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子どもの行く場所2


子ども達の行き先にミナ星を進めるマヌカ、

ミナ星には個性的な人?達がたくさん

マヌカが出したモニターに移り出された風景は、

緑に囲まれた大きな湖、

湖の真ん中に浮かぶ島には、

ここに住む人達の体をねぎらう為の、

温泉リゾートが建てられている。

湖畔には大きなログハウス、

ここに住む人達の生活の為の建物だ、

ただただ、平和な時間が流れて行くこの場所は、

ミナ星のミナの国、

マヌカが保護した人達は、

限られた狭い世界で暮らしていた為、

初めて見る風景、

子ども達は初めて見る湖に興奮して、

『きれいだね~』

『水がいっぱいあるよ』

『変なのもあるねクスクス』

そんなおしゃべりをしながら楽しそうにしている、

そんな姿にマヌカはホッコリして、

「気に入ってくれた?

ここはねミナ星にあるミナの国って言う所、

ここに住んでいる人達はね、

ここにいる人達とはちょっと違うんだけど…

絶対に人や動物、植物にも酷い事をしない、

優しい人達が住んでいるんだ、

だからみんなも安心して住めるはず」

そこへアンドレが、

『俺達がそこに住んでも大丈夫なのか?

誰かに許してもらえないと住めないとか無いの?』

マヌカはニッコリ笑って、

「そんなの無いよ、

ここの国みたいに土地を誰かが持ってるなんて事無いし、

だいたいお星さまの体だしね、

そうそう、このミナ星の意識もウロウロしてるから、

彼女にありがと~って言えばいいんじゃない?」

子ども達が目を丸くして、

『ミナ星の意識?』

マヌカはボンタを指さして、

「ここにいるボンタ様もここの星の意識様だよ、クス」

マヌカの態度にボンタが、

『最後に何で笑うんだよ、

おいらの星だって豊かな凄い星なんだ、

変な奴らが入って来なきゃ今だって平和だったはず』

そんな風に怒鳴っているボンタを見た10歳位の女の子が、

『えっこの子星の意識様だったの?

お話するお人形かと思った…』

『お人形だとぉ~~

確かお前の名前はシェリーだったよな?

おいらは星の意識だから、

この星に産まれた奴の名前も分かるんだぞ』

そう言いながら偉そうに手を腰に当てるボンタ、

名前を当てられて大騒ぎをする子ども達、

マヌカがみんなに向かって、

「星の意識様の姿は色々だからね、

それと宇宙にはたくさんの種族が居て、

種族によって見た目も違うって事を覚えていて、

このミナ星に住んでる人達は、

身長があたしよりちょっと大きいくらいで、

子どもに見えるけど立派な大人なんだ」

そこにモートンが

『妖精様より少し大きい姿で大人なのですか?』

「大人の定義が年齢って言うなら大人かな、

だって年齢がもう何百って歳だから」

『何百歳って…』周りがざわつく、

「そうだな~

会ってもらえると理解しやすいんだけど…

誰もいないね~食事中かな?」

そんな事をマヌカが呟いていると、

ログハウスの扉が開いて、

4人のミナ族の子が出て来た。

「おっ出て来た~

お~~いみんな~~こっちこっち~~」

マヌカの声に気が付いたミナ族が、

『あれ?マヌカちゃんじゃない?』

『本当だ~』

そう言いながらモニターに向かって走って来た、

『マヌカちゃん久しぶり~』

走って来たのは、

初めて会ったコビンダの、

あー君いー君うー君と、

蘇り組のなー君だった。

「久しぶりって…

まだ数日しか経って無いと思うんですけど…」

『そうだった~ハハハハ』

相変わらず呑気なミナ族、

モニターに映るマヌカの後ろにいる人達に気が付いたあー君達が、

『あれ~たくさん人がいるね』

『本当だ…おっ人の子がいる~』

『おおお~人の子だ~

小さい子もいるね~かわいい~』

真面目ななー君も、

『小さな人の子など初めて会いました』

そう言ってニコニコしていたが…

何かを感じ取ったミナ族の顔が、

段々と暗い表情変わっていく、

そこになー君が口を開いて、

『マヌカちゃん、

この子達はもしかして僕達と同じ様な経験をしましたか?』

「さすがミナ族、

彼らは同じような経験をして、

閉じ込められたから救助をして、

これからの生活を何処でするかって話してたところ」

あー君達は深く頷き、

満面な笑顔に戻ったかと思ったら、

『みんな~~ここはミナの国、

平和な国で凄く楽しい場所だよ~』

急に宣伝を始めるあー君、

どう見ても子どもにしか見えないミナ族を見たアンドレが、

『あの~本当に大人なのか?

