突然の来客
みなの国に戻ったマヌカに待っていたのは面倒事だった。
今日も穏やかなみなの国、
あれほど満開だった桜も散ってしまい、
葉桜に変わり青々とした葉が朝日に照らされて美しい、
シーンと静まり返ったログハウス前の広場に、
神々しい光と共にマヌカとフィーナが戻って来た。
「あ~夜が明けてしまったか~
フィーナさん結構時間かかってしまって申し訳なかったです、
そしてありがとうございました」
マヌカはフワフワと浮かびフィーナと目線を合わせペコリとお辞儀をした。
その姿にフィーナはぽっと頬を染めて
『フフフ、マヌカちゃまお礼を言いたいのはわたくしの方ですよ、
トゥーリア星の人々を助けて頂き本当にありがとうございました、
わたくしはあんな感動の瞬間に立ち会えた事一生忘れません』
「フィーナさんの一生って…」
『フフフ、ではわたくしは天界に戻ります、
天界のみなが速く順番を決めろってうるさいので、
わたくしもあの温泉リゾート楽しみですわ』
フィーナは湖の真ん中なの島を見つめ目を輝かせていた。
「きっと楽しいと思いますよ、
また何かあった時は協力をお願い出来ますか?」
『勿論です、何でも仰ってください』
マヌカはニッコリと笑ってまたペコリとお辞儀をした。
フィーナはその姿を見て今度はモジモジする
『あの~マヌカちゃま…』
「何ですか?」
『トゥーリア星を去る時に…
トゥーリアに何かプレゼントしてましたよね?』
「見てたのですか?」
『はいわたくし達天界の者はこの銀河の全て見通せるので』
「へぇ~それは疲れそうで大変ですね…」
『生まれた時からの能力ですから疲れるって事は無いので大丈夫です、
マヌカちゃまは優しいわたくしに気遣って下さるのですね…
それでですね…トゥーリアにプレゼントしていた人形を…
わたくしにも頂けないでしょうか?』
「あれをですか?
フィーナさんもお好きなんですね小さな存在」
『フフフ、この銀河に住む者はみんな小さきもの弱きものを愛し、
小さきもの弱きものを守る事が常識ですよ』
「それは素敵な常識ですね」
そう言ってマヌカはマヌカ分身体を出してフィーナに渡した。
フィーナは分身体を嬉しそうに抱きしめて、
『マヌカちゃまありがとうございます、
ではわたくし天界に戻りますね、
またお会いしましょう』
そう言ってフィーナは光と共に消えて行った。
静かになった広場にボォ~と立ち尽くしていたマヌカ
「え~~っと次何しようと思ってたんだっけ…
あ~~ピーちゃんかぁ~」
ピーちゃんをポシェットから出してみると気持ち良さそうに寝ていた。
その寝姿がちょっと変だ…
木に背中を付けて葉っぱを掛布団の様にかけて寝ているのだ。
「なんか人間ぽい寝方…」
マヌカはそっと植木鉢を地面に置いて、
広場の一角に大きな奇跡の木を植えてピーちゃんに声を掛ける、
「おい!ピーちゃん起きろ」
そう言って掛布団に指を付けてゆらゆら揺さぶる、
ピーちゃんは口をムニャムニャさせるだけで起きない、
マヌカは「はぁ~」と溜息をついて植木鉢を持ち上げる、
ピーちゃんを見つめて「こいつ~気持ち良さそうに」
マヌカはおもむろに寝ているピーちゃんを掴むと大きな奇跡の木に付け直す、
そんな事をされたピーちゃんもさすがに目を覚まし
『ピ~ピ~ピ~ピピピピピ~』(な~ん~だ~何をする~)
と文句を言ってる
「なに怒ってるの?声掛けてるのに起き無いピーちゃんが悪い、
今日からこの木がピーちゃんのお家だからね」
『ピ~ピ~ピ~』
「何がい~や~だ~だ、我がまま言わないの、
ピーちゃんの故郷の星が分かるまでその木に住んでよ」
『ピピピピピピ~』ピーちゃんは何故か怒りながら何かを訴えている、
それを面倒くさそうに見つめるマヌカ(こいつどうしてくれよう…)
そんな風に考えていると、
朝食を終えた数人のみな族がログハウスから出て来てマヌカに気付き、
『あっマヌカちゃんだ!』
『えっどこどこ?』
『あ~~あそこにいた~~』
そう言ってマヌカに向かって走って来る。
「おお~みんな~おはよ~~」そう言ってマヌカは手を振る、
『マヌカちゃん久しぶり~寂しかった~』
「久しぶり?そんなに会えなかったっけ?
