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虫さん

寄生虫の本当の姿が明らかに…

ここはトゥーリア星で一番大きな湖の底、

マヌカの結界のお陰で地上にいるのと同じように湖の底に立っているトゥーリア、

マヌカの体はエネルギー体を人型に変えただけ、

トゥーリアの体もトゥーリア星の土で作った体なので肺呼吸も無し

結界のお陰で水の揺らぎの影響も無く、息を吐きだすボコボコって音も無い無音

そんな中でかい女と幼女がただ佇んでいる姿、

トゥーリアは何が起きたか理解が出来ずマヌカに向かって口を大きくパクパクと動かし、

身振り手振りで何かを伝えようとしているが…

マヌカはその光景を見て、

(鯉?鯉が餌をもらう時の口だよねあれ)

そんな事考えながらマヌカはニヤニヤと笑っている。

マヌカの表情に腹を立てたトゥーリアは頬を膨らませ怒ったが、

(なにあれ?ぶりっ子?子どもじゃんほっぺ膨らますって…)

その表情にマヌカは思わず「プッ」と吹き出してしまった。

トゥーリアの頬がますます膨らんで行く

(面白いからもうちょっと見てたいけど…そんな暇は無いか)

マヌカはパチンと指を鳴らすとトゥーリアとマヌカの頭に金魚鉢の様な物が現れた。

「これで普通に話が出来ますよ~」

『こんな事が出来るならもっと早く…』ブツブツ文句を言うトゥーリア

「まぁ~まぁ~そう怒らないで下さいよ~

直ぐにここから移動しますから」

『移動って?虫さんの本体を確保しに来たのでは?』

「そうですよ」

『虫さんなんていないじゃ無いですか?』

「え~~~目の前にいるじゃ無いですか~~」

トゥーリアは『はぁ?』みたいな顔をしてマヌカを見つめる。

マヌカ達の目の前には大きな岩が有りそれをマヌカはパンパンと叩いた。

『そっそれが虫さんなのですか?ただの岩にしか見えないんですが…』

「虫さんは擬態が上手なんですよ、

ここは固い岩肌だけどこっちを触ってみて下さい」

そう言って大きな岩の別の場所を指さした。

トゥーリアは言われるがままその場所を触ってみたが、

ねっとりブヨブヨだった

その触り心地に『きゃ~~』と叫ぶトゥーリア

「居たでしょ」

『居ました、本当に岩と同じ見た目だから…よく分かりましたね』

「周波数を少し下げて見ると虫から出ている触手が見えるんですよ」

『触手が?でも虫さんを触っても触手の感触無いですけど』

「本体の触手は物質的な触手じゃ無くってエネルギーの糸見たいな感じですよ、

そうじゃなきゃ星全体に広げるって無理ですもんね、

トゥーリアさんも見てみます?」

そう言ってトゥーリアの肩に手を乗せると虫から出ているエネルギーが見えて来る、

無数の糸が虫を中心から放出されている。

『うわ~こんな感じになってたんですね』

「ではここから虫をひっぺ剥がして陸に上がりますよ」

そう言って虫を透明な球に移動させると放出されてたエネルギーが消えて行った。

「これでトゥーリアさんの邪魔をしてた触手は無くなりましたから、

星の状況が分かる様になったのでは?」

『そうですね、分かる様になったのですが…前と違うような』

「それは星の住人達が悲しんでいますからね、

周波数がまだ元に戻って無いからだと思いますよ」

『そうですね~ここには悲しみや苦しみなんて無い世界でしたから』

「ネガティブな経験をする事で魂の成長もありますから、

無駄な経験では無いとあたしは思います、

普通に生活出来る事って当たり前では無いのですよ…

日々の感謝って大切です」

その言葉にトゥーリアの顔が曇る

「ささ、湖の底から脱出しますよ~~」

そう言ってマヌカ達&虫はワープした。

地上に戻ると頭の金魚鉢を外して虫さんの本体をドンと置く、

それを見たトゥーリアさんは

『うわぁ~~大きい』

「そうですね、高さはトゥーリアさん位ありますもんね」

虫本体の高さは3メートル位あって見た目は…ナメクジ

「これどう見てもナメクジですよね…

取り敢えず魂の記憶と肉体の記憶に接触してみます」

『マヌカちゃん…』トゥーリアは何か聞きたいようだがモジモジしている

