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年明け初めての投稿です。

今年も宜しくお願いいたします。

優しい日差しが差し込むロッジのテラス、

森からは鳥達のささやきが響き、

湖の小さな波の音、

テラスでお茶をすすりながら至福の時を過ごす天界神、

『はぁ~ここは本当に安らぎますね』

本に目を落としていたパイヤが、

『本当にですなぁ~

ここで過ごしてしまうと、

もうどこにも行きたく無くなりますなぁ~』

満足げな顔をした2人がまたお茶をすする、

ロッジの中では子ども達の賑やかな声が響いて、

湖の島からは楽し気な声も響いて来る、

天界神とパイヤが油断した顔で寛いでいたその時、

目の前にオパール色の白い光が現れた、

その気配に硬直する天界神達、

光から現れたのはマヌカ、

「あ~いたいた、

パイヤさんみ~~っけ!」

マヌカの言葉にますます固まるパイヤ、

マヌカはゆっくりとパイヤに近付き、

パイヤの顔ギリギリまで自分の顔を近づけると、

「銀河の周波数はどうなってますかね?」

そう尋ねるとパイヤは目を泳がせながら、

『え~っと~

わしは何も聞いていないのですが…

多分元の周波数に戻りつつあるのでは?』

マヌカは目を細めて、

「へ~戻りつつね?」

一緒に硬直していた天界神が、

『パッパイヤ君、

銀河の周波数は元に戻ったどころか、

前以上の安定した周波数になっているのだよ』

パイヤは『はっ』とした顔になったかと思ったら、

俯いてしまい、

『マヌカ様申し訳ございません、

わしは何も聞いてなくて…』

マヌカは小さく溜息をつくと、

「そんな事は知ってましたよ、

パイヤさんから頼まれていた件ですが…全て終了です。

だから元の場所に戻って頂いても結構ですよ~」

そう言いながらフワフワと飛び出した。

『マヌカ様、

お待ちください、

どうかどうか、このままこの星で過ごせる許可を~』

マヌカはクルっと振り向くと、

ニヤニヤと笑いながら、

「別に出ていけなんて言って無いですけど」

そう言いながらニヤニヤしている、

マヌカの言葉に安心したのはパイヤだけでは無く天界神も、

ホッと胸を撫でおろしていたが、

「天界神様はいい加減天界に戻った方が良く無いですか?

ここには天ちゃんって言う分身体が居るんだから、

ここの生活も十分満喫出来るでしょ?」

天界神は『あわわ』と言いながら、

『マヌカ様そっそんな事いわないで~』

「あたしは別にいいけどさ、

天界でフィーナさんが忙しそうにしているけど、

天界神様は手伝わなくっていいの?」

天界神はモジモジしながら、

『私はこの銀河を離れない限り、

私の仕事は何処でも出来るのですよ』

マヌカは天界神の顔をジッと見つめながら、

「ふ~ん」と軽く答えるだけだった。

『ふ~んって、

マヌカ様信じて無いでしょ?』

「いや~

天界の事は天界の人達でやって行けばいいと思ってるから、

あたしが何か意見を言おうとは思って無いですよ、

今回の事で天界神様も色々心労が有ったみたいだし、

ここで思う存分休んでいけば良いですよ」

その時ロッジの戸が開いて、

昼食を終えた子ども達が出て来た。

最初に出て来たのは…騒がしいガッテン

『急ぐぞガッテン、急ぐぞガッテン、

時間はあっと言う間に過ぎちゃうからなぁ~』

そう叫びながら走り去る後ろを、

何人かのミナ族と子ども達が、

『おおお~』と叫びながら後を追う、

その後ろにジャージの裾を膝までめくりあげたカトリーヌ…

髪の毛をツインテールにまとめ片手を上げながら、

『お~』っと叫びながらガッテン達の後を追って行った。

「うっそ~~まじかぁ~」

と思わず口から出ていたマヌカ、

その後に出て来たのはクリスティーヌとマザーズマコちゃん、

『カトリーヌ気を付けて、

怪我の無いように注意して下さいよ』

クリスティーヌがそう叫ぶと、

『は~いお姉さま~』と答えるカトリーヌ、

言動と行動が違い過ぎて青くなるマヌカ、

そんなマヌカに気が付いたクリスティーヌが、

『あっ妖精様!』

そう言いながら走り寄って来た、

その後をマコちゃんが、

『クリス!走らないの』

そう言いながらクリスティーヌの後を追って来るマコちゃん、

そんなクリスティーヌに向かってマヌカは片手を上げて、

「やぁ~クリスティーヌさん、

お元気そうで何よりです…」

そんなマヌカの返事に、

『妖精様そんな堅苦しい言い方をなさらないで下さい、

わたくしの事はクリスとお呼び下さい』

「そっそう?」

『そうですわ、

妖精様はわたくし達の恩人なのですから』

「いやぁ~恩人とか関係ないでしょ、

礼儀は大事にしないと~って思ってさ」

『駄目です、

何か壁を感じるのでクリスとお呼び下さい、

これからわたくし達の子どもが産まれるのですから』

クリスティーヌの言葉に、

お茶を吹き出すパイヤ、

『マヌカ様一体どう言う事ですか?