どう見ても子どもにしか見えないんだけど…』

その言葉に全員が頷いている、

そこでなー君が、

『大人って言う定義が何だか分からないけど、

生きて来た年月は長いし、

たくさんの経験もして来た、

だから僕達は君達の事を守る事も出来るし、

お世話も出来る…これは答えにならないか?』

なー君の言葉にアンドレが、

『十分だよ…』そう言って不器用に笑う、

そこにモートンが、

『あの、そこでの生活を教えて頂いて良いですか?』

真面目ななー君が説明を始める、

『では1日の生活からお話します、

朝起きたらみんなで朝食を食べます、

朝食の後はみんなで文字と計算の勉強を2時間程して、

勉強の後はそれぞれのその日の当番の仕事をします。

仕事の無い者は好きな様に時間を過ごしてます、

ここまでご質問はありますか?』

そう言うと一斉にみんなが手を上げる、

『ではそこの子』とアリアを指名する、

『文字の勉強って私達も教えてもらえるのですか?』

『はい、勿論です、

みんなが住んでいるログハウスには、

大きな図書室があって、

本を読む為に文字の勉強をしてます』

次にモートンを指名

『朝食とかはどなたが作っていらっしゃるのですか?』

『食事は当番制でみんなで作っています。

当番は他に掃除や洗濯、畑の仕事など、

衣食住に関わる事はみんなで順番にやってます。

当番が無い時はみんな自由に本を読んだり運動をしたり、

森の散策に行ったりしてます』

なー君の説明にみんなは驚いている、

信じられない様な顔をしているみんなを見て、

なー君が、

『皆さんが今までどんな生活をしていたのかは、

僕は知りませんが…

ここではなるべく自由に楽しく過ごして欲しいと、

そこにいるマヌカちゃんが用意してくれた場所なんです、

お互いに協力し合い、尊重し合い、

共存共栄を目指す場所…僕はここで暮らせて本当に幸せです』

なー君はそう言いながらマヌカを見つめる、

マヌカは「テヘ~」と言いながら恥ずかしそうにしていたが、

その時マヌカに意識体から連絡があった。

『マヌカちゃ~~ん、

見つけた~見つけたよ~~』

意識体の連絡はマヌカにしか聞こえていない、

「え~~っと、あー君達、

意識体から連絡来ちゃったから、

ミナ星の説明は任せちゃっていいかな?」

『いいよ、任せて』

マヌカはあー君達に笑いかけると、

ちょっと離れた場所で意識体と話始める、

「見つかったって何が?」

『瘴気復活の原因』

「凄い早かったね~それで原因は何処から?」

『今私達が居る所見てよ』

マヌカは意識体の視覚に同調して見て見ると、

そこは広く広がる宇宙空間、

「まじか~そこ宇宙空間じゃん」

『正確に言うと、

大気圏と宇宙空間のはざまだよ、

本当に小さい歪みがあってさ~

そこから小さな、

本当に小さな瘴気の雫みたいのが垂れて来たの』

「そんなだったんだ…

良く見つけられたね感謝感謝だよ」

『それでマヌカちゃんは歪みの中に入るの?』

「勿論だよ、

歪みの先に何が有るか確かめないとね」

『きゃ~あたし達も行く~』

意識体達が騒ぎ出したが、

「誰も連れて行かないよ、

歪んだ先なんか悪い想像しか出来ないからね」

『え~いいじゃん』

「意識体は純粋な存在なんだから、

そんな場所に連れて行けない、

その代わり、瘴気調査してた意識体達は

もう好きな場所で好きな事してていいよ」

『え~え~

じゃあミナ星とか行っててもいい?』

「いいよ~ミナ星でいいの?」

『ミナ星にいる意識体から聞いたんだけど、

面白い場所がいっぱいあるんだって~~』

「面白い場所ね~好きにして~」

意識体達は嬉しそうにミナ星にワープして行った。

意識体達との通信を終えてみんなに向きを変え、