「何ですか?」

『ちょっと気になる事が有って…』

「気になる事?」

『この虫さんのせいでたくさんの犠牲者が出てしまったじゃ無いですか、

前のカマキリさんの時は凄くマヌカちゃん怒って…ほら~お顔が…クス

お顔が線になってしまって…怒ってたじゃ無いですか、

今回は一度もそのほら…お顔が線になって無いって言うか怒って無いって言うか』

モジモジ話すトゥーリアをジッと見つめているマヌカ「ふっ」と笑って

「それはですね、カマキリ達は自分の欲の為に子ども達に酷い事して…

ましてや殺してしまうと言う絶対やってはいけない事を自分の為だけにやってたんです。

今回は被害はカマキリの時より確かに多かったのですが…

この虫の本体がただ生きる為に仕方なくエネルギーを吸い続けただけ、

でも必要なエネルギーが多過ぎると思ったので…

もしかしたら虫さんも何か理由があるのでは無いかと思たので怒りはありませんでした」

『虫さんの理由?』

「そうです、植物や動物や虫見たいな言葉で何かを伝えられない生命にも、

きっと色々な理由があるのではと思ってまして…なぜこの星に来たのかとかもね」

『マヌカちゃん…優しいのですね』

「だからまず先に虫さんの本体の記憶を調べてみたいと思います」

そう言ってマヌカは巨大ナメクジに近づき手を当てて目を瞑る、

トゥーリアはマヌカの姿をじ~と見つめて

(この星の助けにマヌカちゃんが来てくれて本当に良かった)と思うのであった。

暫くするとマヌカは目を開けて目に怒りが…

『マッマヌカちゃん?怒ってる』

「そうですね、怒りがね~」

オロオロしながらトゥーリアが

『マヌカちゃん怖い~~~』

「色々分かりましたよ、

先ず最初にこの虫さんは被害者でした」

『被害者?』

「そうです、どっかのアホな宇宙人がナメクジみたいなこの子に…

色々な実験や遺伝子の組み換えなど施してこの姿に変えて、

色々な星に放ったみたいです…生物兵器として」

『生物兵器?兵器って?』

「兵器って言うのは…

あたしも良く知らない…

あたしの偏見から言わせてもらうと、兵器は命も大地も壊す物…

もっとも嫌なのは弱い者を殺す…これはあたしが勝手に思ってる事ですよ」

そこまで話してトゥーリアを見ると、

目が潤み顔は青く…

「トゥーリアさんここでは兵器なんて縁の無い世界、

たまたま他所から変な存在が入り込んで星に迷惑をかけた…

もうこんな事が起きる事は二度と無いようにあたしが考える…

だからトゥーリアさんが兵器なんて言葉を覚える必要は無いですよ、

この星の自然な姿は安全で平和な世界、

ここに住む人達は満ち足りた生活をしていくのです。

今回の一件で悲しい思いをたくさんしてしまったかもしれないですが、

絶対に乗り越えて元の平和な世界に戻っていく」

トゥーリアはその言葉に感動の思いが溢れ過ぎてマヌカに抱きついてしまった。

『マヌカちゃ~~ん~~だ~~いすき~~~』

「くっ苦しい…放して~~~

虫さんが苦しんでいるので~~早く解放してあげないとぉ~~」

『虫さんが苦しんでいるのですか?』

マヌカを抱きしめる力を緩めながらトゥーリアが訪ねた。

「そうですよ、この子にこんな酷い事した奴らはね~~~

生命エネルギーを吸い続けさせる為にね~~

満腹って感覚をこの子から外した…だからずっと飢餓状態なんですよ、

辛かったろうに…」

『解放って?』

「ああ解放って言葉は変ですね、元の姿に戻りたいそうです」

そう言いながらマヌカはナメクジに向かって両手をかざすと、

両手から神々しい光が放たれる。

その光を注がれたナメクジは光に包まれながらウニョウニョとうごめきだした。

『マっマヌカちゃん…ウニョウニョとしてます』

「大丈夫、元の姿に戻る為に体の中の邪魔な物を選別してるだけ、

これから邪魔な物が外に飛び出て来るはず、

邪魔な物はちゃんと回収しないとね」

マヌカはそう言いながら「ニヤリ」と笑う

光輝くウニョウニョがだんだんと小さくなって行く、

小さくなって来たナメクジの周りには色々な物が飛び出して来て、

飛び出して来た物をマヌカの透明な玉がいそいそと集めている。