あ~この前ここに来た時はみんな会えなかったんだね」
マヌカはそう言って「あはははは」と笑ってる
『そうそうマヌカちゃんに聞きたい事いっぱいあるんだよ』
『あ~あれあれ温泉リゾートの事』
『温泉リゾート』そう言ってみんなが嬉しそうに飛び上がっている、
「温泉リゾートは準備がまだ出来て無いからもう少し待ってて」
『待つ待つあ~楽しみだな~』そんな会話を見ていたピーちゃんが
『ピーピーピー』と大きな声で叫んで来た。
その声にみな族の皆さんがキョロキョロし始めて、
『なになに?なんの声?』
「あ~~~あのねトゥーリア星で保護した虫さん、
ピーちゃんって言います」
そう言って半分体を持ち上げマヌカに文句を言っているピーちゃんを指さした。
『うわ~~なになに?この子』
『可愛いね~』そう言ってツンツンとピーちゃんをつつくと、
『ピピピピピピ~』と叫ぶ
「そんなにおこらなくってもいいじゃん」とマヌカが言うと、
『え?マヌカちゃんピーちゃんの言ってる事分かるの?』
「そうなんだよ~」そう言って項垂れる、
『なんでそんなに落ち込んでるの』そう言ってみんな笑っている、
「この子わがままなの、
住みかとしてこんなに立派な木を植えたのに…」
『へぇ~ピーちゃんの家って木なんだね、
マヌカちゃん僕達にもピーちゃんが何言ってるか分かる様に出来ない?
そうすれば僕達がピーちゃんの我がまま聞くよ』
その言葉にマヌカは涙目になって
「なんていい子なんだろ~そこの虫と違って」
その言葉にピーちゃんが何か文句言ってるが…無視してるマヌカ
「じゃあピーちゃんに皆とお話出来るようにやってみるよ」
そう言ってマヌカは小さな人差し指を立てて、
(ピーちゃんわがままばかり言ってるからちょっとお仕置きの為…
電気をちょっと混ぜてクックック)
ニヤリと笑いながらピーちゃんに近づき指をピーちゃんに付けると、
ピーちゃんが『ピピピピ~ビビビ』って言いながら白目をむいた。
『マヌカちゃんピーちゃんが気絶しちゃったよ…』
「まっまじか…たぶん大丈夫だよ、
気が付いたらお話出来るようになってると思うよ…たぶん」
その時ピーちゃんが『はっ』と気が付いて
『マヌカ~~何しとるねん早く植木鉢に戻せピ~』
「おやおやおやおやおや~~お口が悪いんですねピーちゃん」
『そんな事知らんがなピ~、
植木鉢の方が色々動けて楽しいから植木鉢にもどせや~ピ~』
「何が色々動けるじゃい、誰かが持って歩かなきゃいけないでしょがぁ~
そんな事やってられないんだから我がまま言わないの」
『やだ~やだ~ピ~ピ~』
そのやり取りを見てたみな族のみんなが
『アハハハハ、本当にお話出来るようになってる、
かわいいね~ピーちゃんは自分で動けないの?』
その言葉にピーちゃんが冷や汗を流して
『自分で動けるけど…動きが遅いんじゃピ~
トゥーリアの早い動きが楽しくってもう自分で動けないピ~』
マヌカは
(あ~あの植木鉢持って分身体を追い掛け回していた時楽しかったのか~)
マヌカが冷たい目でピーちゃんを見てると
『マヌカちゃん僕達が順番に持って歩くから植木鉢に戻してあげて、
僕たちは畑に行ったり果樹園や森にも行くからきっと楽しいよピーちゃん』
「何を甘い事を…ピーちゃんは故郷の星が見つかったら帰るんでしょ?」
『え?帰らなくてもいいピ~
この木は今まであった事の無いほど凄いピ~』
「はぁ~?勝手だな…
ん?ピーちゃんてさ~子孫はどうやって残すの?