「席を外してごめんね、

ミナ星の話十分に聞けたかな~」

そう声を掛けながらモニターを見ると、

ログハウスの扉が開いてぞろぞろとミナ族が出て来た。

その中にひときわ目立つ生き物がモニターに気が付き走って来る、

マヌカは心配していた、

ミナ星にいる変な生き物達の事をどう説明しようかと、

子ども達がどんなに怖がるか、

その不安要素の一つがこっちに向かって走って来る、

マヌカが「あ~~~」と叫んだが、

『ガッテン、ガッテン、ガッテン』

と言う声が段々と近づいて来て、

なー君達を押しのけてモニターの前に現れて、

『ガッテン、なんだなんだ~何事だ~』

その時子ども達が叫び出す、

『『『きゃ~~~』』』

マヌカは「そっそりゃ~そうだよね」

そう言いながら子ども達の前に出ると、

『きゃ~かわいい~~』

「へ?かわいい?」

子ども達はキラキラした眼差しでガッテンを見ている、

「え?これが可愛いの?」

小さな子ども達はコクコクと頷いて、

『かわいい~』

そこにガッテンが、

『おいおいおい、かわいいって何だよ、

俺を褒めるならかっこいい~だろ?ガッテン』

そう言ってポーズをとるガッテン、

マヌカは苦笑いをしながらガッテンを見ていたが、

後ろの方で見ていたジュリアンが、

『妖精さんあれは魔物ですか?』

「いや~魔物じゃ無いんだけど…

そんな風に見えちゃうよね~」

そこにアンドレが、

『あれって木の人形だろ?

俺達には見慣れた人形だよ』

マヌカは「はぁ~?」と言いながらアンドレを見た、

『俺達が住んでた町では物があまりなかったから、

親が作ってくれる人形って木で作ってくれたからさ』

「あ~なるほど~」そう言いながら納得したが、

「あいつは話すんだよね…怖く無いの?」

子ども達は『怖くないよ~』と言っている。

ガッテンがマヌカに向かって指をさしながら、

『マヌカ、怖いってなんだよ~

俺が怖いわけ無いだろが~ガッテン』

「なんでそんな自信があるんだよ」

ガッテンは『ガハハハハ』と笑うだけ

その時小さな子供が、

『木のお人形さんにナメクジが付いてる』

そう言われてみんなもナメクジに気が付き、

『うわぁ~気持ち悪い』

『ナメクジだよ~』

ナメクジは評判悪いらしく、

みんな嫌な顔をしてナメクジを見ていたその時、

ナメクジピーちゃんがムクッと顔を上げて、

愛らしい顔で叫び出す。

『ナメクジ、ナメクジってうるさいっピ~~~

ナメクジの何が悪いッピ~』

今度はナメクジが叫んだ事に驚いて、

『きゃ~ナメクジがしゃべった~』

『ナメクジお顔があるよ~可愛いよ』

今度は可愛いの大合唱、

「これなら大丈夫か」と胸を撫ぜ下ろすと、

次の不安要素が空からやって来る。

湖の上空から黒い影が近づいて来て、

モニターの近くに降りて来た。

『なんじゃ?なんじゃ?何事じゃ?』

そう言いながらモニターを覗き込む不安要素、

『なんじゃ~~~人の子じゃ~~

なんと~~可愛らしいのぉ~~~

おお~おお~なんと小さき子、

4,5歳くらいかのぉ~可愛いのぉ~

さ~さ~抱っこしようかのぉ~』

そう言ってモニターを占領する不安要素(グランドマザー)

そんなグランドマザーをグイグイ押しながらガッテンが、

『おばちゃん邪魔だよガッテン』

『木人ごときがうるさい』

そんなグランドマザーを唖然とした表情で見ていたモートンが、

『妖精様この方も住人の方ですか?』

マヌカは「はぁ~」と溜息をつきながら、

「そうなんです、

まぁ~勝手に住み着いたんですけどね、

悪い種族では無いんですが…ちょっとうるさいババアって感じ」

『マヌカ、ババアってなんじゃ、

前にも言ったがおぬしにババア呼ばわりされる覚えはないわ、

それよりそこの子ども達はどうしたんじゃ?