その光景が何故か美しくトゥーリアがうっとりと見ていた。

暫くすると光が収まりナメクジの姿が消えてしまった。

『マヌカちゃん!虫さんが消えてしまいましたよ』

「消えてなんか無いよ、そこにいるじゃん」

『どこですか?』

マヌカはフワフワと飛んで行き地面から何かを拾う

「ほらここに」

マヌカの掌には5㎝程の大きさの茶色いナメクジの様なものが乗っていた。

『ひっ!こっこれは…』

「あれ~?トゥーリアさん虫さん苦手なの?」

『いえいえ大丈夫です、目の前に急に出されたからビックリしただけです』

「へ~」と言いながら疑いの眼でトゥーリアを見つめつマヌカ

『マヌカちゃんは大丈夫なんですね』

「いや~苦手な虫さんいますよ、

この子の様に目鼻立ちの無い子が苦手ですね~ミミズとかも」

『そう言いながら手にちゃんと乗せてるじゃ無いですか』

「そうですね~なんかこの子は可哀そうで…」

そんな事を話していたら変な音がした

『ピッピッピヨ~』

「なんだ?」

『ピッピッピヨ~~ヨ』と言いながらナメクジは、

体を半分持ち上げてマヌカを見つめる。

「やだ~~~この子目鼻立ちがある~~~」

体を半分起こしたナメクジには大き目な目が二つ、

黒いゴマの様な鼻、口は小さくパクパクと動かしながら

『ピッピッピヨ~~』と声を出しているその姿はみょ~に可愛い

「ピヨピヨって…ひよこ?鳥なの?」

ナメクジはマヌカに何かを訴えてるように

『ピ~~ピ~~ピヨ~~~!』

「え?そうなの?」

『ピッピッピ~~~』

「そうか~~ま~何とか努力はするけど…」

マヌカとナメクジのやり取りを見ていたトゥーリアが

『え?マヌカちゃん会話してるんですか?』

「うん、会話出来てますね」

『なんて言ってるんですか?』

「最初から説明すると『やっと戻れた~』『あいつら許さない~~』

『鳥じゃな~~い!』『おうちに帰りた~~い』ですかね」

『おうちに帰りたいって…』

「自分が産まれた星に帰りたいみたいですね、

なんかお気に入り木が有るそうで」

『木ですか?』

「うん、なんか木の生命エネルギーを少し貰うだけで、

十分な生活出来るみたいですね、

寄生する木も生命力の強い木が良いらしくって」

『ピ~ピ~ピ~』

『今度はなんて?』

「泣いてるだけですよ、

トゥーリア星に同じ虫さんは居ます?」

『いや~この星にはいませんね』

「そうですか~困ったな~

他の星に詳しい人居ますかね?

天界の人や賢者の方々はこの銀河の情報しか知りませんよね?」

『そうだと思います、他の銀河の情報など入って来ないと思います。

虫さんからの情報で分からないのですか?』

「それが…星の画像を送ってくれるんですけど…

この小さい虫さんの視界に入る情報って狭すぎて分からないんですよ、

木の肌みたいなのとか葉っぱの一部とか空がちょっと見えるとか」

『そうですか困りましたね』

「あっ!あの変態なら」

『変態…ですか?』

「この前知り合った銀河なんちゃらの人達、

出来れば借りを作りたく無いんですけどね…仕方ないか~」

マヌカが悩んでいたこの頃その変態さんは配属されてる母船の艦長に呼び出されていた。

壁には大きなモニターみたいのが有り、

その前には大きなデスク、デスクの上は色々な光が輝いていた。

デスクの椅子にドーンと座る艦長は、

地球人と同じような感じだが体格が良く身長も大きい、

艦長『ヒュージ、なんで呼び出されたか分かるか?』

ヒュージ『さ~新しい任務とかですかね?』

ルーン『リーダー俺絶対違うと思いますよ』

艦長『ルーンの言う通りだ何か思い当たる事無いか?』

ヒュージ『回りくどい事しないでハッキリ言って下さいよ、

私には思い当たる事無いんで』

艦長『はぁ~お前は…最近毎日どっかに行ってるよな?』

ヒュージ『え?あ~みなの国の事ですか?』

艦長『それだよ!それ!毎日行くな他の隊員達に示しが付かないだろ、

毎日遊びに行きやがって』

ヒュージ『遊びにって…人聞き悪い事言わないで下さい、

ちゃんと調査に行ってるんですから』

艦長『調査ね~なんの?

