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グランドマザー

コビンダ達に会いに来たグランドマザー、

ただ会いに来ただけではなさそうで…

ここはみなの国、

優しい風が花の香りを運んで来る、

今日も静かで平和な時間が流れるはずだった…

カラ~~ンコロ~~ンと来客を知らせるベルが鳴り響くと、

マヌカが入って来る、

その後を大きなグランドマザーと、

アビンダとコビンダがぞろぞろと続いて入って来る。

グランドマザー達はカマキリと言うよりも人間よりの容姿をしていて、

とても美しい容姿をしているが…

人間とは違う肌質と目を持っていて、

何より背中には羽がはえている、

この姿をみな族のみんなが見た時怖がったりしないか、

最初の星での恐怖体験を思い出さないかマヌカは危惧していた。

そんな心配を知るはずも無いグランドマザー達は、

入って来るなり大はしゃぎをしている。

『おお~おお~なんじゃ~

この空気は澄み切って美しい周波数、波動を~』

そう言って『すぅ~はぁ~すぅ~はぁ~』と深呼吸をしたかと思えば、

いきなりしゃがんで足下の土を掴むと鼻に付けて、

『クンクン』と匂いを嗅いで、

『はぁ~はぁ~いい匂いだ~栄養たっぷりで高周波、

この土で出来上がる花はどのような蜜を作りだすのであろか?』

そう言ったかと思ったら今度はドレスの裾をまくり上げて走り出すグランドマザー、

湖の水を手ですくって飲んでからの頭に水をかけている、

『良いのぉ~良い良い完ぺきじゃ~』

そう言って湖でクルクルと回っている姿を冷めた目で見ているマヌカ、

アビンダ達はタオルを持って急いでグランドマザーに駆け寄る、

コビンダ達は飛び上がり周りの観察する者と、

森の方へいそいそと入って行く者と別れて行く、

コビンダの後から遠慮がちに入って来たヒュージ達は、

グランドマザーの奇行に釘付けで棒立ちしている。

マヌカは何処から突っ込んでいいのか悩んでいたら、

ミナちゃんが現れて

『マヌカちゃん、あの人だれ?

それと森にぞろぞろと入って来てる人もいるんだけど…大丈夫?』

「大丈夫だと思うよ…あのデカイおばさんはね、

みな族の身内の人でみな族のみんなに会いに来たんだって」

『へ~でもさ~コロニーのチェックしてるみたいだよね』

「だよね~嫌な予感しかしないんだけど…

そうだミナちゃんみな族の皆をここに呼んで来てもらえる?」

『いいよ~今お昼の準備してるとこだからみんな集まってるしね』

そう言ってミナちゃんはログハウスに入って行った。

マヌカはアビンダ達に湖から出る様に言われているグランドマザーに近づき

「そろそろ出て貰えます?

みな族に会いに来たんですよね?」

その言葉にグランドマザーはニヤリと笑いながら

『そうそう我が子に会いに来たんですよ、

でもここがあまりにも素敵な場所で我を忘れてしまったホホホ~』

そう言って笑いながら陸に上がって来るグランドマザー、

そんなグランドマザーの体を一生懸命拭いているアビンダ達を冷めた目で見ているマヌカが、

「なんかここの調査に来てるかの様な行動ですね?」

『調査…そうかもしれないですね、

私達の種族は別名を星渡り族とも言われているんですよ、

より良い星を見つける為に私達の体は、

宇宙空間でも耐えられる様に作られていますし、

だから新しい場所を訪れた時は周りの調査をしてしまう癖がついているんです』

何となくグランドマザーの目が泳いだ様にも見えたが…

そんな時ログハウスからぞろぞろとみな族とマザーズ、

ファザーズ達も出て来た。

『なになにあれ?でっかい人』

『あっちにはでっかい虫が飛んで…森にも入って行くよ』

『何が起きてるんだ?』

『なんだ?ガッテン、ガッテン』

最後に変な生き物の声も聞こえて来る、

マヌカは騒ぎになると思って高く飛び上がって

「みなの国のみんな~お話が有ります、

コテージの前に集まって~~

後グランドマザーの関係者達、勝手な行動はやめてね~

集まらないと外にほっぽり出しますよ~

みな族の子達が驚いちゃいますよ~」

マヌカの言葉に集まって来たみんなに向かって紹介を始める、

「こちらにいらっしゃる方は、

みな族の故郷のグランドマザー、

女王様のお母さんって感じかな?

