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超純粋な存在

トゥーリア星での最後の大陸に着いたマヌカ達、

真実を知った住人達は…

ここは上空1000メートル位…

『きゃ~~~きゃ~~きゃ~~怖いです~~』

トゥーリアはぎゅ~っと目を瞑り小さい体のマヌカにしがみついて騒いでいる。

「トゥーリアさんうるさいです、落ちる事は無いので手を放して下さい」

『手を放すなんて怖くて出来ません!私は空を飛べないんですよ』

「あたしが浮かべる様にしたので大丈夫ですよ、

それに凄く良い景色ですよ、トゥーリア星の美しい姿を見て見ませんか?」

その言葉に恐る恐る目を開けるトゥーリア、

目の前に現れたのは何処までも広がる青い空と雲、

目線を下に向けると緑が広がる大地と海

『私の体はこんなにも美しかったのですね』

目を開けて周りを見る事は出来たがマヌカから離れようとはしなかった。

でっかい女が小さい幼児に摑まってる姿は何とも情けない姿で…

「もう怖く無かったら手を放して下さい」

『手は怖くて離せません…』

トゥーリアの心の声は(こんなマヌカちゃんに抱きつけるチャンス逃してたまるか)

マヌカは「はぁ~」と溜息をつき

「トゥーリアさん森をよ~く見て下さい、

前の大陸に比べて枯れた木が目立ってるんですよ」

『え?本当だ何故?』

「住人からエネルギーが取れなくなったから森のエネルギーを吸い始めたんだと思いますよ、

この大きさの大陸だと10箇所位の場所で浄化すれば大丈夫かな?