どうせイレブン推しの君が私利私欲の為に行ってるんだろが』

ヒュージ『イレブン推しは認めますが私利私欲って酷いです』

艦長はその言葉に『フンっ』と言ってデスクの上に立体ホログラムを出す。

ホログラムは色々な形を変えてある姿になった時に止まる。

その姿はオパール色の長い髪に小さな頭、

顔立ちは大きな目に鼻筋の通った高い鼻、

唇は赤く色っぽい肉厚の有る小さな口

豊満な胸に美しくしまったウエストにボリュームのある形のいいヒップ。

艦長『目当てはこれだろ?この姿に魅入られているんだろ?

イレブンのララハイヤーこの方に会いたいだけだろ?』

それを見てヒュージ達3人は大笑いをし、

今まで黙っていた猫獣人のメノンが腹を抱えて

メノン『きゃ~~~ハハハ何ですかそれ?

古文書の情報なんて胡散臭い物ばっかりで信じちゃ駄目ですよ~~

多分イレブンのララであろうって人は今はマヌカって名乗っていて、

姿は…プッ姿はですね~~幼児ですよ~~ハハハハハハハ

身長は1メートル位で体のラインはローブ着てるので良く分からないけど…

もうね~~テルテル坊主ですよ~~~あ~~ははははは』

それを聞いてた艦長は怒ったのか顔を赤くして

艦長『メノン!その態度どうなのよ?人を馬鹿にするのはどうなのよ?』

ルーン『なのよって艦長…おねえ言葉になっちゃってますよ…』

ヒュージ『艦長、みなの国は素晴らしコロニーで調査は必須なんですよ』

艦長『そのマヌカって言うのが本当にイレブンなら、

君らごときが調査して解明できるのかね?』

メノン『艦長酷いです、

いつか必ずあの素晴らしい空調を解明してこの母船にも取り込んでみます』

艦長は『はぁ~』と溜息をついて

艦長『なんにしても毎日行くのは控えてね』

その言葉に3人は返事も無くだんまり…その時、

ヒュージの目の前が輝きホログラムモニターが現れ

マヌカ「おおおお~~やった~~ヒュージさんですよね?」

そのモニターに現れたのは今噂していたテルテル坊主マヌカだった

マヌカ「あれ~~?もしもし~ヒュージさんですよね?」

突然のマヌカの登場でこの場の全員がビックリ

マヌカ「あれ~~?今忙しいですか?お忙しいならまた後ででもいいんですけどぉ~」

その言葉に慌ててヒュージが答える。

ヒュージ『いえいえいえいえいえ~全然忙しく無いです

マヌカちゃんから連絡もらえてもうビックリやら嬉しいやらです、

でもよく直接私に通信出来ましたね』

艦長はヒュージの言葉に渋い顔をしている、

ヒュージ達が乗っている母船は色々な攻撃に備えて結界が張ってあり、

許可の無い電波は届かないはずなのに…

マヌカ「あたしもうまく行くか半信半疑だったんですが…

知り合いの居る所にワープ出来るので、

知ってる方なら通信も出来るのかと思って試してみたんですよ」

ヒュージに通信する少し前にマヌカ達はヒュージへの連絡をどうするか話していた。

直接会いにワープすれば簡単だったが…

会うと色々面倒な事になるのでは無いかと思い、

通信だけ出来ないか考えて試したのが目の前にモニターを出す事だった。

先ずは近くにいるトゥーリアの前にモニターを出せるかどうか試してみる。

トゥーリア『おおおマヌカちゃんの顔が出てきました』

マヌカ「おお~~やりましたね~これで誰とでも通信できます」

そんなこんなでヒュージに向かってモニターを出してみたのだ。

マヌカ「突然の連絡で申し訳ないのですが、

ちょっとお聞きしたい事がありまして、協力して頂けますか?」

幼児のマヌカの口から出て来る言葉は幼児らしくない言葉、

声も勿論幼児の声でしゃべっているマヌカを艦長は見て、

何とも言えないギャップを感じていた。

ヒュージ『勿論協力出来る事は何でもしますので頼りにして下さい』

頬を赤らめながら答えているヒュージの姿を見て艦長が

艦長『ヒュージおまえ…へんな性癖があるんじゃないだろうな?』

ヒュージ『艦長なっなんて事をマヌカちゃんの前で言うんですか?

私は至って正常な大人の男ですよ、変な想像しないで下さい』

それを聞いてたマヌカは目を細め

(やっぱ直接会わなくって良かったな)と思うのであった。

マヌカ「ヒュージさんお忙しそうなんで用件をちゃっちゃと終わせますね、

まずこれを見て頂けますか?」

そう言ってマヌカはナメクジの大きかった時の映像をモニターに映した、

それを見た全員が固まる

ルーン『こっこれは最重要書類に載っていた生物兵器では?』

メノン『そっそうですよ艦長これは凄い事ですよ、

生きている画像なんて見た事無い、書類に載っているのは全部死骸でしたから、

マヌカちゃんこれは今どこにいるんですか?』

マヌカ「トゥーリア星に居たんですよ被害も尋常では無い状態で、

だから直ぐにこの虫さんを保護したんですよ」

メノン『捕まえたんですね?』

マヌカ「捕まえた?」

メノン『そうですよ生物兵器ですよ、

もし捕まえているなら直ぐに私に渡して下さい』

マヌカ「貴方に渡した後どうするんですか?」

メノン『勿論解析してどのような遺伝子組み換えでこの様な形にしたのか調べます』

マヌカ「その調査とやらはこの子の体に痛みはないものですか?

まさか死んだりしないですよね?」

メノン『何を言ってるんですかマヌカちゃん、

全てを解析するにはやむを得ない犠牲もあるんです』

その言葉にマヌカの顔がすぅ~と冷たくなり目が細められていく、

それを見たトゥーリアが

トゥーリア『マヌカちゃん目は細くなっていますよ…怒っているのですか?

また線のお顔になっちゃいますよ』

マヌカ「大丈夫ですよトゥーリアさんそこまで怒りは無いですから、

猫耳そんな事されるって分かっていて渡すわけ無いじゃないでしょ」

メノン『その虫によってどんだけの被害が出てるか知っているんですか?