宇宙にぶっ飛ばしてしまったコビンダの安否を確認しに来られたんですよ」

マヌカの言葉の宇宙にぶっ飛ばしたって言葉にヒク付いたグランドマザーだが、

『んっんん~今ご紹介にあったグランドマザーとは私の事です、

あの時は急いでたとは言えサティ達と一緒に…

宇宙にぶっ飛ばしてしまい申し訳無かった、

みなの無事をこの目で確認したくこちらに伺ったわけだ、

本当にみな無事に生きていてくれてありがとう、

そしてみなにプレゼントを渡しに来たのじゃ』

そう言ってグランドマザーは、

アビンダの持つ箱から赤い宝石の付いたネックレスを出して、

『このネックレスはみなの体を守る物じゃ、

みなに配るので肌身離さず付けていてくれると幸いじゃ』

グランドマザーはネックレスをみな族の首に一人一人かけていく。

みな族は何故かいつもと比べて固い表情だ、

いつもと違うみな族を見てマヌカは思う

(どうしたんだろ?いつもなら来客があるとワーワー騒ぐのに…

やっぱり…過去の苦しみが蘇ってるのかな?)

みな族のみんながなんて言っていいか分からないでいると、

なー君がグランドマザーに質問をする。

『グランドマザー様我らを心配して頂きありがとうございます。

ちなみにこの宝石はなんと言う石ですか?

後どのように我らを守ってくれるんでしょう?』

なー君の質問にみな族はグランドマザーに注目している。

『これは私の最初の故郷で取れる火の石と言ってな、

付けているだけで結界を張ってくれるので、

ちょっとした怪我などはしなくなるのじゃ』

その言葉にみな族は少し首を傾げているが、

グランドマザーには遠慮をしているのか何も言わないでいる、

『なんじゃ?何か不満でもあるのか?』

その言葉にみな族がギョッとして慌てて返事をする。

『いえいえ不満などありません、

ちょっとした怪我と言うのがよく分からないだけです』

『そうです、そうです不満などありません』

固い態度のみな族を見てマヌカが

「みんな、どうしたの?

なんかいつもと違うね…もしかしてグランドマザー達が怖いんじゃない?」

『マヌカちゃん!こっ怖いなんて事は…』

「正直に言って良いんだよ、

みんなが経験した酷い経験はグランドマザーには想像もつかないからね」

『なんじゃ酷い経験とは?』

「サティ達が長い間この子達にして来た事ですよ、

本当に酷かったので女王とかアビンダにはトラウマが有るんでしょうね」

『なんじゃと、酷いってどんな事をされたんじゃ、

酷いって言っても限度があるじゃろ』

「グランドマザーはもしかして…

酷い事ってあまり想像つかないのでは?」

『そうじゃな~色々な経験はあるが…

酷いとか悲しいとか辛いとかは知って入るが…

それがどんな物かは経験をした事がないからの』

その言葉にマヌカは不敵な笑いをして

「じゃあこの子達が味わった酷い事知りたいですか?」

マヌカの言葉にマザーズとテラスに居る天界神が青ざめている。

マヌカは天界神に気が付き

(あんな所からも話が聞こえているのね)

