勝手に農村改革
パラディオ国の農村で国民が酷い生活を強いられてる事を知ったマヌカ、
賢者パイヤに言われた通りに好き勝手に創造改革をしていく。
マヌカは腰に手をあててチョビ髭を睨んで何かを考えていたが、
『マヌカ、マヌカ』と大きな声でボンタがマヌカに声を掛ける、
マヌカは怖い顔のままゆっくりとボンタに向き返り、
「なんだ?」
『なんだ?じゃないだろが~
ちゃんと説明しろよ』
「ボンちゃん、ここはまじやる事が多すぎるんだよ、
最優先するべき事は命、説明はその後ね」
そう言ってマヌカは、
どうしたらいいのか迷ってる鎧の兵士達の所に行って、
「もうチョビ髭は何も出来ないから、鎧脱いでいいよ」
そう言われた兵士が、
『脱ぐって言っても…俺達鎧の下何も着て無いんです』
「え?何も着て無いって…
暑さも寒さももろに肌に来るじゃん…どんな拷問だよ」
マヌカは周りをキョロキョロ見回して開いてるスペースに、
指をパチンと鳴らして建物を創造する、
そして分身体を出して兵士達の着替えを手伝う様にお願いすると、
分身体達は兵士達の手を掴むと建物の中に入って行った。
『マヌカ、あの建物って湖の側に作った奴と同じか?』
「ボンちゃんよく分かったね~そうあれは温泉施設だ、
お風呂も入って無かったみたいだからね…
あの鎧の下はお風呂にも入って無いガリガリの子どもだよ」
『は~?なんで子どもって分かるんだよ』
「何でって…声聞けば分かるじゃん、
声がまだ子どもなんだよ、
てかボンちゃんは何で分からないの?
ここで産まれた子は全員把握してるんでしょ」
『それな~なんでだろな~分からないんだ』
その時村長に声を掛けられる
『あの~妖精様、私達は何を手伝えばいいのでしょうか?』
「あっそうそう色々あるから食事をしながらでも説明しましょう」
そう言ってマヌカはいつもの様にテーブルと椅子を出し、
テーブルの上いっぱいの食事を出した。
「みんさんお腹が空いてるでしょうから、
遠慮無くたくさん食べて下さいね~」
そんな事言いながらマヌカは思う、
(この銀河に来てからどんだけ食事を出してるんだ…あたし)
マヌカの事を見ていたボンタは、
(サスケが言ってたおばちゃんぽいってこういう所なんだろな…
おばちゃんって言うかあちゃんだなクックック)
そんな事を思いながらボンタはテーブルの上のスープとパンとフルーツを見て、
『おいおいマヌカ、おいらの食べ物が無いだろが』
「ボンちゃんの食べ物って…何言ってるの?
だいたい食べ無くってもいい体でしょ」
『何言ってるんだよ~
おいらは団子とおはぎが無いと生きていけないんだ』
ボンタの言い草に呆れたマヌカは、
(わがままだな…もめても面倒なだけだ…星の意識って個性強いよね…)
「はぁ~」と溜息をつきながら大量の団子とおはぎを出した。
「村長さんみんなにも食べる様に声を掛けて下さい、
そしたらこれからの事説明しますから」
村長は村人に声を掛けながらテーブルの上の食べ物を見て、
涙を流し始める。
『こんな食べ物を…食べる事が出来るなんて…』
「えっじゃあ今まで何を食べていたの?」
『野菜を細かく切ってお湯で茹でて塩を少し入れた物とか、
森で取って来た木の実や草を食べたり…』
村長の話にマヌカとボンタは唖然としている、
『な~ギルベル』
ボンタに呼ばれて驚く村長
『え?星の意識様私の名前を知っているのですか?』
『あ~知ってるよ、
あのさ、おいらここに来てから気になってたんだけどよ~
なんでここの大地は乾いているんだ?
多少の水なら魔法で出せただろ?