虫一匹になんでそんなにこだわるんですか?』

マヌカ「虫一匹?」そう呟いたマヌカの顔がますます冷たくなる、

その姿をみたヒュージとルーンが慌て出して

ルーン『おいメノン言葉選べよ』

ヒュージ『メノンお前はもう黙ってろ実験バカが』

周りが慌ててる事なんか気にもとめずにマヌカは

マヌカ「おい猫耳お前の命とこの虫さんの命どちらも尊いものなんだよ、

殺すの前提で渡せだとぉ~~~お前は危険な思想の持主なんだな、

お・ま・え・みなの国出入り禁止なぁ~」

そう言ってマヌカは指をパチンとなった

メノン『え~~何でですか?それは嫌です』

マヌカ「あたしは毎日みなの国の意識みなちゃんと連絡とってるんだよ、

ミナちゃんはおまえのストーキングに困っているんだ、

あそこは守るべき者達がたくさんいるので危険な思想の持ち主は入って来るな」

マヌカは可愛い声でメノンに言い放つ、

それを聞いたメノンは目を白黒させて凍り付いている。

マヌカ「アホのせいで話が横道にそれてしまったが、

そこにいる皆さんはこの虫さんの正体を知っているって事でいいんですよね?」

ヒュージ『勿論知っています私達の間では有名な生物兵器ですから』

マヌカ「じゃあこんな風に変えられる前のこの子の正体も知ってますか?」

その言葉に全員が

『『『それは…』』』

マヌカ「知らないんですね?」

このやり取りに艦長が口を挟んで来た

艦長『マヌカ様初めまして、

私はこの者達が配属している母船の艦長をしているラバーンと言う者です。

私の部下が失礼を働き申し訳ない、

マヌカ様は生物兵器の正体を知っているのですか?』

マヌカ「知っていますよ、

虫さんが兵器のままだと苦しい元の姿に戻りたいって言うから、

元の姿に戻しましたから知っています」

そう言ってマヌカは掌に乗せた虫さんをモニターの前に出す、

モニターの前に出て来た虫さんは、

かわいい顔でモニターを見つめ短い前足の様な物でパチパチと叩いている。

マヌカ「ええ~~ピーちゃん手が有ったの?かわいい~~」

トゥーリア『マヌカちゃんピーちゃんって何ですか?』

マヌカ「ピーピー鳴くから名前をピーちゃんにしました」

トゥーリア『それはとてもかわいい名前ですね』

そんなやり取りを見て

ヒュージ『色々聞きたい事が有るのですが…

マヌカちゃんの隣にいる方はどなたですか?

それとその手に乗ってる虫さんが生物兵器の正体?』

マヌカ「え~~と隣にいる方はトゥーリアさんで、

生物兵器の正体はこのピーちゃんですよ」

ルーン『トゥーリアさんって…一体…』

マヌカ「あれ?みなさんはトゥーリアさんの正体が分からない?