そんな事を思いながらグランドマザーを見ると

『なんじゃと教えてもらえるのか?』

「教えるって言うか全て見て経験が出来ますよ~」

『なんだと、では早く見せてくれ』

「折角だからアビンダ達とコビンタ達にも見てもらいましょうね」

そう言ってマヌカの見て来た記憶を光の粒に乗せて空に投げると、

光の粒がグランドマザー達全員の頭に入り込んで行った。

その途端全員が、膝をついて苦しみ出した。

その姿を涼しい顔で見つめているマヌカにみな族が

『マヌカちゃんみなさん大丈夫かな?』

「どうでもいいよ、何にも知らないで会いに来て、

みんなが受けた傷を知ってればこれからの態度も変わるでしょ、

みんなもこの方々はサティ達とは違うんだから、

いつものみんなのままで良いんだよ、

怖かったら直ぐにここから追い出すからね」

マヌカの言葉に皆は目を潤ませて

『マヌカちゃんありがと…本当に頼りになるね』

そんな姿を見ていたマザーズのマミが

『みんなさ、お気楽なお話してるけどグランドマザー達は今地獄にいるよ、

マヌカちゃん、私達がした様な思いをグランドマザー達にもさせてるでしょ』

マヌカは不思議そうに首を傾げて

「なんの事だか分からないけど…

苦しみや悲しみの経験も無いのに、

辛い思いをした者を労うって難しいと思うよ、

だからお手伝いをしただけさ~~」

『確かにそうですよね~

私達天界の者達も恐怖とか悲しみみたいな経験が無いので、

本当の意味で寄り添うって事は出来て無かったんでしょうね』

そう言ってマザー達は俯く

「ま~ま~そんなに重く受け取らないでよ」

そんな中記憶の映像が流れ終わった様でグランドマザーが

『マヌカこれは…』

「貴方の大事な子ども達が救助されるまで経験した事ですよ、

貴方が会いたいって言うのも分かるんですが…

彼らにとっては嫌な記憶が蘇るきっかけにもなるのでは無いかと、

危惧していたんですが…

やはり彼らはグランドマザー達を見て固くなっている様に見えたので、

今回はこの辺で帰って頂けると助かります」

さっき迄コビンダの記憶を見せられて苦しんでいたグランドマザーは、

マヌカの言葉に慌て出す

『帰れってそんな事言わないで』

「え~~~~帰る気ないの?

星でまた問題起きたら困るでしょ、

早く帰って~~」

居座ろうとしてるとグランドマザーにきつい言葉を投げかけるが、

『それは大丈夫じゃ、

ポータルをちゃんと作ってきたからの、

何かが有ればすぐ戻れるからな』

「ポータル?

それってさ~向こうからもこちらに来れるって事だよね?」

グランドマザーは目を泳がせて

『そうじゃの~』

「おい!グランドババア~本当の目的を言ってみろ」

マヌカがババア~と言った事に対してアビンダが

『グランドマザーに向かってババア~無礼では無いか』

グランドマザーは涼しい顔をして手でアビンダを制すると、

『よいよい、

ババア~って言うのは長く生きた私に向かって言ったのであろう?

長く生きたって言うならイレブン様の方が断トツ長いからの~

痛くも痒くもないわ~ホッホッホ~』

「おいおい論点変えるな、

本当の事言わないなら、

みな族が怖がるからポータル通って帰って~

会えたんだからもういいでしょ」

グランドマザーはマヌカをジッと見つめてからいきなり跪き

『イレブン様どうかお願いです、

我らもここに住まわせて頂けないでしょか?』

「ババア~やっと本音を言ったな」

『我が子に会いたかったのも本当の事じゃ、

私達は星渡り族、

より良い場所を求めるのは仕方ない事、

こんな素晴らしい場所を知ってしまっては帰る事は出来ない、

どうかお願いします』

このやり取りを見ていたヒュージ達は青ざめて硬直してる、

マヌカは空を見上げて「フ~」と大きくため息を付くと、

「ここはさ~コロニーなんだよね、

星じゃ無いんだけど…」

『星だろうがコロニーだろうがどっちでもいいんじゃ、

大切な事は安心できる場所って事なのじゃ』

「安心ね~何で安心な場所だと思うの?」

グランドマザーは『へ?』って言って首を傾げる

『マヌカは分からないのか?

ここは凄い場所なんじゃ、

ほんの少しでも悪意がある者は入って来れない様にしているであろう』

「あっそんな事したわ~」

『じゃろ?だから安心なんじゃ、

ここで卵を産んでもネガティブな魂も入っては来れないであろう』

「ふ~ん、じゃあさ~

ここは日本の関東って場所なんだけど…

北の方の北海道か南の方の沖縄って所なら住んでも良いよ~」

グランドマザーはマヌカの言葉に怪訝な顔をして

『それは嫌じゃ、

そこの家の側に同じような家を建てて住みたい』

「はぁ~何言ってるの?

自分達の家族の多さを分かってて言ってるの?

だいたい皆離れて暮らしてたじゃん」

『これからは皆一緒に暮らす事に変えたのじゃ』

グランドマザーの我儘な言い分に溜息をついているマヌカを見たみな族が、

『マヌカちゃん我らなら大丈夫、

グランドマザー達が側で生活をするならお手伝いもするから、

願いを叶えて上げてよ、

ここが素晴らしいのは本当だから…なんか可哀そうな気がして…』

みな族はみんな『うんうん』と頷いている。

「相変わらずお人好しだな~

みんなが良いって言うなら考えてもいいよ、

でさ~グランドババア~達のお食事はどうするのよ?

確か蜂蜜と木の実だったよね?