そしたら野菜ももっと作れただろに』
『何を仰るんですか、
私達農民は魔法など使えません、
魔法は選ばれし方々、王族と貴族と司祭様しか使えないのです』
『え~~~~それは嘘だ、
この星に産まれて来た者は、
全員平等に生活魔法は使えるはずだ』
ボンタの話に村人達は戸惑いを隠せない…
全ての動きを止められてるチョビ髭が、
『う~う~』と何か文句を言ってるようだ。
「ボンちゃん、みんな使えないって洗脳されてるんだよ、
そこのチョビ髭達貴族にさ」
ボンタはちょび髭を睨みつけて、
『こいつら許せね~
な~マヌカ何とかなるよな?』
「何とかか~村人のオーラの中に魔力もちゃんとあるしね、
練習すれば使える様になるんじゃない?」
『練習か~誰かに教えてもらえばいいんだけどな~』
ボンタはそう言いながらマヌカを見つめる、
「ボンちゃん、あたしには教える事出来ないよ、
あたしはこの星の住人じゃ無いんだからやり方分からないよ」
『はぁ~?簡単に家を出したりしてるだろうが』
「あれは自分流の創造だからさ~
心で創造すると勝手に出て来るんだよ、
多分最初に会った忍者達とはやり方違うと思うよ」
『勝手に出て来る?なんだそれ…
自分が変だって気が付いて無いんだな…
忍者ってあいつらか…あいつらに頼めばいいか』
「そだね~この星の人に教えてもらった方がいいよ」
マヌカとボンタのやり取りを見ながら、
食べ物を頬張っている村人達はみんな涙を流している、
村人の中に3人子どもが混ざっていて、
ボンタの前の団子とおはぎが気になって聞いて来た。
『妖精様これも食べていいんですか?』
その言葉にボンタが目を見開いて
『これはおいらのだ~食べるな!』
マヌカは溜息をつきながら思う、
(こいつ…本当に星の意識様なのか?)
「食べていいよ~ただ、
串団子は串が付いているからちゃんと座って食べてね」
子ども達は喜び椅子に座り串団子を美味しそうに食べ始める。
串団子を頬張ってる子ども達を優しい顔で見ているマヌカをボンタは見て、
(やっぱ…かあちゃん…だよな)
そしてどんどん減っている団子を見ながらボンタは涙目になる、
『おいらの~』
「ボンちゃんけち臭い事言わないでよ、
こんなにたくさん出したのに…星の意識様はケチなのか?ああん?
そんな事言ってるともう出さないからね」
『わかったよ』そう返事をしたかと思ったら、
凄い勢いで団子とおはぎを食べ始めるボンタ、
「え~とみなさん~これからの事をお話したいのですが」
マヌカがみんなに声を掛けた時、
何人かの村人が急に立ち上がり走り始める、
走って行った先には鎧の兵士が着替えてこちらに向かって歩いていたのだ、
『アルベル~~』
『コルダー無事だったんだのか~』
走って行ったのは兵士の両親達、
名前を叫びながら走り寄って行き、
兵士達も親達に気が付き泣きながら走り寄り、
泣きながら抱きしめ合っていた。
兵士達はマヌカが言ってた様に、
まだ成人していない中学生くらいの子どもだった。
他の村人達も立ち上がりその光景を見て号泣している、
マヌカは複雑な思いで状況を見ていて、
(また助かった者と助からなかった者と別れるのか…
助かった者…助けた人達…あっアランド達)
マヌカは分身体にお願いして、
家の中に避難させてたアランド達親子を呼んで来てもらう、
「みなさん、これでみんな集まったと思うので色々説明させて下さい、
まずチョビ髭の屋敷にはここから連れ去られた人達が何人かいます。
その方々をこれから迎えに行くのですが…
この村出身じゃない方々もいるみたいなんですよ」
マヌカの話に村長が
『この村の出身じゃない?』
村長の言葉にマヌカはうなずいて、
「村長さんここの領地の中に農村がいくつあるか知っていますか?」
『私達は移動できる範囲が制限されていたので、
他に農村が有ったなんて知りませんでした』
「制限って…酷い事されてたんですね、
チョビ髭の記憶の中には、
ここの領地の中にこの農村を含めて3つの農村がありましたが…
他の2つの農村にはもう誰も住んでいません…
みんな亡くなってしまったようです」
村長達は今朝までの自分達の状況を思い出し青くなっている。
「チョビ髭が産まれる前のここの領地の状況は分からなかったのですが、
もしかしたらもっと農村が有ったかもしれませんね」
『でも何の為にそんな事を…
農村が無くなってしまったら侯爵様達だって食べ物が無くなってしまう』
「屋敷にちょび髭専用の畑が有るみたいですよ、
自分さえ良ければ他はどうでも良いのか…
アホの考えはあたしには分かりません、
それで他の農村から連れて来られた方々は帰る場所が無いので、
こちらの農村で引き受けて頂けると助かります」
村長達は悔しそうな顔をして
『勿論こちらに住んでもらって構わないですが、