子どもって…まさか…マヌカ様が…』

マヌカはパイヤをジロっと見つめると、

「はぁ~パイヤさんは記録の水晶を観て無いんですよね?

何を想像しているのか何となくわかりますが、

全然違うから、

ちゃんと水晶の記録を観て下さい」

パイヤは何の事やらアタフタしていたが、

『はい、申し訳無いです』そう言いながら頭を下げた。

そんな光景をクスクスと笑いながら見ていたクリスティーヌが、

『妖精様、

お仕事はもう終わられたのですか?』

「終わったよ、

これから立て直しが大変だろうけど、

悪者はもう居ないから何とかしていくでしょ」

クリスティーヌはニッコリ笑うと、

『良かった』と小さく呟いた、

そんなクリスティーヌを見てマヌカが、

「そうそう、

ジュリアンさんがクリス達の様子を気に掛けててね、

様子を見て見たいって言うんだけど…

今のカトリーヌをお見せしていいのか…はぁ~

ほんの数日であんなに変わる?」

『そうなんですよ、

ここに移って来た方みんな凄く元気になったんですよ、

安全で皆さんが優しいからなんでしょうか?

それに今のカトリーヌやわたくしを見られても、

ジュリアンお兄様は何も言いませんよ、

元気な姿を見れればきっと安心してくれます』

そんな事を話しながら涙ぐむクリスティーヌに天界神が、

『先程のこの場所の話なんですが、

元気になったのはこの場所の周波数のお陰ですよ、

ここは天界より濃密な癒しの力が働いていますからね、

だからみんなここに来たがり離れなくなる、

全てはマヌカ様のお陰で、マヌカ様のせい』

マヌカは「ギロッ」と天界神を睨むと、

「あ・た・し・のせい?

それは申し訳なかったですなぁ~

では強制送還して差し上げましょうか?」

天界神はマヌカに駆け寄ってしがみついて、

『お願いですぅ~

それだけはお許しください、

生意気な事を言いました』

マヌカは小さく溜息をつくと、

「もう好きにして…

でもクリス達は故郷に帰りたくなったら、

いつでも言って戻れるからね」

マヌカの言葉にクリスティーヌはブンブン首を振り、

『わたくしはここで一生を過ごすつもりです、

何が有っても妖精様から離れません』

クリスティーヌらしからぬ大きな声で叫ぶと、

『それは私もじゃ』

そう言いながら唐突に現れたグランドマザー、

マヌカの顔に自分の顔を近づけると、

『わたくしも絶対にここから離れませんのじゃ、

これからもよろしくたもう、

因みにマヌカはパイヤの依頼は終わったのか?