誰にこんなに酷い目にあった?』

「へ~やっぱりわかるんだね」

『私をなめるな、

オーラや波動でだいたいの事は分かる、

なんたって私はグランドマザーだからな、

宇宙の母じゃ~

さぁ~抱っこしてい癒そうかのぉ~

フォ~フォッフォ』

そんなグランドマザーを、

後から来た羽根つきアビンダ達が呆れている、

『それでこの子ども達もここに住むのか?

世話は私に任せろ』

「丁重にお断りします、

ミナ族のみんなもいるし、

マザーズとファザーズもいますから、

グランドマザー様はご自分の種族の事だけお考え下さい」

そう言ってモートンに向き直り、

「この星は色々な種族が住んでいます、

たまに銀河連合のなんちゃらも来ますが、

生活するには何の問題も無いので心配は無いですよ」

『私達は屋敷を出るを許されていなかったので、

森にどんな動物がいるのか、

どんな虫がいるのか何も知らないので、

どんな対応をしていいのかわからず…』

マヌカはモートンの顔を見ながら、

「もしかして…このおばちゃんを虫判定されましたか?」

モートンは冷や汗をかきながらコクリと頷く、

「モートンさん鋭いです、

広い宇宙には色々な種族が居るんですが、

人型、爬虫類型、昆虫型と言うのがいて、

まっ他にも種族はいるんですけどね、

このおばちゃんは昆虫型の種族なんです。

特に付き合い方なんか無いので、

普通に接すれば大丈夫ですよ」

そう言ってマヌカは親指を立ててニッコリと笑う、

そこにグランドマザーが、

『おい、そこの者、

今言った事は誠か?

誰がそなたを閉じ込めた?

そんな奴は許せん、私の前に連れて来い』

「も~話をややこしくしないでぇ~

悪い奴はもう捕まえているから」

『さすがマヌカじゃ、

で、だれじゃどこのどんな種族じゃ?』

「え~~なんで知りたいのかな?」

『何で知りたいと?

私達がどんな目に有ったか知っているじゃろ?