見てもらえると分かる様に村は荒れ果てて…』
「あっそれに関しては大丈夫です。
この農村を広げて新しい家も建てますから、
あと~もう1つ有るんですけど…」
『なんでしょ?』
「ここから北の方に小さな町が有るんですけど、
知ってますか?」
『町?ああまだ瘴気が酷くなる前に、
町に行って野菜を買ってもらってたと聞いた事が有ります』
「たぶんその町だと思うんですが、
そこの町に両親を亡くしてしまった子ども達が路地裏で生活していて、
後、怪我や病気で仕事が出来なくなってしまった人達も、
路地時裏に住んでいるんですよ、
その方々も保護したいんですがこちらに住んでも良いでしょうか?」
村長達は難しい顔になって
『勿論困っている方がいるのであれば助けたいです、
でもここの住人達も生きていくのがやっとで…
病人や怪我人の世話や生活を維持できるか分からないのが本音です』
「それは大丈夫、
外の畑に実ってる野菜はこれからも実り続けます、
ずっとって訳にも行かないので…
1年間は何もしなくても実る様に妖精のおまじないをかけましょう、
1年過ぎたらいつもの様に農業に励んで下さい。
それと病人と怪我人は治療しますのでお世話はいらないです、
こんな所ですかね~」
村人達は今までの生活を考えると簡単に返事が出来ない様だ、
困った顔をしている村人を見つめマヌカが、
「なんの心配はありません、
一旦ここに保護してもらって、
問題が有ったらあたしが責任もって別の場所に移動させます」
マヌカの話に反応したのが30代位の夫婦だ、
『あの~衣食住の心配が無いのなら、
子ども達は私達がお世話します』
その言葉に他の夫婦も手を上げて同じような事を言い出した。
手を上げている夫婦を村長が悲しそうに見つめると、
『彼らはみんな子どもを亡くした夫婦なんですよ…
大丈夫ですみんなで力を合わせて頑張りますから、
妖精さんの良いように連れて来て下さい』
他の皆も何か決心をしたようにうなずいている、
そんな中鎧兵士だった子が、
『すいません、ちょっといいですか?』
「はい、そこの子なんでしょ?」
『ボーナバ侯爵達はこれからどうなるのですか?
それとここの領主様はそこにいらっしゃるゴーダン様の兄上のギルダン様で、
ギルダン様はこれからどうなるんでしょうか?
後…屋敷には鎧兵士が100人以上居たと思うのですが、
その兵士達の保護はここでするのですか?』
マヌカは少年の顔をじっと見つめて考えている
(どうする?チョビ髭の記憶で見た事を話すのか?
本当の事を知ったらここに居る人達はショックが大きいのでは?
でも嘘はつきたくない…話すしかないか…)
「よし!」そう言ってマヌカは決心して、
「今から話す事は、
そこのチョビ髭の記憶を覗いて知った事なので、
真実だと思いますが…
嘘をつくのは嫌なので真実を話しますね」
マヌカはそう言いながらニコリと笑って、
ふわっと飛んでチョビ髭の頭の上に乗り話し出す。
「まずこいつら兄弟はもともとここの星の住人と遺伝子が半分違うので、
この星から違う所に連れて行きます。
違うと言った遺伝子は凶暴な遺伝子でこのままここに居たら、
何をするか分かりませんからね」
マヌカの話に何が何だか分からない様な顔をして戸惑ってる村人達、
マヌカは話を続ける、
「遺伝子とかの話は分からないと思うから簡単に話すと、
この国の誰かが何処からか連れて来た悪の遺伝子を持った女性に、
この星の住人と子どもを作らせたんだと思います、
そしてこのチョビ髭達はその子孫で代変わりをするたびに、
凶暴になっていったみたいなので、連れて行きます」
『連れて行くって何処へですか?
まさか処刑をするんですか?』
「処刑なんてしませんよ、
今までの悪行を償わせないとね~
連れて行く場所はここには絶対戻れない場所なので安心して下さい」
そう言ってマヌカは得意げに「ウンウン」と頷いている。
「それと100人以上の兵士の話なんですが…
その前にちょっと質問していいですか?、
その兵士達の顔は見た事ありますか?」
『兜の下の顔は見た事有りません』
「では会話をした事はありますか?」
少年兵士だった子達は顔を見合わせて首を振って、
『会話もした事はありません、
兵士達は微動だにしないで屋敷の警護をしているだけで、
ちょっと不気味でした』
「それはそのはず、
兵士の中身は人間では無いですからね~」
その言葉にみんなが『えええ~』と騒ぎ出す。
『人間では無いってどういう事ですか?』
「では説明しましょう」
マヌカの返事にちょび髭が『う~う~』と言って何か騒いでる
マヌカはちょび髭の動きは止めていたが、
周りの会話は聞こえているのでチョビ髭が騒ぎ出したのだ。
マヌカはフワフワと飛んでチョビ髭と目を合わせて、
「なになに~聞かれては困るのかな~?