ささ急いでアースクリスタルのある集落までワープしますよ」

『へ?』っと何が何だか分からないトゥーリアを横目に

指を鳴らしながら「ワープ」と呟く

ワープした場所にはマヌカが調査の為に解き放った意識体20体がフワフワと飛び交っていた。

意識体はマヌカ達のワープの光を見つけ『来た~~』と叫びながら光に向かう

「お待たせ~あれ?結構な数の意識体がいるね?」

『やる事無い仲間が集まってるんだよ、

ここの住人さん全員何故かこのクリスタルから離れないんだよね~

お外にいるから雨とか降ったらみんなで守らなきゃと思って、

だってさ~みんなヨレヨレのお年寄りだし~』

意識体の言葉は軽い…でも思いやりは有る

「おっおお~みんな気が利くね」

『わ~い褒められた~』意識体達はピョンピョンと飛び回っている。

マヌカはアースクリスタルの周りに集まっている住人を数えた、

ちょうど20人3種類の種族が仲良く寄り添って座っている、

どれ位の年月過ごしたんだろう、みんなお年寄りで瘦せこけて生気がない…

「随分お待たせしてしまって…直ぐに良くなりますからね」

マヌカはそう言って住人達の体を調べる

「栄養失調だ…食べ物が無くなってたんだね」

トゥーリアはみんなの姿を見て唖然としている

『こんな事になってた事が私何も分からなくって…』

「仕方ないですよ、多分だけど寄生虫の触手が星全体に広がっているから、

今まで感じられてた情報も感じられなくなってたんだと思います」

『そうですか…こんな事が有っても星の意識なんて何も出来ない…』

「トゥーリアさん…私はそんな事無いと思いますよ、

トゥーリアさんが元気に楽しく過ごしてるだけで星の波長が上がり、

星全体に影響を与え、星に存在する生命達全てに影響を与えます。

だからトゥーリアさんは今のまま純粋な明るいトゥーリアさんでいて下さい」

『マヌカちゃん…』トゥーリアは何とも言えない顔でマヌカを見つめる。

「さて、まずはここを中心にヒールと浄化、再生をしちゃいますね、

ここの皆さんの体調が戻ったら意識体達が彼らの停止を解除しますので、

トゥーリアさんは住人の皆さんにここで起きた事を説明してもらえますか?」

『えええ~~マヌカちゃんは?どっか行っちゃうの?』

「森の動物達も飢えてると思うので、

この大陸の浄化を先にやっちゃいたいんです、

そんなに時間かからないと思うから直ぐ戻って来ますよ」

『分かりました気を付けて行って下さいね』

「了解!意識体達もよろしくね」

『は~~い』と元気な返事が返って来た。

マヌカは空高く浮かび上がり「ヒール」と呟く、

アースクリスタルを中心に光が広がり重かった空気が軽くなって来る。

次に浄化と再生を行いマヌカは一瞬でどこかに消えて行ってしまった。

意識体達はマヌカに言われた通り、

土地の浄化が終わった後に住人達の停止を解除した。

動き出した住人達はただただ『ぼぉ~』っとしていたが、

何かの異変に気が付いた住人が

『何かおかしく無いですか?体が心が何か違うような?』

それに答える他の住人

『確かに急に何かが…』そう言って周りを見渡した瞳にトゥーリアが映し出される。

『あそこに居られる方は?』

トゥーリアの姿の注目が集まる

その瞬間トゥーリアの正体に全員が気が付き立ち上がり近づく

『貴女様は星の意識様』

『おおおやっと星の意識様との繋がりが』

『うっうっううう』もう言葉に出来ない者までいる。

住人の反応に長い間の苦悩がみえる、

そんな姿を見てトゥーリアはボロボロと涙を流して

『みっみんな…本当にごめんなさい私何も出来なくって…』

その言葉に住人達が騒ぐ

『トゥーリア様何を仰っているんですか、

我らこそ土地の異変を止める事も出来ずに…変になってしまった人々も助けられずに…

我らこそ申し訳ありませんでした』と言ってみんな大泣きを始めた。

トゥーリアも膝をついて『わ~ん、わ~~ん』と泣き出してしまった。

その姿に意識体達が

『あ~あ泣き出しちゃったよこの人、マヌカちゃんのお願い事きいて無いよ~』

『本当だね~マヌカちゃんが帰って来るまでに説明しなきゃだね』

そう言って1つの意識体がトゥーリアの頭をポンポンと叩き

『おい!星の意識!しっかり説明を始めろ』と厳しい言葉を投げかけるが…

『だって~だって~』とまだ涙が止まらない

他の意識体がトゥーリアの周りをクルクルまわりながら『こいつ使えないねぇ~』

そんな言葉に住人の一人が

『星の意識様に向かって、羽虫ごときが何をぬかす~~』

それを聞いて意識体達が

『ヨレヨレが元気になった~元気になった~』

『羽虫だって~~アハハハハ』

楽しそうにみんなでピョンピョン飛び回って

『ここで何が起きたかこの星の意識に聞くといいよ~』

と住人達に伝えると

『何ですって~何が起きたか分かってるんですか?』と叫ぶ住人

『分かってる分かってるよ~もう何も心配しなくても大丈夫~』

それを聞いた住人達はトゥーリアに詰め寄る

『トゥーリア様この星で何が起こったのですか?』

『おかしくなってしまった私達の子ども達はどうなってしまったのですか?』

『森に入って探し回っても誰もいない動物達の数も減るばかり、

森の実りもどんどん減って行くばかりで…もうおしまいかと…』

トゥーリアは住人達の質問に謝るばかり

『ごめんなさい~私が至らないばかりで~

意識体ちゃん達私に変わって説明お願い出来ますか?わ~~ん』

意識体達はビュンビュン飛び回り始めて

『マヌカちゃんのお願い事じゃないからなぁ~』

『勝手な事出来ないよね~』

『どうする~?』

意識体達はどうしていいか分からずビュンビュンしてる。

この星での状況が速く知りたい住人が

『おい羽虫さん、教えてくれお願いだ!』

意識体達は『アハハハハどうする~?』って言いながら飛び回る

『良し僕が説明するよ、マヌカちゃん優しいから怒らないだろうし』

そう言って一体の意識体が住人達の前に飛んで行き説明を始めた。

『ここの住人達はね~寄生虫に寄生されててね~

寄生虫はね~うなじの所から触手を伸ばしてね~

脳みそにウニョウニョと触手を伸ばしてね~ウニョウニョだよ~

寄生した体の飲み食いを操作してね~生命エネルギーをさ~

体が死ぬまでチュ~チュ~チュ~と吸い取ってね~チュ~チュ~チュ~とね

体が死んだら脳に寄生してる触手を使って体を動かしてね~

死体を一か所に集めておしまい~~

ここの住人以外み~~んな死にました~死にました~』

その話を聞いていた住人達の顔が青ざめる

『脳にウニョウニョ?』

『チュ~チュ~チュ~?』

『死にました?』

住人達は青ざめて座り込む、ショックが大きすぎて倒れる者も続出…

トゥーリアは意識体の説明を聞いて泣き止んでいたが…今度は真っ蒼になっている

『もっと柔らかく説明を…』

説明した意識体は不思議そうに

『え?何か間違った?』

そう意識体は超純粋存在、

空気を読むとか相手の反応を考えるなんて配慮は無い…

意識体全員が『何で?』と不思議がりながらフワフワと飛び回り始めた時

ワープの光が現れた

『あっ、マヌカちゃん帰ってきた~~』

光から現れたマヌカの目に映った光景は青ざめた住人倒れた住人達だった。

それを見て「どしたぁ~~~?」と焦った

意識体はマヌカが居なくなってからの話を聞かせた。

「そっか………

まっ仕方無いウニョウニョとかの表現は置いといて本当の事だからね、

大丈夫何とかするさぁ~~」

とマヌカの言葉に意識体達は『わ~~い』と喜んでいる。

マヌカは指をパチンと鳴らし住人達をまた一時停止した。

「住人さん達の為にも早く終わらせたいから、

直ぐに出かけたいんだけど、その間また住人さん達を守っててもらる?」

『任せて~』と意識体達が一斉に答えた。

青くなって硬直してるトゥーリアに向かって

「トゥーリアさんあたし直ぐに移動するけど、

トゥーリアさんどぉ~する?」

『移動ですか?何処に行くんですか?』

「寄生虫の本体を確保しに行きますぅ~~~」

『本体って何処にいるのか知ってるんですか?』

「地下に這ってる寄生虫の触手を探ったら、

ここから南にある大きな湖を中心に触手が星に広がってる事が分かったので、

多分本体は湖の中にいるんだと思います」

『本体ってどんな?』

「行ってみないと分からないけど、

多分首筋に寄生してた虫と同じような感じだと思いますよ、

虫が苦手ならトゥーリアさん無理しなくてもいいですよ」

トゥーリアは『キリッ』とした顔で宣言する

『虫は苦手ではありません!星の意識としてちゃんと見届けます!』

その言葉に周りでフワフワしてる意識体達がクスクス笑いながら

『ちゃんとだってさ~』

『星の意識~泣いちゃ駄目だよ~』

『星の意識ガンバ~』

その言葉に赤面するトゥーリア

「はいはい、トゥーリアさんをからかっちゃ駄目ですよ~、

では早速南の湖までレッツゴ~~~」

マヌカはトゥーリアの肩に手を乗せると光と共に消えて行った。




読んで頂きありがとうございました。

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