あいつらいつか見つけ出し制裁してやるのだ』

熱く語るグランドマザーを見上げて、

「じゃあヒントだけ…トカゲかな」

トカゲの単語にグランドマザーが、

『な~~にぃ~~~』

グランドマザーの叫びにマヌカが、

「やっちまったなぁ~」と合いの手を入れると、

『おぬしは何を言っているんだ?』

マヌカは「合いの手だよ、クスッ」と笑うと、

アビンダ達に目配せしてグランドマザーを、

モニターから遠ざけさせる。

マヌカはみんなに向き直して、

「え~っとこんなに騒がしい場所ですが、

みんなで楽しく過ごしてます。

お試しにここに住んでもらって、

この場所は嫌だって思ったら、

違う場所に移る事も出来るので安心してね、

取り敢えずミナ星に移動して、

食事してお風呂に入ってゆっくり休んでもらっていいかな?」

子ども達は一斉に『いいよ~』と答えてくれ、

その答えにマヌカもホッと胸をなでおろす。

そしてボンタと土地神のオオカミに、

「それとボンちゃんとオオカミさんもミナ星に行ってくれない?」

『何でだよ』

「瘴気の復活の原因が分かったから、

そこには1人で行きたいんだよね」

『なんで1人なんだよ、おいら達もそこに行くよ』

『われも一緒に行きます』

「そこは宇宙空間にある異次元空間だから、

そんな所に行ったらオオカミさんの体とかどうなるか心配だからね」

『異次元空間ですか…』

オオカミが項垂れる姿を見ていた子ども達が、

『オオカミさんもしゃべるの?』

『もしかして虫も動物もみんなしゃべる?』

マヌカが焦った顔をして、

「いやいやいや~

こちらのオオカミさんは土地神様で、

特別な存在だからお話出来るんですよ~

てか、土地神も分からないよね…

これからたくさんの事を知っていけるから、

みんな楽しみにしてね」

そう言って誤魔化す様にニッコリ笑うマヌカ、

「そう言う訳だからミナ星に行ってて、

そうだボンちゃんとオオカミさんが喜ぶ方もいるよ」

ボンタとオオカミが不思議そうな顔で、

『『喜ぶ方?』』

マヌカはニヤリと笑うと、

「天界神様が入り浸っているから」

『てってっ天界神様だと~~』

コクコクとマヌカが頷くと、

『では喜んで行かせて頂きます』

そう言ってオオカミはブンブンと尻尾を振る、

「じゃあ分身体のみんなも子ども達と一緒に行ってね、

みんなが慣れるまで一緒にお世話をお願いします、

モートンさん達も必要かな?」

『はい、私達も何も分からないので…』

マヌカはモートンさん達の分も追加で分身体達を召喚した、

「ミナ族のみんなも宜しくね~

それとマザーズとファザーズは近くにいる?」

そうマヌカが聞くと、

モニターに映らない場所に隠れていたマザーズとファザーズが、

顔を泣き顔でグシャグシャにしながら現れた、

「え?え?え~どうしたの?」

『マヌカちゃん感謝します、

私達に子ども達のお世話のできる機会を与えて下さって…』

そう言いながら泣き出すマザーズとファザーズ、

「あ~そうか…

天界の方々はみんなここで起きた事で心を痛めていたんだよね?」

『そうです、そうです、

天界神様もテラスで号泣してます』

「そっそっか~ではでは子ども達の事宜しくお願いしますね」

『あっマヌカちゃん、

お願いしたい事が有るのです』

「なんでしょ?」

『お勉強の部屋なんですが…

最近グランドマザーさん達もいらっしゃるので狭いんです、

そこにこちらにいらっしゃる17人も加わると…』

「なるほど…グランドマザーもね、

じゃあ勉強専用の建物を建てますから、

それと人も増えるからついでに図書館も建てて本の種類も増やしましょう」

マヌカの話にミナ族が歓喜の声を上げている。

マヌカはモニターの横にポータルを作って、

「さ~みんな順番にミナ星に行きますよ」

マヌカは分身体達に目配せをすると、

分身体達が子ども達とモートン達の、

手を掴むとポータルに入って行く、

「あっモートンさんとミランダさん、

ちょっと待って」

そう言って呼び止めると、

モートンとミランダが不思議そうに、

『なんでしょ?』

マヌカは2人に近付いて、

モートンとミランダの手を取ると、

マヌカの手が光出す。

光はモートンとミランダの体を包み込む、

光が段々と収まって来てモートン達の姿が見えて来た。

モートン達の姿を見たアンドレが、

『うっ嘘だろ…

モートンさんミランダさん若くなったぞ』

モートンの息子ボビーが嬉しそうにモートンに抱きつき、

『父さん母さん…』と呟きながら泣いている、

モートンとミランダはお互いの姿を見て、

『ミランダ…なんてこった~』

『モートン…凄く若返って』

そう言いながら涙を流し始める。

「え~っとモートンさん達の体を、

20歳の体に戻しました…

勝手な事をして申し訳無いです。

領主のせいで酷い年月を過ごした分、

少しでも長くミナ星で楽しんで欲しくって…

妖精の奇跡みたいな事をしてしまいました…」

マヌカが申し訳なさそうにしていると、

モートンがマヌカの手を両手で包んで、

涙を流しながら、

『妖精様…ありがとうございます、

これから家族で楽しい思い出を作っていけます、

私もミランダも体がボロボロでした、

それに気が付いて下さったのですね』

マヌカは照れた顔をしながらニッコリ笑うだけだった、

「さ~みんな、

ミナ星に移動してください」

マヌカに促されみんなが、

再び移動を始まると、

モニターからブ~ンブ~ンと音がした後、

『ブ~ブ~ブ~ブヒ~』と叫ぶブタハチ君達とミニハチ君達が、

モニターいっぱいに集まっていた、

マヌカは慌ててモニターに向かって、

「いや~キモいんですけど…

なになに~?どうしたの?」

ブタハチ君達は何か怒っている様で、

マヌカに訴えている様だ、

ブタハチ君達を初めて見た人達は大騒ぎ、

子ども達は、

『きゃ~かわいい~かわいい~』の連続

兵士達は『なんでしょあれ?』

そう言いながら引いていた、

ボンタもオオカミも顔面蒼白状態で、

『マヌカ…あれは何だよ…

動物なのか?虫なのか?』

「ブタハチ君とミニハチ君だよ、

蜜を取って来る素晴らしい生物だと…思う」

『蜜を取って来る?