どんなに騒いでももう君達の計画はおしまいなの~
なぜなら~~~」
そう言ってマヌカはどや顔で人差し指を立てると
「そう!あたしが全部邪魔するから~カッカッカ~」
村人達はマヌカがチョビ髭を煽ってる姿を見ながら苦笑いをしている、
マヌカはみんなに向きを変えると、
「仕切り直して説明をさせてもらいます、
まず屋敷の裏にちょっとした森が有るのですが、
何故かその森には瘴気の池があり、
何故かその瘴気の池から人型の魔物が湧いて来て、
チョビ髭がそれに鎧を着せて屋敷に配置してました。
瘴気の池から何故人型の魔物が湧いて来たのでしょ?
そして魔物は何故チョビ髭を襲う事はしないで、
命令を聞いていたのでしょう?」
そこまでの話を聞いて村人達は何かに気が付き顔面蒼白になって来て、
そして村長が呟く
『そっそんな…領主様は私達を守る為にいると…聞いて…』
そう言いながら涙を流し始めた。
村長のそんな姿を見た村人達はちょび髭に向かって、
『なんで瘴気の池が屋敷に有るんですか?』
『瘴気の魔物から私達を守ってくれてたんじゃ無いんですか?』
村人達は罵声をちょび髭に浴びせる、
生活が苦しいのは瘴気のせいで、
瘴気から守ってくれてると信じていた領主には逆らえず、
ただただ我慢の生活を送っていた村人達は、
騙されていた口惜しさと悲しみが入り混じり強く拳を握っている。
そんな村人の姿を見ていたマヌカは、
ちょび髭に話が出来る様にパチンと指を鳴らし、
口だけ一時停止を解除した。
解除されたとたんチョビ髭の声が響く、
『うああああああ~なんなんだ~~
んんん~声が出るな、
お前達そんなどこの何だか分からない者に騙されるな、
だいたいこんな事をしてただで済むと思うなよ、
こんな村潰すのなんか簡単なんだからな~~~』
そう言ってちょび髭はマヌカを睨みつけて言う、
『お前は一体なんなんだ?』
マヌカは呆れたと言うポーズをとって、
「村人達に酷い事して来たお詫びをさせてあげようと、
折角話を出来る様にしてあげたのに~~
やっぱりその口から出るのは汚い脅迫なんだね~」
マヌカの言葉にますます怒りをあらわにするチョビ髭、
『お前はこのままで済むと思うなよ、
星の自然な文明の進化を妨げるとどんな事になるか』
その言葉にマヌカの目が「キッラ~ン」と輝き、
「ほぉ~自然な文明の進化ね~
それを邪魔したのはお前達では?
だいたいお前達が誰なんだって事よ、
この星には絶対存在し得ない遺伝子持ち込みやがって、
それと何かが起こるような事言ってるけどさ、
誰がどんな事を起こすの?」
『お前が宇宙の仕組みをどこまで知っているのか知らないが、
勝手な行動で文明の妨げをする者を罰する存在が居るって事だ』
「それはおかしいね~
この700年お前達を誰も罰しに来ないじゃん」
『クッハハハハ~~
何も知らないんだな~
俺達の中にはこの星の者の遺伝子も組み込まれている以上、
誰も俺達には手を出せないって事だ』
「なるほどね~そうゆう仕組みって事か…
それ色々な星でもやってるでしょ、
デッカイカマキリみたいな種族にも」
マヌカの話に目を見開くチョビ髭、
『本当にお前はなんだ?
まっ何を知っているのか知らんが、
お前ごときが俺達に干渉すると後で痛い目にあうって事さ、
俺達の偉大さを知らないんだからな』
「へ~そうなんだ~
さっきから話をしているお前は、
その肉体に入る前の記憶が有るみたいだね~
魂の記憶を見せて貰えば何もかもばれちゃうんだけど…いいの?」
『はっ?お前ごときがそんな事出来る訳無いだろ、
俺達はこんな田舎の銀河の連中より進化した存在なんだ』
「へ~魂にちょっとした結界はってるだけで進化か~」
チョビ髭はビックリした顔でマヌカを見て
『なんで…』と呟く
「なぜこの星に瘴気が湧き始めたか?
