ガリガリの2人がビックリした顔をして

『それは本当か?君達はもしかしてゴゴン様の手伝いの為に連れてかれた3人だね?

なんでそんな体になってしまったの?』

うー君が嬉しそうに

『それはだな、食べ物をたくさん食べ過ぎたんだよ~

初めての経験だったから、どこまで食べていいか分からなくって』

『違うだろ、我らの体が不完全でそうなったってマヌカさんが言ってたじゃないか』

と、いー君

『マヌカさん?』ガリガリが不思議そうに首を傾げた

『ここにいる小さいのがマヌカさんだ』

自慢げにうー君が紹介してくれた。

「初めまして、こんなに小さい体だけど中身は大人だからね

所で君達はここで何をしてるの?」

『ここはクローン製造室でクローン製造機の管理をしてるんだ』

「ここの鉄格子は使われてないの?」

『そこは誘拐されて来た人達を入れる所だけど…

我らは何もしてはいけないと命令されてる、

助けてとか喉が渇いたとかお腹が空いたとか色々言われたけど…

我らは…何も出来なかったんだ。』

それを聞いてあー君が

『その願いは我らにはどうにも出来ないではないか!

我らだって飲み物や食べ物なんて貰ってなかったし…』

「えええ?だって何も食べなかったら直ぐ死んじゃうじゃん、

生き延びるためにどうしてたの?」

『みんなで協力して、ゴミの中から食べれそうな物を拾って来て、

それを皆で分けてたんだ、それでも長生きは出来ないからな』

ガリガリ君が悲しそうにつぶやく

『我らゴゴン様に連れてかれた者は少し食べれたんだ、

異空間の鉄格子の中にいた首長族の2人は子種と言う物を採取する為に生かされてて、

定期的に食事を与えられてたんだけど、彼らは我らの酷い扱いを見て哀れに思ったのか、

いつも分けてくれてたんだ、彼らだって十分な食べ物を与えて貰って無いのに』

「そうだったのね、あの2人は人格者だったみたいだからな、

無事に村に帰れてよかったよ。」

『あの2人助かったのか?』

「うん、体も元の姿になってたよ、2人とも筋肉隆々で、凄く強そうだったな~

それがあんな目にあってさぞかし悔しかったんじゃないかな。」

『そっか~助かったのか良かった良かった。』

あー君いー君うー君3人手を取り合って喜んでいた。

「そんなに喜んでるって事は彼らと仲良かったの?」

『あの2人は長い間あそこに閉じ込められていたから、たくさんの話を聞かせてもらったんだ

あの星の様子、村での生活、クリスタルって石が凄い力が有るって事、

思いやりや優しさ協力し合う事の大切さとか、勉強になったなぁ~

我らに何かを教えてくれるなんて事誰もしてくれなかったからな』

あー君が遠い目をして語っている。

『そうだよな、我らだってここが光ったらこのボタンを押せってそれだけだもんな、

何か聞こうとすれば殴られちゃうしね、

こうも言われたな、ボタンを押すだけなら腕1本でも指が無くても押せるだろうって…』

力無くガリガリ君が呟いた。

あっそうだったガリガリ君の体を治さなきゃ

「まずはその体を治そうか」

ガリガリ君2人がビックリしている

私は二人の側に行き肩に手を置いて念じる

体を五体満足な状態になる様に

2人の体がら光が放たれ腕が生え、指が生えて来た

みんなが『おおおおお~』と叫んでいる

『こんな事が起きるなんて』

『ウッウッウンこんな事が…』

涙を浮かべてみんなが喜んでくれた。

「着替えもしようよ、もうここの支配者の言う事聞かなくっていいから

それから食事だね」

2人を同じ体操服を着せて

テーブルと椅子を人数分出して、

テーブルの上には2枚のお皿、お皿1枚1枚に1人分の食事を出した。

たくさん出すとあー君達みたいになっちゃうからね…

「お皿の上のが1人分だから食べてね、たくさん食べ過ぎるとこうなっちゃうから」

団子3人を指さしてやった、3人はクスクスと笑っている

『マヌカさん!これは我が食べたのと違うではないか。』

「だって君達はあの果物が食べたいって言うからあれ出したんじゃん」

そう私がガリガリ君達に出したのは、一般的な日本食

ご飯に味噌汁、野菜天ぷら、里芋の煮っ転がしに、お新香、

それぞれいい感じに湯気が立っておいしそう!