まさかピーちゃん1人で残せたり出来ちゃう?」
(ここに残るのは良いけど…凄い数増やされても困るし…)
『何を恥ずかしい事を聞くんだピ~
おっおっ女の子が居ないと作れないピ~』
「ほうほう性別あるんだね…へぇ~ピーちゃん男の子だったんだ…」
『なんだそれピ~こんなに男らしいじゃ無いかピ~』
「はいはい男らしいね、
で?これからどうしたいわけ?」
『動き回りたいピ~』
「じゃあ勝手に木から降りて動き回れば良いじゃん」
『違うピ~早く動きたいピ~』
「それは我がままだろ、誰かに運べっていうのか?」
ピーちゃんに文句言ってるとみな族達が
『マヌカちゃん僕達が持って動くから大丈夫だよ』
「うん…でもさ植木鉢要らないと思わない?
ピーちゃんだけ誰かの体に乗せて貰えば良いじゃん」
その言葉にピーちゃんブンブン顔を振って
『奇跡の木と離れるのは嫌ピ~』
「はぁ~?我儘だよ、
植木鉢持って走り回るなんて危ないからだめ~~~」
ピーちゃん怒られて大きな目に涙を浮かべてクスンクスンと泣き出した。
『マヌカちゃん…可哀そうだよ僕達なら大丈夫だから』
みな族の皆は本当に優しいしお人好し…
マヌカはみんなの顔を見て「はぁ~」と溜息をついて、
「あたしはみんなが怪我をするのは嫌だからさ~
植木鉢の木が走り回れればいいんでしょ?」
そう言って手のひらに光を集めて植木鉢の奇跡の木に光を流し込むと、
ドックンドックンと何かを飲み込むような音を立てながら大きくなって、
植木鉢を割りごそごそと音を立てると2本の足の様な根っこが出て来る、
ニョキニョキと伸びると2本の枝が腕の様に左右に伸びて来て、
枝の先に小さな枝が指の様な形に変化している。
頭は青々とした葉っぱがぎゅうぎゅうにはえている、
奇跡の木はみな族と同じくらいの大きさになった時突然、
『ガッテンだぁ~ガッテンだぁ~ガッテンだぁ~』と叫び出す。
「え?何言ってるの?」
小さな人の形に変わった奇跡の木はクルっとマヌカに向き変えると、
ちゃんと大きな目が二つと鼻は無いちょっと大きめな口が
『ガハハハハ~』と笑っている
「は?え?これ?」
『マヌカ、話は聞いていたぞ、ガッテンだ~』
「ええええ~なんで~~おっさん?」
人の姿の様になった奇跡の木は
『ガハハハ』と笑いながらみな族の子達の肩や背中を叩き
『お前ら優しいな~俺に任せとけ~』
その姿にショックを受けたマヌカの姿を見て
『マヌカちゃん新しい仲間だね』と明るく言い放つみな族のみんな、
『マヌカちゃん彼の名前は?』
「は?なまえ?なんで…おっさん…」
『マヌカちゃんおっさんって名前なの?』
それを聞いた奇跡の木は
『おいおいおい~おっさんとは失礼じゃねいかぁ~
もっといい名前付けてくれや~』
「なんでガッテンって言いながら産まれてくるのさ…
奇跡の木だよ…美しく素晴らしい木だよ」
『何をねちねち言ってるんだマヌカ、
俺だって美しい奇跡の木だろうが~』
「ガッテンガッテンって産まれて来たんだから、
名前もガッテンでいいじゃん」
奇跡の木がその言葉に目を見開いてマヌカに近づいて来る、
マヌカは身構えて(さすがに安直過ぎたかな?)
『なんだと~かっけぇ~~なぁ~ガッテン』
(なんだ気にいったんかぁ~い)
『ガッテンかっけ~なぁ~』
そう叫びながらみんなの周りを走り出した、
足はガニ股で手は左右に広げて直角に曲げて変な振り方をしている…
(なにあれ?走り方もおっさん?なんなの)
そんなガッテンの走りをみな族は大喜びで見ている、
『マヌカちゃんまた楽しい仲間を増やしてくれてありがと~』
『わ~いマヌカちゃんガッテン面白い~』
『マヌカちゃんガッテン君裸じゃ可哀そうだよ』
裸と言う単語にガッテンが反応をして
『マヌカ~俺は服なんて着るの嫌だぞ~』
「まぁ~ね~裸じゃ無いしね~じゃあさ~パンツだけ着なよ」
そう言ってパチンと指を鳴らすと体操服の短パンをはかせた。
『なんだ、なんだ~』
『ガッテン君みんなとお揃いだよ
かっこいいよ~』
『そっそうかぁ?かっけ~かぁ~?
