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チビカマキリの救済1

チビカマキリの救済が始まります。

彼らの今後はどうなっていくのか…

トゥーリアさんと別れて山脈の一番高い山の洞窟にやって来た

マイクロチップを操作する為に置かれたアンテナを回収しに、

見れば見るほど地球の携帯用のアンテナに似ている、宇宙共通なのかと思うほどだ、

後で銀河の管理人達賢者にも見てもらおう、

でも実際でかいなぁ~5メートル位ある?

取り敢えず小さくして透明な球に包んでポシェットにポイっと入れた。

透明な球は色々な設定をしてある、アンテナやチョーカーみたいのは、

構造などのチェックをしてもらってる、

人を入れた時はヒーリングベットの役目をしている、我ながらいい物を創造したな~

「ここはこれで良し、早く異空間に残して来た小さいカマキリの所にいかなきゃ。」

小さいカマキリを思い出しワープ

光に包まれながら彼らの前にワープして来たが…

目の前に現れたのは団子3兄弟?

まるまる太った雪だるまの様な物体が座って寛いでいる、

3人は私に気付いてお互いに目が合う…

「お前達はだれだ。」

『お前は誰だ。』

お互いに姿が変わり過ぎて…顔は名残があったカマキリの目、

手首に付けたブレスレットは、肉に食い込んで見えない…

「もしかしてここに居たガリガリの小さいカマキリ?」

『おいチビ、カマキリとはなんだ?我らは誇り高きウーニャ星のウーニャル族だ』

なんだ星の名前有ったんじゃん、まっ当たり前か。

「私はさっきここに来たマヌカだ、食べ物を出したマヌカだ。」

カマキリ達は『はぁ~?』みたいな感じで

『マヌカ様はお前みたいなチビでは無いぞ、嘘を言うな』

こいつらは相手のオーラとか波動とか見ないんだな?見えないのか?

そう考えるとここの住人は波動とか見る事が出来るから便利なのね、

私は両手にいっぱいに地球の果物をたくさん出して見せた。

「これでどうだ、体は訳があって小さくなったけど、マヌカなんだよ。

母船に残ってる仲間の救助を頼まれたけど…やらなくてもいいんだね~」

3人は食べ物を見たとたんその場に平伏した

『申し訳ございません救世主様~姿があまりにも違ったので~

ご本人様とは思わず~お許し下さい~』

食べ物見たとたんにこれかい…

「分かった、分かったから救世主はやめて、

それよりなんで君達はそんなに真ん丸になってるの?

そんなに時間かかって無いと思うんだけど、そんなに肉つく?」

『私達はこんなに食べ物を与えられた事が無かったので…

食べ始めたら美味しくて美味しくて、食べるのをやめられなくって、

全部食べてしまったらこんなになってしまいました。』

「はぁ?そういう仕組みなの?お腹の限界ってないの?」

『限界ってなんでしょ?まだまだ入ります。』

「いやもう食べなくっていいから、動けなくなったら仲間を助けにいけないでしょ?」

『それもそうだ、動きにくいと思ってたんだ~ゲップ』

「取り敢えず、色々事情を聞かせてもらってから母船にいこ~

今までの君達の人生を聞かせて。」

3人は顔を見合わせて『人生ってなんだ?』なんて言ってる、

そこから?まじかぁ~

「じゃあ君達の魂の記憶を見せてもらっていいかな?

君達が覚えて無くっても魂は全部記憶してるからね。」

『おおおそんな事もできるのか~どんどん見て見て~』

許可が出たので一番良くしゃべるチビカマキリの記憶を覗かせてもらった、

女王が卵を産んでる姿が見えて来た、

地球のカマキリの卵は見た事があるが、

地球のとは違って1個の卵から1人のカマキリが産まれていた、

産まれて1週間程で大人の大きさに体は育つ、それからはただただ働く毎日、

ちょっとでも支配層の気分を損ねると暴力を振るわれて、下手をすると死に至っていた。

支配層はそんな事ばかりしていたから働きカマキリの数が減っていってしまった。

そんな中、女王カマキリも歳を取り卵を産めなくなり働きカマキリは減るばかり、

そこで考え出したのが働きカマキリのクローン化。

クローンを作る事は出来たが魂が宿らない、それでは道具として使い物にならないので、

魂を残っている働きカマキリから吸い取ると言う装置を作り出し、

体が壊れたらクローンに魂を入れ替えてまた働かせる事に成功した。

クローン化が成功した事で、これ以上に働きカマキリが減る事がなくなった。

ただ支配層はとんでもない罪を犯している、

体が死に至り体から魂が抜け出た時に魂を捕まえ自由を奪いまた自分達の為に働かせる…

なんで…こんな事できる?