ではわたくしのお願いもいくつか聞いて貰いたいのぉ~』

マヌカはひらりとグランドマザーから距離を取ると、

「な~にが、わたくしだ、

それと何で勝手に入り込んで来たおばちゃんのお願いを聞かなきゃならない、

パイヤさんからの要望は終わったけど、

これからこの星の事を色々調べなきゃならないんだよ」

『マヌカは相変わらず私には冷たいのぉ~』

『わしにも冷たいですじゃ』

つかさずパイヤも口を挟む、

「勝手な奴には冷たいかも、

はっ!今気が付いたけど…

勝手な奴って…じゃ~じゃ~言う?」

グランドマザーがマヌカの頬っぺたを、

指でツンツン突っつくと、

『マヌカよ、

こんなじーさんと一緒にするな、

所でじゃ、食堂を大きくして私も一緒に食事が出来る様にして欲しい』

マヌカは驚いた様にグランドマザー見ると、

「はぁ~?そんな事必要無いじゃん、

一緒に食事をしたいなら自分で何とかして、

もっと体を縮めるとか、別に大きな食堂作るとか、

建物を建てるのが得意なのは知ってるんだからね」

『く~何でそんな事を知っている?』

「サティの記憶を見て」

『サティの記憶じゃと?』

「そうそう全部見たからね、

それとあたしはこれから星を全部見て回って、

観光出来る場所に建物を作る予定だから、

そんな暇は無いし…

この銀河の意識に頼まれた事もあるから忙しいの」

『なんじゃと~

観光できる場所だとぉ~』

「そうそうこの星は地球丸ごとコピーしてるから、

色々な文明が残した物があるからね、

それを皆にも見せてあげたいし、

危ない生き物も居ないか確認もしたいし」

グランドマザー何かを考えた後、

『それは私のアビンダにも協力させよう』

「いや、結構です」

『なんでじゃ?』

「なんか裏が有りそうで…」

『ぐぬぬ』とグランドマザー悔しそうにしていたが、

「まぁ~見学したいならおばちゃんが一緒についてくればいい」

『それは出来ぬ、

私は子どもの世話が有るからな』

「子どもの世話?」

マヌカはそう言いながらマコちゃんの顔を見ると、

マコちゃんはウンウンと頷き、

『グランドマザー子ども達の世話を良くしています、

子ども達もグランドマザーよく懐いてて助かってます』

マヌカは「へ~」と言いながらグランドマザーをマジマジ見ると、

「じゃあ羽根つきアビンダ2名を一緒に連れて行くよ、

星を回って色々調査するから少々日数かかると思うけど」

『よいよい、

毎日の報告が楽しみじゃ~』

嬉しそうなグランドマザーを見つめていたマヌカが、

いきなり硬直する、

「まっまさか…」

『ん?マヌカどうした?』

マヌカは肩を落とし大きな溜息をついた後、空を見上げる、

「まじかぁ~あいつら…」

グランドマザー達もつられて見上げると、

高い所が微かに光っているのが見えた、

その時天界神とパイヤも硬直して、

『とんでも無い者達がこの銀河に入り込んで…』

「やっぱり天界神様も気が付きました?」

何が何やら分からないグランドマザーが、

『なんじゃ?なんじゃ?

何が来たのじゃ?敵か?

マヌカが追い払ったのではないのか?

……はっ』

グランドマザーも何かを感じた様で、

空を見上げながら硬直する、

段々と近づいて来る光は、

あっと言う間にマヌカの横迄降りて来て、

『よ~ララ、

俺の事待ってたか?』

そう言いながらフワフワと浮かぶルビーレッドの光、

『お待たせ~』

そう言ったのはエメラルドグリーンの光

「誰も待ってませんが、

だいたいロロとは昨日別れたばかりだと思うのだが?」

『おまえ冷たいなぁ~

遊びに行くっていったろ?』

そんなやり取りを見ていたグランドマザーが、

『まっまっまさかとは思うのじゃが…

イレブン様達?それもビッビルダー種族のですか?!!!』

そう叫びながらロロに近付き跪いて見つめる、

ロロは人型になるとグランドマザーの顔をマジマジ見つめ、

『おまえ…

ウーニャル族とか言う奴じゃ無いか?

何でこんな所にいるんだ?

お前の仲間たちは今も星を守る為に尽力を尽くしているぞ』

ロロの質問にグランドマザーがたじろぎながら、

『私達は…種を残す為に…

星から出てですね…』

『ふ~~ん、

ウーニャル達も色々大変だったからな』

『そうなんです、

イレブン様もご存じなのですね』

『ま~だいたいの事はな、

それよりイレブンって呼ぶのはやめてくれよ、

俺は仲間からはロロって呼ばれている』

『それは失礼いたしましたロロ様』

『様ってのも嫌だけどな』

黙ってやり取りを見ていたマヌカは、

「おばちゃんは相手によって随分態度が違うんだな、

後ロロ、

様付けるなって言っても聞いてくれないから、

前までちゃん付けだったのに、

戻ってみたら様に戻ってたからね~」

天界神とパイヤが『はっ』として口に手をやっていた、

次にルルも人型になると、

『まっ

仕方ないよね、僕達あまり人前に出ないから、

勝手に凄い存在にされてるみたいだしね』

「全く迷惑な話だね、

それはともかく、お二人は何をしにここへ?

あたしこれから忙しいんだけど」

『なんだよララは冷たいな、

何でも手伝うから暫くこの星を堪能させてくれよ、

地球をそのまんまコピーしたんだろ?』

「そうだけど…何でも手伝うって言った?」

『ああ』

マヌカはニヤリといやらしい笑みを浮かべると、

「じゃあこの銀河の意識に頼まれている事、

ルルとロロでやってもらえる?」

『なんだそれ?』

マヌカは銀河から頼まれていた、

全ての星の意識体を作れと言われた事を説明して、

「全部とは言わないけど手伝ってよ」

ルルとロロはマヌカの話に、

『まじか~楽しそうだな~』

『星の意識ってどんな子になるか分からないんだよね、

その星の個性が出るって言うか』

「そうそう、

トゥーリア星とボンタ星比べても全然違うからね、

ボンタ星なんか……クマのぬいぐるみみたいだったし…」

そこでルルとロロとマヌカが一斉に大笑いをし始める、

そんな無邪気な姿に、

『イレブン様達って純粋と言うか』

『私も前々からマヌカを見てて感じてたんじゃが、

純粋な子どものままなんだな、

魂的にはオールドソウル、ババアなのにな』

「ババアにババアって言われたくは無いけど、

あ~少し気が楽になったわ~

ルルとロロ宜しくね、

星も好きに見て回っていいからさ、

さぁ~これから忙しくなるぞ~」

そう言いながらマヌカは飛び上がり、

ぐるりと周りを見渡して、

「地球はやっぱり美しいよね」そう呟いた。




読んで頂きありがとうございました。

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