それはハチじゃ無いのか?』

「ま~ま~宇宙は広いって事だよきっと」

『あいつら何か訴えているのか?』

「う~~んみんな一度に何か言われてもよく分からん、

順番に話してもらえないかな」

そう言われてブタハチ達が静かになり、

一匹のブタハチが、

『ブッブッブ~~ブウ~ッブッブ~』

「あ~わかった~」

ボンタには何が何だか分からず、

『マヌカなんて言ってるか分かるのか?』

「ま~」

『なんて言ってるんだよ、

オイラには何が何だか…』

「いや~ナメクジがみんなと話が出来るのに、

自分達が出来ないのが不満らしい…

ブタハチ君達分かったよ」

そう言ってマヌカがパチンと指を鳴らすと、

ブタハチ達が一瞬プルプルとすると、

『これで話せるようになったのか?ぶ~』

「なってる、なってる」

マヌカに言われても実感が無いらしく、

モニターの中にいる兵士達を見てブタハチが、

『おい、そこのおっさん達ぶ~

おれが何言ってるか分かるか?ぶ~ぶ~』

急に話を振られ、おっさん呼ばわりされた兵士達は、

怪訝な顔をしながら、

『あっはい…理解できます』

兵士の返事にブタハチ達とミニハチ達は大騒ぎ…

『やったぶ~』

『これで文句が言えるなぁ~ぶ~』

『あの、ババアにいえるなぁ~ぶ~』

何か怪しい事を言っているブタハチ達にマヌカは、

「へ?なんか怪しい事いってない?

おいおいブタハチくんたち~~」

マヌカが声を掛けたが、

聞こえなかったのかみんなでブ~~ンと飛び去って行った。

マヌカは「はぁ~仕方ない子達だな…ハハハ~」と呟きながら、

ボンタ達をみて、

「ボンちゃん達が最後だね」

『そうみたいだな、

でっどの位待てばいいのか分かるか?』

「行ってみないと分からないけど、

早く戻れるように頑張るよ、

さ~さ~ミナ星にご~」

そう言ってボンタ達をポータルに押し込もうとした時、

背後でジュリアンが叫ぶ、

『カトリーヌ~』

その声に驚いて振り返るマヌカ達に、

走り寄って来るカトリーヌ、

カトリーヌはマヌカの手を掴むと、

『妖精様わたくしもあそこに行きたいです』

マヌカは「え?え?」と言いながら、

追いかけて来たジュリアンを見ると、

ジュリアンもカトリーヌの言葉に驚き、

『カトリーヌ何を言っているんだ、

私の両親も君達の事を心配しているのだぞ、

元気な顔を見せて安心させねば、

それに君達のこれからの生活は、

私達家族が守って行くから何も心配いらないんだ』

カトリーヌは涙を流しながらジュリアンに、

『お兄様…わたくしが戻ったら叔父様達は、

わたくしをどのような目で見て、

どのように感じて暮らしていくのでしょうか?』

ジュリアンは何を言われているのか分からないようで、

『カトリーヌ何を言っているんだ?

私の両親は君達が戻って安心するだけだ』

『それはそうでしょうか?