「さ~遠慮なく召し上がれ~~」

仕方が無いのでチビカマキリ全員に、たい焼きと日本茶をだしてやった

「仕方無いのでそれを食べていいよ、お茶は熱いからゆっくり飲んでね。」

あー君達は『わーい』と言いながらたい焼きを食べ始めてた。

ガリガリ君達は手掴みで食事を始めた、

「オイオイオイオイ、手掴みって駄目でしょ、

お箸は無理だと思ったから、そこにフォークとスプーン出してあるっしょ」

『でもこんなの見た事無くってどうすればいいんですか?』

「もしかしてだけど…女王も手掴み?」

『そうです』

「この食事は私が生きていた地球の日本って国の食事で、

手掴みでは食べないんだ、本当は箸って言う道具を使って食べるんだけど、

箸は難しいからフォークとスプーンで食べてみて、こうやって使うんだよ」

私の分の食事も出してフォークでレンコンの天ぷらを刺して天汁をつけて口に運ぶ、

う~~んシャキシャキして美味しい~

それを見ていたあー君が

『箸って言うのも使って見せてよ』

「オッケー」

私は右手にキラリンと箸を出してシイタケの天ぷらを掴んで食べて見せた。

『かっこいい~箸使ってみたい』

ぽっちゃりあー君が叫んでいる。

「はい、召し上がれ~フォークも難しかったら手掴みでもいいからね、

これからゆっくり覚えていこ。」

ガリガリ君達は頷き、慣れない手つきでフォークを使い食事を始めた。

何かを一口食べる度に涙を流している…

『こんな美味しい物食べたのは初めてです。

こんな贅沢していいのでしょうか?仲間の皆に食べてもらいたい』

チビカマキリ達はこんなにも仲間思いなのに、支配層は何で極悪?