じゃあこのままでいいや~ガッテン』
「はいこれでピーちゃんは満足でしょ、
ガッテンに付いて行きなよ」
マヌカはそう言いながらピーちゃんを掴み、
ガッテンの鼻の位置にピーちゃんを付けた。
『マヌカ!変な所に付けるんじゃねぇ~よ』
ガッテンはそう言ってピーちゃんを自分の頭に乗せて
『これから宜しくな、何処へでも行けるぜぇ~』
その言葉にピーちゃんは大喜びで
『うれし~うれし~ピ~』
みな族のみんなも大喜びで
『やったね~ピーちゃん』
『じゃあさ~早速畑に行ってみようよ~』
『ガッテンだぜぇ~』
そう言うとみんな一斉に走り出したが…
変な木がガニ股で変な走り方をしてるのがとても目立っている。
「なんか変な生き物を創造してしまったような…
こっこれで良かったのか?」そう呟いて空を見上げるマヌカ、
そんな時『カラ~~ンコロ~~ン』と平和なベルの音が響く、
みなの国に来客があった時に気が付くように玄関ベルの様な設定をしていた。
その音にマヌカはしかめっ面になった。
「誰か来たのか?嫌な予感しかしない」そんな事を思っていると…
みなの国の入口の方から宇宙服を着た人が凄い勢いで走って来る、
マヌカに気が付いた宇宙服は
『良かった~~~マヌカちゃんいた~~』
と叫びながらスライディング膝立をしてきて、
マヌカに手を差し伸べて、
『私と一緒に来てください』と言い出す
「ヒュージさんですか?こんにちは、
突然一緒に来いって言われても困るんですが」
『そっそうですよね、
まさか直ぐに会えるとは思わなくって…焦ってしまいました
マヌカちゃん大変な方がこちらに来ているのです、
その方がマヌカちゃんに是非会いたいって仰ってるので、
私と一緒に来てもらえないでしょうか?』
「あたしに会いたい…
嫌な予感しかしないんですけど…」
『変な方では無いので大丈夫です、
その方は宇宙の宝と言われている種族で、
我られの様な宇宙や銀河の連合組合にとっては、
本当に協力をお願いしたい種族の方なのです』
「へ~~~それで?」
『それで?』
「それであたしに何をしろと?」
『いや何もしなくても大丈夫です、
ただマヌカちゃんに会いたいって仰ってるだけですので』
「だから会って何をする気なんですかその方」
『あっ………』
「はぁ~いいですよ会いに行きます、
何処にいるんですかその方?」
ヒュージは立ち上がりガッツポーズして
『このコロニーの外でお待ちです』
「外って宇宙空間って事?
だからヒュージさんヘルメット被ったままなの?」
『そうですそうです、さっさ一緒に行きましょう』
そう言ってマヌカの手を掴んでみなの国の出入り口に向かう
「ヒュージさんコロニーの外ならワープ出来ますよ、
そのまま外に出ても大丈夫なんですよね?」
『あっ大丈夫です宇宙服来てるんで』
「じゃあ行きましょう」
マヌカはそう言ってコロニーの外にヒュージと一緒にワープする、
コロニーの外にはヒュージの仲間メノン、ルーンと艦長のラバーンいた。
突然現れたマヌカ達に驚いた3人は
ルーン『おわ~驚いた、ヒュージさん達だったんですね』
メノン『マヌカちゃん…』
マヌカはメノンをチラっと見て、
マヌカ「あれ?猫娘何しに来た?出禁って言ったと思うのだが…」
メノンは慌てて深くお辞儀をして、
メノン『この前はすいませんでした~本当に反省してるので許して下さい』
マヌカ「もういいよ、でもみなの国で好き勝手にしないでね、
ミナちゃんへのストーキング行為も止めるなら入ってもいいよ」
メノン『必ず守りますありがとうございます』
急に態度が変わってしまったメノンを見て不審な表情になっているマヌカ、
ラバーン『マヌカちゃん…お久しぶりです、
艦長のラバーンです、今回は素晴らしい方をお連れしました』
マヌカ「そうだった、その方って何処にいるの?」
ヒュージ『マヌカちゃんさっきから目の前にいらっしゃいますよ』
マヌカは周りをキョロキョロするが誰も居ない、
ただヒュージ達が乗って来たのか大きな物が目の前に有る、
その大きな物を見上げると…大きな顔がこちらを見ている。
「ぎゃ~~~なんじゃこりゃ~~宇宙船じゃ無かったの?