ここではまだ養蜂してないんだけどね、

相当な量が必要でしょ?」

『それなら大丈夫じゃ、

私達専用のハチを連れて来てるからな』

「準備万端だな…

引っ越してくる気まんまんだったって事だね…

それでここに生息してる花で間に合うんですかね?

大きな体には大量の蜜必要でしょ?どうすんの?」

『花の種も持ってきておる』

そう言って胸を張るグランドマザー

「へ~でもさ生活するのならもう少し小さくなれないかな?

グランドマザー3メートルアビンダ達2メートルコビンタ達1メートル位に、

その大きさだと威圧感があるからさ」

『コビンダ1メートルっておぬしと同じ位ではないか?

みな族と同じ位でよかろう、

後、小さくなっても食べる量は減らないからな』

(みな族と同じって…10㎝しか変わらないのに…)

「なんだ~そうなんだ

花畑は花が大きいなら広い土地が必要だよね?

ハチも大きいの?見せてよ危害が有るなら困るし」

『危害などないわ、

では見せてあげよう』

グランドマザーはアビンダ達に目配せをすると、

アビンダが小さなポータルを持って来た。

『このポータルは前の星のハチの巣に繋がっているんじゃ、

ハチは良き働きをしてくれるが人に懐くって事は無いのでな、

共存共栄する為の仲間みたいな関係じゃ、

では一匹呼んでみるが危険では無いので安心してくれ、

ハチよ1人こちらに来てくれぬか?

新しい場所の環境をみてくれ』

グランドマザーがそう言うと、

ハチの羽の音がブ~~ンとして来たかと思ったら、

ポータルからポンと音と共に飛び出て来たのは…

羽のはえた子ブタだった。

「かわいい~子ブタじゃん」

『ブタでは無いハチじゃ』

「どう見たってブタじゃん」

飛び出した子ブタはブ~~ンと高く飛び上がり大きく息を吸うと、

『ブヒ~』と大きく鳴くとクルクルと回って踊りだす。

そんな姿を見たグランドマザーが

『お~お~ハチもここが気に入ったようじゃの~』

マヌカは羽のはえたブタをキラキラした目で見ている、

マヌカの視線に気が付いたブタは『ぽっ』と頬を染めてマヌカに向かって飛んで行く、

マヌカは飛んで来たブタを両手で受け止めると、

「きゃ~かわいい~」そう言いながら撫ぜている、

そのやり取りを見ていたグランドマザーが

『どういう事じゃハチが…マヌカに懐いている…』

「可愛いね~ブタさん、

前に居た地球にはね~マヌカハニーって蜂蜜が有るんだよ、

あたしの名前はマヌカ、だから懐くんじゃない?」

『何を訳を分からぬ事を言ってるんじゃ、

だからブタでは無くハチなのだ』

「どこら辺がハチなのさ、

ハチと同じってブ~ンって飛ぶくらいじゃん、

蜜を吸うのも何処で吸うのよ」

『マヌカは何も知らんの~

先ず鼻を見て見ろ、

その大きな鼻で花の場所、蜜の成分迄分かるのじゃ、

花によっては私達にとって毒になる物も有るからな、

それと頭に小さな触手があるだろ、

それが伸びて来て花の蜜を吸う仕組みになっておる』

マヌカがブタの頭を見て見ると、

頭のてっぺんに小さな角が生えていた。

「へ~この可愛い角が伸びて蜜を吸うの?かわいいね~」

その言葉に答える様にブタが『ブ~ブ~』と鳴く

「でもこの子達ではここの花の蜜を吸うのは無理じゃないかな?」

『そうじゃな、そのハチでは無理じゃ、

だから小さなハチも私達は持っているのじゃ、

小さきハチよこちらに来ておくれ』

そう言うとさっきとは違う小さなブ~ンと言う音と共に飛び出して来たのは、

マヌカの手のひらサイズの羽のはえたブタだった。

「きゃ~きゃ~かわいい~~ミニハチさんだぁ~」

グランドマザーが言ってるハチは見た目は全く同じの、

大きさだけ違う羽のはえたブタだった。

『このハチは大きさは違うが大きいハチと同じ位優秀じゃ』

グランドマザーは自慢げに説明しているが、

マヌカは右手に子ブタを抱き、

左手の手のひらに小さいブタを乗せて

「グランドマザーがハチだって言うけど…

あたしは君をブタハチ君って呼ぶね、

そして君の事はミニハチ君って呼んでいい?」

マヌカの問いに答えるかの様にブタ達はブ~ブ~と答えている。

グランドマザーはハチたちがこんなに人に懐いている姿を見た事が無い、

やはりイレブン恐るべしと心で感じていた。

みな族のみんなもブタハチを見てワ~ワ~と騒ぎ出して

『マヌカちゃん、また仲間が増えたね』

『ここがどんどん賑やかになって来て嬉しい』

『ブタハチ君は何処に住むの?』

「そっか~住まいは何処がいいのかね?