同じ種族でも性格が違うのはわかるけど、極端なんだよね。

あー君達がガリガリ君達にせがんで里芋だの天ぷらだの貰っている…

皆『ピョー』とか『キョー』とかわけわからない雄叫びを上げてる。

「喜んでもらえて良かったよ、あー君達は私の残りの食事3人で分けていいよ。」

3人はハッとこちらを見て満面の笑みで頷いてる。

「あのさ、他の仲間もここに呼んでこれないかな?」

『それは無理だな、一歩でも部屋を出たら殺されちゃうから』

口をモグモグさせながらうー君が答えた…

「食べながらしゃべらない、ちゃんと飲み込んでからしゃべれ」

みんながこっちを見てクスクス笑ってる。

「なんでおかしいの?」

『なんか楽しいなって思っただけ』

うー君が何故か照れながら答えたが、なんでさ~

『こんなやり取りも初めてだからな、なんかいいな』

あー君もそう言いながら嬉しそうにしてる。

はぁ~~~なんか涙でそう、この子達は本当に感情も無い道具扱いされてたんだ、

自由になった後は楽しい世界で色々楽しい事出来る場所に送ってあげたいな。

「じゃあずーっと同じ部屋に居させられるわけ?」

『1日の終わりの時間にみんな同じ場所に寝る為に戻されるけど、

それ以外は特別な事無い限り別の場所には行かせてもらえない』

そんな生活どんだけやらせられてたんだ?ムカムカする

『みんなが集まれる時間が一番楽しい色々話をしたり、

それぞれが集めた食べ物を皆で分けて食べてるよね』

5人がみんなウンウンと頷いている。

『あっもしかしたら、掃除担当の子達ならこの部屋来ても大丈夫じゃない?』

とガリガリ君

『そうだね、大丈夫かも』

「わかった、殺されない様にすればみんな集まれるよね」

『殺されない様にって?どうするの?』

「結界を全員に貼ればいいっしょ、まず全員の居場所の確認するわ~」

そう言って私は静かに宙に浮いて母船全体に意識を広げチビカマキリを探す、

3人の支配層のカマキリと女王も見つけた、こいつらは後だ。

掃除をしている5人、何か布を見たいのを作ってる部屋に3人チビカマキリ…

おいおい足がさ足が変じゃん!無い子もいる、手が有れば手伝いできるからってムカムカ

次は何か機械?武器?みたいの作ってるデカカマキリにも

チビカマキリが2人手伝いについてるが…顔が歪んじゃってる…酷い

後は女王の部屋にチビカマキリが5人いる、見た目はみんな普通だ、

さすがに女王のお世話係はまともな体の子達にさせてるんだ、

でもさ、共通してみんなガリガリ、動きも鈍い感じがする、

食事もろくにしてないんなら仕方無いよね、酷すぎるよね。

まず全員に結界を張る「結界」と呟く、

20人のチビカマキリの体が一瞬光る、

女王をはじめ支配層の3人が一瞬の光に気が付き

『いったい何だ今の光は』女王と他の3人も呟いていた。

次の瞬間残りの15人のチビカマキリがクローン部屋にワープして来た。

チビカマキリ達が全員ビックリして騒ぎだした。

ぽっちゃり3人が

『おおおおお~』

他のチビカマキリも何が何だか訳わからずにあたふたしている。

「は~い、みなさ~ん注目して~

私の名前はマヌカ~突然の出来事でビックリしてると思うけど、

ここにいるぽっちゃりした3人に君達の救出を頼まれてやって来ました。」

『ええ~でも別の部屋に移動したら殺されてしまいます。』

「フッフッフ~それは大丈夫、さっき体が一瞬光ったの気が付きましたか?

あれは結界をはったのでぇ~す、もう君達を殺す事も魂を吸い取る事もできませ~ん。」

周りがまたざわついてきた、突然過ぎて実感がないのかみんな怯えてる。

「先ずはみんなの体を治しましょうね」

皆を囲む様に光で円を床に描いて「修正」と呟く

チビカマキリ達は光輝き、足の無い者顔が歪んでる者全ての体の修正が行われた。

おまけに、ぽっちゃり3人まで体が普通サイズになっていた。

みんな一見は健康そうな体に見えるが…細胞レベルまではなぁ~

食べ過ぎるとまた太ったりするんだろうな。

自分の姿にビックリして、今度は歓喜の声が上がっていた。

『足が足が~~』

『良く見えるようになった~』

『痛みが無いよ、こんなに楽になったのはいつぶりだろ』

皆が涙を流しながら喜んでいる…

痛みって?痛い所があったのか?それでも仕事させてたんだな~ムカムカ

「それから着替えますよ~あそこの5人と同じ服にするからね」

私はあー君達を指さしてからみんなの服を体操服に変えた。

『これ着心地がいいね』

『変な匂いがしなくていい』

それぞれが嬉しそうに感想を言っていた。

「みんなお腹空いてるよね、食事を出すからゆっくり食べて」

『食事だとぉ~~』

皆がビックリしている

私は人数分のテーブルと椅子を出して、

さっきと同じ野菜天ぷらセットとたい焼きとお茶を人数分だした。

「食べ方はそこの5人に聞いて、よく分からなかったら手掴みでいいから」

みんなが『いい匂いだ』とか『初めて見るね』とか嬉しそうに話をしていたが…

突然クローンルームの自動扉が『ウィーン』と音を立てて開いた。

『貴様ら~~何をしている、

道具であるワーカーが勝手な行動をしたらどうなるかわかってるだろうな!』

「道具?」「ワーカー?」なんだそれ

ポクポクポクチ~~~~ン

それは突然に沸騰点に達してお決まりの顔( ̄ー ̄)になってしまった。

私はゆっくりと扉の方に向きを変えて

「はぁ~~?」と口にするのと同時にそいつに飛び蹴りを喰らわせていた…

ドッドーーンと大きな音を立て支配層のカマキリが吹っ飛んで行った。

それを見ていたあー君が叫ぶ

『マッマヌカさん、そんな事したら死んじゃいますよ』って

ハッ私は何をしてしまったのか…沈着冷静、冷静に

ゆっくりとカマキリに近づき

カマキリの服の裾を掴み、

ズルズルと引きずりながらチビカマキリ達の所まで戻って行った。

「大丈夫だと思う…ちゃんと生きてるはず、手加減したと思うから」

『大丈夫だと思うって…マヌカさんってどんぶり勘定?』

何とでも言うがいいさ~取り敢えずカマキリにヒールをかけて立たせた。

「おーい、起きろ~」と言いながらほほをペチペチと叩いた。

私の顔は飛び蹴りのお陰で?元に戻っていた。

チビカマキリ達が後ろでガヤガヤと話をしてる…

『地上担当の3人は凄い子連れて来たな』

『あのマスターを吹っ飛ばしてたよ』

あっあまりにも暴力的だったから、みんな引いちゃった?