ポクポクポクチ~~~~ン……またか~

『今の音は何?』

『なんだなんだ?』

『ハッあれを見て~~~ぶっは~~~ははは』

3人が私の顔に集中する

『ガ~~ハハハハハ』

『え~~~ハハハハハハ』

『だめ~笑いが止まらない~~~あの顔なに~~~』

「おいおいおい、君達失礼だな~

私は怒りがマックスになると顔がこんな風になっちゃうんだよ~

君達の今までが酷すぎて怒りがね~マックスにね~~なっちゃったんだよ~~」

ん?話し方が丁寧じゃなくなった?体が子供だから?

私も今の状態に慣れるまで時間がかかりそうだな~

てかケリケリする相手いないっじゃん、どうやって戻るんだ?

考えても分からない時は、時の流れに身を任せよ~

『そんなに酷かった?我らの生活?』

「酷いってもんじゃないよ、自由が無いじゃん、

支配層の勝手な事情でずーっと働かせられて、

こんな生活何年やってたの?」

『何年ってなんだ?そんな事考える余裕なかったもんな』

「へっ?なんだそれ?悲しすぎる~~~」

悲しさのあまり涙が出て来たが…顔が線のまま( ̄ー ̄)

3人がまた吹き出して大笑いしている…そんなにおかしいか、

楽しい気分になれたならこの顔も役にたったねぇ~クスン

「因みに君達がそんな体になった理由も分かったよ~

君達の体は不完全な体なんだな、クローン化の研究も完成じゃなかったから、

どんなに食べてもお腹いっぱいにならないし、入れた分だけ体も大きくなる、

奴らにとっては動けばいい、何か問題があったら器を取り返ればいいって感じだったのかな?」

3人は流石にシュンとなってしまった

「だから、産まれた時の体の状態に戻そうね~」

『そんな事出来るの?』

「出来ると思った事は出来るって言われてるから出来ると思うけど…

もし出来なかったら他の方法考えるから安心して~体をちょっと体調べさせてね」

1人の頭に手を乗せて集中、肉体の細胞レベルまで覗いてみる、

正常な細胞って見た事無いけど…初めて見てもなんか変な感じはする。

動きや色が人間の物とは違うから違和感なのか?

細胞が正常になる様にエネルギーを流してみた…

途中でエネルギーの強さに負けて途切れてしまう…

駄目じゃん、このクローンの出来が悪すぎなんだ…どうする?

魂の記憶の正しい体を覗いてみる、見た目は分かるが細胞までは分からない…

これは情報不足だ~ん?まてよ、

女王の体を観察すれば詳しい事がわかるかも。

「みんなごめん、君達の体の記憶にオリジナルの体の情報が無かった、

だから女王の記憶を見てから再度挑戦させて。」

『はい…』

きゃ~そんなにがっかりしないで~

「ごめんね~クスン」

『いやいやいいんです、出来れば元気な体が欲しいけど、

自由になれればそれだけで幸せですから。』

なんだかな~ここまで問題無く来ちゃったから凄く残念、

でも絶対にいい方法見つける。

「うん、でも頑張るから、でも自由になったらどうする?