グランドマザーどうすればいい?」

『は?ハチ達は勝手に巣を作るから大丈夫じゃ、

自分達で好きな木を見つけて巣を作っておるな』

「へ~木に作るのか、

気に入る木がここに有るといいね」

その言葉に返事をする者が現れる

『ガッテンだぜ~』

「いや呼んで無いし」

『木と言えば俺しかいないだろが~』

『そうだよね、ガッテン君しかないよね』

みんながグランドマザーを他所にぎゃ~ぎゃ~騒いでいる、

「ま~これでも奇跡の木だもんね」

そう言って広場にある大きな奇跡の木にブタハチ君を連れて行くと、

ブ~ブ~と言いながら奇跡の木をチェックし始めて、

ブヒ~~~と雄叫びの様な声を出すと、

アビンダが持っているポータルからブタハチの仲間が出て来た。

仲間は20匹、奇跡の木に集まり木の周りをクルクル周り初める、

クルクル回っている場所の中がくりぬかれて木の中に空間を作り、

あっと言う間にブタハチ君達は寝床を作ってしまった。

そんな早業にみなの国のみんなが歓喜して大騒ぎをしている。

グランドマザー達はブタハチ君の行動にあっけに取られて、

『なんじゃと、こんなに簡単に寝床の木を決めてしまうなんて…

今まで色々な星をめぐって寝床を決めるのにいつも苦労してたのに…

マヌカこの木はなんじゃ?』

「この木はあたしが創造した木、

葉に願いを込めると欲しい物に変わる様にしてあるけど…

何処までうまくいくか知らないけどね」

『おぬしが創造したじゃと…』

ブタハチ君達の姿を見ていたミニハチはガッテンの頭に飛んで行きぷ~ぷ~と鳴く、

「え?ミニハチ君はぷ~ぷ~って鳴くの?

ちょ~~かわいい~」

ミニハチはマヌカに向かってぷ~ぷ~と鳴いて何かを言ってるようだ、

「そっか~ミニハチ君も奇跡の木が欲しいんだね」

マヌカはそう言ってブタハチの寝床の木の隣に同じ奇跡の木を作った。

新しい奇跡の木を見てガッテンが

『おいおい新しい木なんかいらなかったろ、

俺の頭に住めばいいじゃないか~』

ガッテンがそんな風に呟いた時、

ミニハチ君もブタハチ君の様にぷっぷぷ~~と叫ぶと、

ポータルからブ~~ンと100匹のミニハチ君の仲間が出て来て、

新しい奇跡の木に寝床を作ってしまった。

『仲間がこんなにいたのかぁ~

こりゃ~俺の頭に住むのは無理だなぁ~ガハハハ~』

「何言ってるのよ、

もう頭には先客が住んでるでしょうが~

こんな話してるのにピーちゃんおとなしいじゃん」

そう言ってピーちゃんを探すと…気持ち良さそうに寝ている。

「なんだ寝てるんだ、こんなに騒がしいのにね」

『ガハハハ~ピ~は大物だな~ガッテン、ガッテン』

ガハハハと笑っているガッテンをマジマジ見ているグランドマザーが、

『マヌカ、さっきから気になっているんだが…

その生き物はなんじゃ?

何て言う種族じゃ?』

「え?これ?」

『ガハハハ~マヌカ『これ』とは失礼だぞ~』

「わるいわるい、え~とですね話せば長いんですが…

簡単に言うとそこで寝ているナメクジの我儘で、

奇跡の木を動けるように変えたのがこのガッテンです」

マヌカの言葉に

『ガッテン、ガッテン』と頷くガッテン

『なんじゃと!この者もおぬしが創ったと、

そこに寝ている虫の為にか?

ん?そこの虫見た事あるの~』

「え?マジ!どこの星?

最初は故郷の星に帰りたがったんだけど、

ここに居座る事になっちゃったんだよね」

『ここから随分離れた星だぞ確か、

まぁ~ここを知ってしまったらもう動かないだろうがな』

「はぁ~どうせ今更故郷が分かった所でねぇ~

ん?待てよあいつらいるんじゃない?