わたくしは考えてしまうのです、

叔父様達はわたくし達に対して罪悪感を持っているのでは無いかと…

わたくし達を可哀そうと思い気を使い優しくして下さるのでしょ、

それはわたくし達が領主の所にいたから…

そんな思いを叔父様達にさせたく無い、

それならば、

わたくし達の事を何も知らない人達と生活した方が、

叔父様達に気を遣わせずにすむのではと…』

ジュリアンは嫌な汗をかき始めて、

『でも、

この星の住人達は君達を見たとたんに何か酷い事をされたと、

感じていたように見えたが…

それならば事情を知っている私の家族と生活するのと一緒なのでは?』

カトリーヌはブンブンと首を横に振ると、

『全然違うのです、

彼らは何かを感じ取った途端、

ニッコリ笑って楽しい話をし始めて、

何が有ったのか聞いて来た者が1人もいなかった…

何よりもみなが好きな事言って、

楽しそうにしている姿にわたくしもその中に加わりたいと…

加わりたいと思ってしまったのです』

そう言ってカトリーヌは俯いた、

そこへクリスティーヌが泣きながら、

『カトリーヌ…貴方の気持ちわたくしにもわかります、

わたくし達の境遇を知っているお兄様達に、

ご迷惑かけたく無いのですよね?』

『迷惑なんて思う訳無いだろ!』

カトリーヌがジュリアンを真っすぐ見て、

『お兄様達が迷惑と思わないのは分かっています、

でも、でも心労はありますよね、

もっと早く、あの時助けられればとか考えませんか?

それがわたくし達は…わたくし達が…』

ジュリアンもカトリーヌの思いに気が付いたのか、

『カトリーヌ…それは時の流れが浄化してくれる、

一緒に力を合わせて過ごして行こうではないか』

カトリーヌもジュリアンの気持ちは理解している、

それでもミナ星に行きたい自分の気持ちも本当で、

まだ子どものカトリーヌはうつむく事しか出来なくなってしまった。

そんなやり取りを見ていたマヌカは、

「あの~ご家庭内の事情は置いといて、

一番心に傷を負った者の願いを優先に…

お考えになってはいかがでしょうか?

今まで見て頂けたように騒がしい場所ではありますが、

カトリーヌさんの心の傷を癒すのには最適な場所ですし、

ジュリアンさん達家族もいつでも会えるように出来ますよ」

カトリーヌはパァ~と顔が明るくなり、

『妖精様本当ですか?

それならわたくしがあちらに行っても、

叔父様達にご心配かけないと言う事ですよね?』

ジュリアンはマヌカに言われた、

一番心に傷を負った者の言葉に、

自分の希望ばかり口にしていた事に気付き、

『カトリーヌ…私の希望ばかり口にしていた申し訳ない、

今はカトリーヌの好きな様にしてくれ、

ただ約束をして欲しい、

私の勝手な我儘なのだが、

定期的に連絡をすると、

そして辛くなったら正直に話して欲しい』

マヌカは辛くなる事は絶対に無いと思いながら、

「では連絡方法を作りましょう」

そう言ってカトリーヌとジュリアンの手首に、

金色のブレスレットを着ける、

「えっと、

このブレスレットについてるボタンを押してみて」

そうカトリーヌに向かって言うと、

カトリーヌはボタンを押してみる、

するとジュリアンのブレスレットが振動し始める、

「でっ振動し始めたジュリアンさんのボタンを押してみて」

そう言われてジュリアンがボタンを押すと、

お互いのブレスレットから小さなモニターが出て来て、

カトリーヌの方はジュリアンが、

ジュリアンの方はカトリーヌが映り出された。

『これは…カトリーヌが映っていますが…』

「お互いに話をしてみてよ」

そう言われて話を始めるジュリアン達は、

『妖精さんこれは通信できるブレスレットですか?』

「うん、前に海外のドラマで見た物の真似です」

『海外?ドラマ?』そう言って首を傾げるカトリーヌ、

「ま~ま~そこは流してもらって、

これでいつでも連絡出来るでしょ?」

カトリーヌは嬉しそうに頷いて、

『お兄様お姉さま行って来ます』

そう言って満面笑みで別れを告げると、

クリスティーヌが、

『待って、わたくしも参ります』

ジュリアンは『はぁ~?』と言う顔になったが、

「ま~ま~姉妹一緒の方がいいでしょ」

『クリスティーヌは出産を控えているのだぞ』

ジュリアンの言葉に何か気が付いたボンタが、

『そうだぞ、クリスティーヌのお腹の子は、

マヌカの遺伝子が入っているんだ、

ボンタ星で生活してもらわないと駄目だぞ』

マヌカはボンタを睨むと、

「ボンちゃんなんだそれ?