ん?まてまてまて~この顔見た事がある…
グランドマザーじゃないかぁ~~~」
マヌカが宇宙船と思っていたのはグランドマザーのドレスの裾だった。
グランドマザーは30メートルの巨体、
よく見るとマザーの後ろには20名のデカイアビンダと100名のデカイコビンダが控えている。
グランドマザー『初めましてイレブン様、
イレブン様は私をご存じか?』
マヌカ「前にサティの記憶を覗いた時に何故か女王の記憶も覗けて、
その時にグランドマザーの姿も見かけましたよ」
グランドマザー『なんとイレブン様は記憶を覗く事が出来るとな流石ですね、
この度は私の子を助けて頂きありがとうございました』
マヌカ「子?あ~サティ達に連れ去られた子達ですね」
グランドマザー『そうです、私もずっと探していたのですが、
なかなか見つからず心配していたのです、
それがイレブン様に救出されたと連絡を頂き、
これは奇跡が起きたとしか思えない』
そう言ってグランドマザーは遠くを見つめる
マヌカ「あの~あたしの事イレブンって伝わっているのですか?
あたしは記憶を消されて転生してたので、
転生が終了してからまだ記憶を戻して無いので…
イレブンに何か期待をしても何も出来ないですよ」
グランドマザー『何かを期待をするとかとんでもございません、
救出して頂いたお礼と、救われたコビンダ達に会いに来たのです』
マヌカ「そうゆう事ならいいですけど…
彼らはもうコビンダの体では無いんですよ…
長い間サティ達の支配を受けて酷い毎日を過ごしていたので、
解放されてからの彼らの希望を聞いたら…
安全な世界で幸せな人生を全うしたいと言う事でした。
人生を全うするには彼らの体はあまりにも酷い状態だったので、
作り直す事が必要だったので…
それであたしが転生していた地球人の遺伝子とコビンダの遺伝子を混ぜて、
新しい体を作って魂を入れ替えてあるんです。
だから…純粋な貴方のお子様とは違っちゃって…勝手な事をしました」
その話に目を輝かせて聞いているグランドマザー
『勝手な事などでは無い感謝しかありません
是非是非その新たな体をもらった私の子に会わせて下され』
「会わせろって言われても…そんな大きな体じゃ入れないですよ…
ヒュージさんの話では素晴らしい種族と聞いているんですが…
体の大きさを小さく出来たりします?」
『小さくですか?出来ますとも、
どの位迄小さくすれば良いでしょうか?』
「そうだな~ここにいるラバーンさんくらい?」
『なるほど…1/10位に小さくなれば宜しいか?』
「お願いします、
後ろのアビンダやコビンダ達も一緒に行くなら小さくなって下さいね」
その言葉に応じてグランドマザー、アビンダ、コビンダ達が縮小して行く、
グランドマザーは4メートル位アビンダは3メートルコビンダ2メートル…
ヒュージ『流石だな』
メノン『全然解明されていない種族ですからね』
ラバーン『こんな機会を得れて我々はラッキーだったなアハハ』
ルーン『艦長呑気な事言ってるけど…
そう簡単に協力をしてもらえるとは思わない方がいいですよ』
マヌカ「結構な大きさですが…それなら入れるでしょう、
ヒュージさん達も来るのですか?」
ラバーン『私は初めてなので是非お願いします』
マヌカ「了解です、
では順番に入って来てくださいね」
そう言ってコロニーの中に案内して行くマヌカに、
グランドマザーはワクワクした顔をしている。
みなの国のコロニーが有る部屋に入ると、
グランドマザーがサティの気配に気が付く
『イレブン様ここにサティがいるのですか?』
「居ますよ、そこの箱の中を覗いて見て下さい」
そう言われたグランドマザーはカルマ回収飼育セットを覗きこむ、
『これは…面白い仕組みになっていますね…』
「本人の希望に答えながらカルマ回収も出来るって優れものです」
そう言ってるマヌカの顔をマジマジ見ながらグランドマザーは答える
『イレブン様は優しい方なのですね』
「優しい?何を言ってるんですか」
『だってサティ達の体を壊してしまえば勝手に転生してカルマの回収が始まるでしょ、
それをあえて転生させないでカルマを回収させるって事は何か考えが有るのでは?』
「ただあたしの我儘ですよ、
彼女達のやってた事を考えるととんでも無いカルマを背負っているはずです。
そういう事は…どこかで生まれ変わった時からカルマの回収が始まるはず、
どんなに酷い事した魂であっても小さい時から酷い目にあうのが嫌なだけです」
グランドマザーは優しい顔でマヌカの話を聞いている、
「あたしは記憶が戻って無いから分からないのですが…
グランドマザー達の種族は特別だとヒュージさんが言ってました。
特別ってどういう意味ですか?