トゥーリア星の住人の方々は直ぐに理解してましたけど…」

艦長『トゥーリアさんって星と同じ名前ですな…もしかして星の意識…

いやいやそんな事が…星の意識が肉体を持って?』

マヌカ「トゥーリア星の大地の土で人の形を作って、

その中に星の意識の一部を移動させただけですよ」

艦長『移動させただけって…』

メノン『ほらね、不思議な事だらけでしょ、

みなの国も不思議な事だらけで調査は必須なんですよ』

マヌカ「猫耳ちゃんはもう調査の為に入れないけどねぇ~」

その言葉にメノンはオーバーキル状態で顔が真っ白、

ヒュージ『マヌカちゃん…ちょっとお聞きしたい事が…

出入り禁止はメノンだけですよね?』

マヌカ「そうですけど…このさい」って言った所で話を遮られた

艦長『マヌカ様お願いです今まで通り出入りの許可はそのままでお願いします』

その言葉にヒュージ達は目が点…

ルーン『艦長さっきまでみなの国に行くなって言ってたような』

ヒュージ『ルーン余計な事を言うな』

艦長の顔が少し赤くなっていたが威厳を保とうと

艦長『ヒュージ、ルーン、何かあるかな?』

ヒュージ『なんの問題はありません』ヒュージがキリッとした顔で答える

マヌカ「あのぉ~まだ本題に入って無いので、

あたしがヒュージさんにコンタクト取った件を聞いて貰えますか?」

ヒュージ『マヌカちゃん本当に申し訳ないお話は何ですか?』

マヌカはピーちゃんを画面の前に近づけ

マヌカ「ピーちゃんの生息してる星は何処ですか?」

ヒュージは腕を組んで『う~~ん』と唸りながら考えて

ヒュージ『私は分かりません』

その言葉にマヌカは少し目を細めて小さな声で

マヌカ「つかえねぇ~」と呟いたのを見てヒュージは涙目になる

艦長『マヌカ様、この生物兵器を生きた状態で捕獲出来たのは凄い事なんです。

その生物兵器は星を死の様な状態までエネルギーを吸いつくすので、

我々の間では星食いと言われています、

星食いを見つける時はもう星も星食いも死んだ状態でして、

死体からは何の情報も得られない…誰が作ったのかも分からない…

苦労してる案件なんですよ』

マヌカ「そうですか…因みに艦長さんあたしには様付けないで下さい。

様を付けられるとなんか壁感じるんですよね、

知り合った方々とは友達になりたいのでこれからは様なしでお願いします。

ピーちゃんの件は分かりました自分で何とかします。

お時間取って頂きありがとうございました。

私達はこれで失礼させて頂きますね~~」って言われて慌てて艦長が

艦長『マヌカさ…マヌカちゃん待って下さい』

マヌカ「なんでしょ?」

艦長『メノンが出入り禁止になった枠に私の出入りの許可をお願い出来ますか?』

マヌカ「枠なんて物は無いですが…別にいいですよ、

ただみなの国の住人達には絶対に危害を加えないで下さいね、

それは草も木も虫もですよ」

艦長『それは勿論心に深く刻んでおきます』

その言葉にマヌカがニカーと満面の笑顔、

その顔はこの世の物とは思えない程美しく可愛いものだった、

艦長とヒュージの顔が真っ赤に染まりその顔をみたルーンが

ルーン『えっまじこの二人やばくない?そっちなの?』

ヒュージ『ルーン、犯罪者を見るような目で見るな』

この場が微妙な空気に包まれたが、マヌカがクスッと笑って

マヌカ「あっ思い出した、

ピーちゃんを元に戻した時の時系列データあったわ~~」