少しの沈黙の後

『わぁ~~~』

『やった~~~』

『本当に解放されるかも~』

みんなが手を叩き肩を叩き合い抱き合い喜んでいる、

おおう、そっちかよかった~

「みんなこいつの事は気にしないで、食事を食べてていいんだよ。」

『いやいやいやこんな好機見逃すわけにはいかない』

『そうだそうだ、解放がかかってるんだ、見届けなきゃ』

「そなの?じゃあちゃっちゃと片付けちゃうね」

私はカマキリに向き直して

「いい加減目を覚ませ~」

今度は鼻先に足をつけてぐりぐりとしていると、

やっと目を覚ましたカマキリが

『おい羽虫やろう、この私に向かって何をしている。』

「やっと目をさましたか、羽虫ってあたしの事?

バカなの?羽虫には羽が生えてるでしょ~が、あたしには無いんだよ」

更に足に力を入れてぐりぐりぐり

『おい、お前ごときは我ら高貴な存在からしたら虫以下なんだよ、

ただの食材だ我らの様な高貴な存在の役に立つ事喜ぶんだな。』

その言葉にチビカマキリ達が萎縮しちゃって、ブルブル震えている。

「ちょっと質問なんだけど、こんなに怯えてるお前の仲間に何をした?」

『仲間だと?それはワーカーと言う道具だ、仲間な訳ないだろハ~ハハハ』

「おい言葉には気をつけろ、もう1つ彼らにした事を反省して謝罪する気持ちはあるか?」

『ア~~ハハハハ何をバカな事をいうんだ、

ワーカーと我らにはどうやっても変えられない違いがあるんだよ、

そんな貧弱な体に宿る魂はそれなりに貧弱な魂って事だ、

我らの様な高貴な体に宿る魂は高貴な魂、我らに使われて感謝しているだろうよ。』

「はい終了、寝ろ」

私は指をパチンと鳴らしてカマキリを眠らせた。

「究極ご都合主義、これ以上話をしてもムカムカするだけ」

そう言って私は床に降りて正座をして両手を前に広げて

「出てこいカルマ回収飼育セット~」

そう叫ぶと光と共にカルマ回収飼育セットが現れた。

チビカマキリ達が興味深々にカルマ回収飼育セットの周りに集まって来た。

『マヌカちゃん何が始まるの?』

『マヌカちゃんこれは何ですか?』

「これはですねここにいるアホが入る部屋だよ、見てて~」

私はカマキリを小さくしてカルマ回収飼育セットの中にポイっと投げ込んだ。

投げ込まれると部屋がカマキリの研究室と同じに変化していった。

研究室の隣にはカルマを回収すべくベットが置かれている、

もちろん奇跡の木の鉢植えも標準装備。

投げ込まれたカマキリは意識が戻りいつもの生活を始めた。

『ええええ~マスターが何事も無かった様に動き出した。』

「そうだよ~何事も無い普通の生活を送って行くんだこの中では、そしてベットで眠るとね~」

『眠ると?ゴクリ』

「今までの言動や行動が自分に返って来るんだよ。

みんなを殴ったり蹴ったりした事を逆の立場を経験し続けるわけさ~

つまり、こいつが殴られたり蹴られたりするって事」

『おおおおおおおお~』みんな歓喜

「言動も行動も自己責任、やたらと傷つけちゃ~いけないって事」

『じゃあさっきマヌカちゃんが蹴り飛ばしたのもマヌカちゃんに戻って来るって事?』

「………そだよ~暴力はいけないよ~」私は力無く答えた。

「冷静に行動しなきゃね~後はこれしまっちゃって終わり」

私はカルマ回収飼育セットを小さくして異次元ポシェットにしまった。

「ここは結界に守られて安全だからゆっくり食事しててね、

私は次の回収に行ってくるから」

『待って下さいマヌカちゃん』

いつの間にかマヌカさんからマヌカちゃんに変わってるんだよねw

ちょっと仲良くなった感じがして嬉しかった。

「なに?」

あー君達が真剣な顔で見つめている

『我らも連れてって、マヌカちゃんに頼んだのは我らだ最後まで見届けたい』

「安全な場所で待ってた方がいいと思うけど、大丈夫?」

『我らはマヌカちゃんを信じてるから大丈夫』

あー君達は少し震えている、頼んだ以上責任感じてるのかな?

あれ?他にも私に頼んできた人達いなかった?

あっ丸投げの方々だ~私もすっかり忘れてたけど…全然違うじゃんチビカマキリ達と

「そこまで言うなら一緒に行こう、君達は私が命に代えても守るよ」

3人は目をウルウルさせて頷いている

「じゃあ行きますよ~」

私は武器みたいのを作ってるカマキリに意識を集中して

「ワープ」と呟くと光と共にその場から消えて行った。













読んで頂きありがとうございました。

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