ピーちゃんを生物兵器に変えた連中が」

『生物兵器じゃと?』

「そう、この子を生物兵器に変えて、

この銀河の星に運んで来た奴がいるんだよね」

『それは許せんな~』

「後でゆっくりその星の事教えてよ」

『ウム分かった、

これからお世話になるんじゃ何でも協力しようではないか』

そんな話の中すまなそうにファザーズのファルが声を掛ける、

『あの~マヌカちゃん?

そろそろみんなお腹を空かせてると思うのでお昼の用意をしないと…』

『そう言えばお腹すいたね~』とみなが口々に言っている。

「そうか今お昼なんだね、

今から用意するのも大変だろうからあたしが用意するよ、

新しい素材も考えているからさ、

みんなが食べて大丈夫そうなら色々用意もしようと思ってて」

『新しい素材?』

みな族のみんなが不思議そうに聞いて来た。

「みんなは動物の肉などは食べないでしょ?」

『え?動物の肉…無理です、

食べる為に命を取るなんて…』

「そうでしょ、だけど動物の乳はどう?

後、鳥の卵とか、有精卵じゃ無ければ命を取る事にはならないから、

この2種類が食べられるのなら料理の幅も広がるからね…

って言うか野菜も命には変わらないのに何が違うんだろうね?」

そんな会話を聞いていたグランドマザーが

『それは魂の出何処が違うんじゃ、

マヌカも記憶を戻せば知っている事じゃがな』

「魂の出何処かぁ~宇宙は複雑じゃのぉ~」

『私の口真似をするな、なんで記憶を戻す事を嫌がるんじゃ?

所で料理とはなんじゃ?』

「色々な食材を焼いたり煮たりして違う食べ物にする事ですよ」

『ほ~それは興味深いの』

「じゃあ用意するからみんな場所を開けて~」

そう言われみんなが動き出し広場に大きなスペースが出来た。

そこにみなの国の人数分とヒュージ達の分のテーブルと椅子を用意し、

テーブルの上にはトロトロの卵焼きが乗ったオムライスと、

ソフトクリームの乗ったあんみつを出した。

飲み物はオレンジを絞ったオレンジジュース、

テーブルの上に並べられた物を見て大興奮するみな族、

『マヌカちゃんこれ何?黄色いの』

「これが鳥の卵で作った卵焼きだよ、

卵の下にはお米と野菜で作ったケチャップ飯、

ケチャップはトマトで作ったソースで、

卵の上に少しかけて食べるても美味しいよ、

そしてこの白いのが牛の乳で作ったソフトクリーム、

食べてみて~体調が悪くなったりしたら直ぐに食べるのやめてね」

みんなは急いで椅子に座り一斉に

『いただきま~~す』と言って食べ始める。

(マザーズとファザーズは天界人だ、卵と牛乳大丈夫か?)

みんなの食事風景を見ていたグランドマザーが、

『わたしらの分が無いのだが?』

「え?だって食べる物決まってるよね?蜂蜜だよね?

今回の食事は動物性の物も有るから不味いんじゃない?」

みな族のみんなが可哀そうな目でグランドマザーを見て、

『グランドマザーこれ食べられないの?かわいそう…』

『これすっごく美味しいのにね…』

『ガハハハマヌカ、これうまいぞ』

「え?ガッテンも食べてるの?おいおい大丈夫なのかい?」

みんなをよく見るとみんな夢中で食べている、

問題はなさそうだなとマヌカは思い次のステップの事を考えていると、

『だからおい!私達のがないんじゃが?』

「え~食べるの?別にいいけどさ、

食べた後は自己責任でお願いしますね~

それとさ体の大きさ変えてよ、場所がね」

『おお、そうじゃったな、

みなの者さっきマヌカが言ってたサイズに変形しなさい』

『『『はっ』』』と答えたアビンタ、コビンダ達が

それぞれ一回り小さくなったので、

そのサイズに合わせたテーブルと椅子と食事を用意した。

「はい、用意出来ましたよ~召し上がれ~」

その言葉に我先にと席に座り食事を始め、

『こっこれはなんと…』グランドマザーは感動している様だ、

「みんな~ちょっとあたし出かけて来るけど、

食事の後はいつもの様に過ごしていてね~

グランドマザー達の事はほったらかしといていいからね」

食事に夢中なグランドマザー達の耳にはマヌカの話は入って無い様子、

直ぐに戻ってくれば問題無いだろうと思ったマヌカは、

何処かへとワープして消えて行った。











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