その言葉にみんなの視線が集まる

マヌカ「欲しい?」

艦長『勿論です、頂けますか?』

マヌカ「いいですよあたしには必要無いですから、結構な量になりますが」

そう言ってパチンとマヌカが指を鳴らすと、

艦長のデスクの上に30㎝の高さが有りそうなレポートの束

ヒュージ『え?レポート?』

マヌカ「フッフッフ~全部読んでくださいね、

それと誰が生物兵器を作ったか分からないって言ってましたが…

ピーちゃんの記憶からピーちゃんを傷付けた連中の顔も出て来たんですが、

それも知りたいですか?」

艦長『もっ勿論です』

マヌカ「ピーちゃんの視界は狭いので全体は分からないのですが、

顔はハッキリ分かっていまよ~」

パチンと指を鳴らすと艦長の前に2枚の写真が現れると、

その写真を見た艦長、それを覗き込む残りの3人は固まる、

その写真に写っていたのはカエルの様な顔と蛇の様な顔だった。

艦長『本当にこの顔を見たのですか?』

マヌカ「ピーちゃん艦長さんが聞いてるけど」

ピーちゃん『ピッピーピヨピヨピーピピヨピピヨ~~~』

マヌカ「間違いなくその2種族は居たそうです」

艦長『その虫が』

マヌカ「虫が?」

マヌカに冷たい顔で聞き返されて艦長は汗をタラ~と流し

艦長『いやいやピーちゃんが言ってる事理解できるですか?

それと言ってる事はそれだけで?』

マヌカ「いえ、許さない~~呪ってやる~と言ってますねw

それはそうでしょ、あの兵器状態はずっと飢餓状態で満足がないんですよ。

死ぬまで飢餓状態って…どんなに辛かった事かそれも何百年も、

たかが虫でも苦しい悔しい悲しいはあるんですよ。」

その言葉にメノンが下を向いて

メノン『申し訳なかったです』

艦長『この写真に写っている2種族は邪悪な思想を掲げていて、

宇宙のあっちこっちで悪さをしているのです。

バックにはもっと大きな存在大きな邪悪が付いているとも言われてまして…

こいつらはこんな生物兵器を作り宇宙中にばら撒いていたんですな…』

マヌカ「邪悪かぁ~今渡した資料が少しでもお役に立って、

弱い者が苦しむ状況が良くなる事を願っています」

ピーちゃん『ピッピッピッピ~~』

マヌカ「フフフそうだねピーちゃん、

では私達はここで失礼しますね、ありがとうございました」

そう言葉を残してマヌカのモニターは消えた。

残された4人は『あっ』と声を出したがもうモニターは消え去っていた。

ヒュージ『もっと話がしたかった~』

ルーン『リーダーいい加減にしないと…ロリコン認定決定ですよ』

ルーンは『ふぅ』と溜息をつきながら言った、

その時大きな呼び出し音が鳴り艦長の部屋の大きなモニターから

『艦長、艦長大変です』

艦長『どうした慌てて』

『とんでも無い方から通信が入っていまして…そちらに繋げます』

画面が一瞬暗くなった後に映りだされた顔を見て4人は驚愕した。

ヒュージ『この方は誰とも繋がりを持とうとしなかった…』

艦長『ああとんでも無い方からの通信だな…』

モニターに映りだされた者はニコリと笑い艦長に話かける。












明けましておめでとうございます。

今年も宜しくお願い致します。

読んで頂きありがとうございました。

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