クリスティーヌの子はクリスティーヌの子でしょ、

あんたが勝手な事出来ないの、

それと、ミナ星をなめてもらっちゃ困ります、

出産は対応できますし、

その後のお世話も大丈夫です」

マヌカはクリスティーヌの手首にも同じブレスレットを着けると、

分身体を2体出して、

「彼女達のサポートお願いね」

分身体達は『了解』と告げると、

姉妹の手を取りそそくさとポータルに入って行った。

ジュリアンは『あああ~』と叫んでいたが、

先の事を急ぐマヌカは、

「ジュリアンさんも行きたければどうぞ、

ただ…城の事、王の事、まだまだやる事があるのでは?」

ジュリアンはマヌカに向きを変えて、

『そうでした…この国の事が全て解決したら、

私の家族もミナ星に訪問出来る様にして頂けますか?』

「勿論ですよ」そう言って、

マヌカはボンタ達もポータルに追いやって、

モニターとポータルを消すと、

ホッと溜息をつき、

「ジュリアンさん、

これから起きる事兵士の皆さんでちゃんと見届けて下さい」

そうジュリアンに告げると、

いきなり屋敷の玄関まで、

ジュリアン達を連れてワープする、

いきなりのワープでアタフタしていたジュリアン達に向かって、

「今から屋敷を消します、

その後屋敷の地下にある物が現れますが、

説明は後で王様と一緒に聞いて下さい、

今はただ目撃者としてここで見ていて下さいね」

『妖精さん何を言っているんだ!

ちゃんと説明を…』

ジュリアンの叫びをガン無視して、

マヌカは屋敷に手をあてると、

屋敷が一瞬で消える、

消えたと言ってもいつもの玉に屋敷を移しただけだが、

屋敷が消えた後には、

チョビ髭の屋敷と同じ大きな穴が出て来て。

その下には大量の白骨死体が出て来る、

全てを見守っていた兵士達は、

何も言えずに立ち尽くす事しか出来なかった。

前と同じようにたくさんの分身体達を召喚して、

玉にせっせと白骨死体を収めて行く分身体達を見つめて、

1人の兵士が、

『隊長…色々あり過ぎて何が何だか分からないんですけど…

あの子ども達は何なんでしょうね…』

『さ~な~私にも分からない…』

そんな呆けている兵士達の所に戻って来たマヌカは、

「え~っと、

見てて頂けたかな?」

『はい、とんでもない数の白骨死体を見せられました…』

マヌカはウンウンと頷くと、

「これでこの屋敷でのお仕事はおしまいです。

ジュリアンさん達はこれからどうします?」

ジュリアンは『はっ』として、

『そう言えば…妖精さん変な事言ってませんでした?』

「へんなこと?」

『瘴気復活の原因が分かったとか?』

「そうなんです、

早く瘴気の原因を叩きに行きたいので、

この後直ぐに行きたいんですよ」

『本当に分かったのですか?』

「分かりました、

誰かが瘴気の素を地上に垂らしてたみたいで、

それを叩きに行きます」

ジュリアン達は何が何やら分からない顔をして、

『妖精さんの説明は言葉が少なすぎて…』

「詳しい事は後からって言ったじゃ無いですか、

それであたし急いでいるんで、

ジュリアンさん達城に戻るのなら、

あたしが送りますけど、どうします?」

『送ってくれるって…

もしかしてワープってやつですか?』

「そうです、

王に会いに行った時は、

ジュリアンさんが居てくれた方が話が早いかなと思ったし…

馬達に無理な走りもさせたくないし…どする~?」

『妖精さんのおっしゃる通りですね、

領主達との謁見の時に間に合わせないと、

では送って頂きます』

マヌカはニッコリ笑うと、

「お馬のみなさ~~ん、

こっちに来てくれる~」

大きな声で馬達に声を掛けると、

馬達はヒ~ンと返事をしたかと思うと、

マヌカに向かって走って来た。

そんな様子をボォ~っと眺めてた兵士が、

『馬とも話が出来るんですね…

さっきはブタなのか、

ハチなのか分からないのとも話してましたしね』

ここでの出来事が衝撃的過ぎて、

疲れ果ててしまった他の兵士達は、

頷くだけだった。

そんな疲れた兵士達をよそにマヌカは明るく叫ぶ、

「ではでは~みなさんお疲れさまでした~

お城迄ご案内しますね~」

マヌカが指をパチンと鳴らすと、

光がみんなを包んで消えて行く、

兵士達は『ヒェ~』と小さく叫んでいた…












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