元の星に帰りたいとか?」

『それは絶対に嫌かな~』

「なんで?」

『我らは女王が居てこその存在なんだ…』

「え?じゃあ今女王が居ない星はどうなっちゃってるの?」

『他の女王達がうまくやってると思うよ』

「女王ってたくさんいるんだ…」

『全部で何人居るか数は分からないが、俺が知ってるだけでも5人いたな、

1人の女王に我らの様な働く者が何千人もいてそれぞれが生活をしている、

生活様式は女王の考え次第だから、それそれの女王の性格が出てる。

我らの女王は最悪だが他の女王は同じ種族を大切にして、

皆の生活がうまく送れるように色々考えていたみたいだ』

「じゃあ君達の女王は異質なのかな?」

『我らも詳しい事は分からない、たまに外で会った他の集落の奴に聞いた話だから、

それも随分昔の話だから良く覚えてないや、

だから他の女王の集落に我らが入れてもらえるか分からないから、

帰りたくないかな~』

3人は同時に頷いている。

『でも俺らの集落から逃げた奴が保護してもらった話聞いたけどな』

「保護してくれるなんて、優しいじゃん」

『それは噂だからどこまで本当か分からない』

「取り敢えず全てが終わったら先の事を考えよう、

母船に行けば他の情報も入るだろうから、

後さ君達見分けが付かないから名前付けようよ」

『おおおお~名前付けてもらえるのか~』

「自分で考えてもいいよ」

『名前なんか良く分からないから、付けてもらえると嬉しい』

まじか~あまり得意じゃないんだけど、後15人居るっていってたしな~

私がわかりやすいのでいいか、

「気に入らなくても知らないよ、

じゃあまず服を変えよう、パツパツだから」

伸び縮みする素材で動きやすいと言えば、体操服だな~

上は白の体操服、首と袖に水色の縁取りが付いてるやつで、

下は紺色のジャージ素材のハーフパンツ、

ウエストゴムで真ん丸ウエストにもバッチリ。

3人の体が光を放ち体操服チビカマキリの出来上がり~~

『わぁ~~見た事も無い素材だ』

『めちゃめちゃ着心地いいな~』

『うんうん』

3人はご満悦みたいだ…いいな動きやすそうで、

良し私も体操服になろ~

一応女の子のつもりだから縁取りはピンクで変身。

光を放ち私も体操服変身、視線を切り替え自分を見る

「キャーかわいい~~」左の胸に名札も付けた。

「みてみて~~みんなとお揃い~

ここに私の名前を書いたから覚えやすいでしょ」

『おお~我らと色違いなんだな、名前ってそれか?

我らは字なんて読めないから、わからん』

「えええええええ~~字も教えてもらって無かったの?

酷いな~でもこれから覚えていけばいいよ。

でも…何処の文字?私が教えられるのは地球の日本の文字しかな~」

『地球?日本?なんかワクワクする、

知らない事を新しく知る機会ができた~~~』

3人は嬉しそうだから、まっいいか細かい所は後で考えよう。

「では3人ここに並んで、順番に名前を付けるから、

文字を覚えやすいように簡単な名前になっちゃうかもだけど…許してね」

『なんでも嬉しい気にするな~』

3人の左胸に名札が浮かび上がる…

左から『あー君』『いー君』『うー君』まっ簡単に言えばあいうえお順…

浮かび上がった名札を見て3人が喜んでいるが…あいうえお覚える為だスマン。

『これは何て読むんだ?』

私はあー君の肩に手をそっと乗せ

「君はあー君だよ」次に移り「君はいー君」そして次「君はうー君」

『俺はあー君だ』

『俺はいー君』

『私はうー君なんだ』

ん?1人私って…彼らの性別ってどうなってるの?

「君達性別ってあるの?女王はどうやって子供作ってるの?

誰かの力を借りてるってこと無かった?」

『性別って何だか知らんが、女王は1人で種族を増やしていたと思う、

正直良く知らないんだ。』

「なるほどね~詳しい事は女王を調べればよかよか~~~

では母船に出発しよ~君達3人は母船の行き来は自由に出来る?」

『それは出来ます、

こちらで誘拐した子供を連れて行くのも私達の仕事だったから』

うー君が答えてくれた。

誘拐した子供達ねぇ~この先は嫌な予感しかしない…

待ってろ女王お前はカルマ回収飼育セット行きだぁ~~

「では早速私を母船まで連れてって」

3人が頷き部屋の隅に有った箱から石のような物を出し、

箱の横の壁に石をかざすと、ポータルが現れた。

私は大きく皆に頷いて、ポータルに飛び込む、

続いてあー君、いー君、うー君がポータルに飛び込む。

後に残ったのは部屋の静けさだけ…

因みにこの時には顔は線の顔から元の顔に戻っていた…










読んで頂きありがとうございました。

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