瘴気を浄化しても復活してしまうのは何故か?
お前達の遺伝子がこの星に入り込んだのは何故か?
ま~3日も有れば解明されるでしょ、
それと遺伝子が入り込んだ事に関しては、
聖女召喚しか無いけどね」
チョビ髭は苦虫を嚙み潰したような顔をして悔しがっている。
『お前が何だか知らんが…
解明された所で何も出来やしない、
俺達は巨大な組織だからな、
どうせどっかの宇宙間連合だとか銀河連合だとかと、
関係が有るんだろうが…』
そう言ってちょび髭は鼻で『フンッ』と笑うと、
『結局何も出来ないからな~』そう言ってヘラヘラと笑う、
マヌカはジッとチョビ髭を見て
『その宇宙何とかとか銀河何とかとかあたしは関係ないけどね』
チョビ髭の話を気にも止め無いマヌカは、
「さて~まずはここを大きな集落にしますから、
みんな危ないのでそのまま動かないでくださいね~~~」
そう告げるとマヌカは大地に両手を付けて、
エネルギーを流し始めると大地が震動し始める、
村人達はビクビクしながら抱き合っている、
大地が広がり元々あった建物が光出して新築の家に変わって行き、
広がった土地には新しい建物が出来上がって行き、
村の奥には大きな建物が出来上がり、
水場や花壇やレンガの道なども出来上がって行き、
農村と言うよりちょっとした町に変身して行った。
そんな状況を見ていたチョビ髭は、
『嘘だ、嘘だ、嘘だ~~こんな辺境の銀河で、
何の進化もしていないような星でこんな事が起こるはずが…』
騒いでるチョビ髭の側に串団子を両手いっぱいに持ったボンタが近づき、
チョビ髭の耳元でささやく、
『おまえさ~いや~お前達か~やばいよ~』
そう言いながらボンタはニヤニヤ笑う、
『何がやばいんだ、
俺が居なくなっても他の仲間はたくさんいるし、
何よりも組織のトップはとんでもない種族なんだぞ、
俺達に何か出来るとしたらこの広い宇宙の中には、
ほんのわずかな連中だ、
それも滅多に動かない連中だからな所詮無駄な事よ』
ボンタは大声で笑いそうになったのを両手で抑えると、
『ぷ~知らないって怖いな~』
ボンタは両手を胸で組みながら考えて、
『知らないじゃ無いか…
気が付かないって方がしっくりくるな、
お前達の周波数では気が付かない事っていっぱいあるだろ?
だいたい今凄く居心地が悪いはずだ、
何故なら…この土地の周波数が上がっているからな』
ボンタの言葉に『ハッ』とするチョビ髭が、
『まさか…急に体が重くなって気分が優れなくなったのは』
『そうそう、ここ一体が浄化されちゃったからね~』
『なんだと!』
そこにマヌカも加わり、
「浄化しちゃったよね~
ここを中心に半径100km位かな?
だからお前の屋敷の瘴気の兵士も池も浄化されちゃったよ」
『く~~お前達は一体なんだよ~』
その言葉にマヌカはちょび髭の前まで飛んで行き腰に両手を置くと、
「あたしはこの銀河をパトロールする妖精さんだ!」
マヌカの言葉にボンタがビックリした顔をして、
(あくまでも妖精で通すつもりなのか…)
マヌカはパチンと指を鳴らすとチョビ髭は話せなくなった。
農村の変化に驚いている村人達の側に向かい、
「さ~この場所の説明をするからみんな集まって~」
村人はマヌカの周りに集まって来た、
「村の奥に2階建ての大きな建物が有るのですが、
あそこは集合住宅となっているので、
保護した人達にはあそこに住んでもらって下さい、
後の新しい家は村長さんと相談して住人を割り振ってもらっていいですか?」
村長はうなずいている、
それからマヌカは大きな治癒用の魔法陣を出すと、
「保護した人達をこの魔法陣の上に現れますので、
あたしの分身体が集合住宅に案内しますから、
その後のケアーは皆さんにお願い出来ますか?」
マヌカの話にみんな頷き村長が、
『後の事は私達が引き受けます』
「みなさんありがと、
チョビ髭は目障りだろうから私が連れて行きますね、
では保護に向かいます」
そう言ってチョビ髭を透明の玉に入れて小さくして、
異次元ポシェットに「ポイッ」と入れる姿を見て、
村人達はビックリしている、
そんな村人を気にも止めずに、
マヌカはみんなに敬礼をすると消えて行った。
読んで頂きありがとうございました。