特別なのに何故サティの様な子が産まれるのですか?」
『私達が特別って事はよく分からないのですが…
サティ達の様な子が産まれるって事は
私達に取っても大きな問題になっているのです。
大袈裟かも知れないですけど…
これは宇宙全体の問題になっていると思いますよ』
「宇宙全体の問題…
肉体を無くした魂が戻る場所ってどうなっているんですか?
後肉体が産まれた時に肉体に入る魂の出何処は決まってるの?」
『長い間生きて来た私にも全ては分かっていないのですが…
基本魂が戻る場所は天界と言われている場所で、
天界は銀河と共にあったり、宇宙と共にあったり、
種族専用の天界もあります』
「種族専用?」
『そうです、
私達の種族も専用の天界が有ります。
私達の種族が特別であると言われるのは、
たぶん種族専用の天界が有るって事ですかね?』
「専用の天界が有るって事は、
決まった周波数を持った魂しかいないって事ですよね?
そこから転生してくるならサティ達みたいなネガティブが
産まれるのはおかしいのでは?」
『そうなんですよ、
サティ達の魂が何処で入れ替わったのか…
長い間色々調べているのですが、
私達にもまだ解明出来て無いのです』
「魂が入る時に先越されたか?
魂が入った後から魂を追い出して入れ替わってしまったか?
天界を管理してる方に聞いてみれば何か分かるかもしれないですね」
『私達の天界では転生に行った魂が、
体から追い出されて帰って来た事が有るって言ってましたが…
何故そうなったか詳細は分からなかったようです』
グランドマザーとマヌカの話を静かに聞いていたヒュージ達が
ヒュージ『その件に関しては我々連合組合も悩ませられてる案件で』
ラバーン『多分ですが、
トゥーリア星に寄生虫を送り込んだ連中も、
この件に関与しているかもしれないんですよ』
マヌカ「あ~カエルとヘビの様な人ね」
グランドマザー『カエルとヘビ…
でも似たような種族は多いですから…
特定は出来ているのですか?』
ラバーン『マヌカちゃんが写真撮ってくれたのでその2種族は確定です』
その言葉に『なるほど』と唸るグランドマザー
そんなグランドマザーの周りに所狭しと囲っているアビンダとコビンダ達、
それを見てマヌカが
「こんな狭い所で大人数でいるのも疲れるでしょうから…
そろそろ移動しましょうかね?」
『そうですね私も早くコビンダ達に会いたいです、
あのイレブン様このサティ達は私に預からせてもらえませんか?』
「え?なんで?」
『私の責任だと思っているので』
「それは違うでしょ、
悪いのは何処かで魂を送った奴らでしょ?
いつになるか分からないけど…いつかあたしが捕まえてやる!」
マヌカの言葉にそこに居た全員が大喜びしている…
その姿を見てマヌカは(不味い事を言ってしまったのか?)
「では大人数なのでゆっくりと順番にみなの国に入って行って下さい、
それとグランドマザー、ここではあたしはマヌカです。
イレブンとか言われても何の事やら分からないので、
ここではマヌカとお呼び下さい」
『わかりました。
でもマヌカ記憶を戻した方が楽になるのでは?』
「今は何も知らない事を楽しんでいるので問題は無いですね、
では移動しますよ~」
そう言ってマヌカはみなの国に入って行った。
読んで頂きありがとうござい。




