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チビカマキリの救済3

救済も終盤に差し掛かってきました。

楽しんで頂ければ幸いです。

ワープ!やって来たのは武器みたいのを作っていたカマキリの部屋、

椅子に偉そうに腰かけてガチャガチャと音を立てて何かを組み立ててる。

私達の気配を感じたのかゆっくりと振り返って凄い怖い目で睨み付けて来た。

あー君達はフワフワ浮いてる私の背中に隠れてブルブルと震えてる…

「そんなに怖いんなら来なくて良かったのに~」

『だっ大丈夫、マヌカちゃんが付いてるから』

私達のやり取りを見ていたカマキリが突然怒鳴りだした。

『貴様ら~ここを何処だと思っているんだ~勝手に入って来て覚悟は出来てるんだろうな?』

「うるさい」

『はぁ~なんだと~』また怒鳴りつける

あー君達はブルブルが止まらない、カマキリは怖い顔で睨み付けながら立ち上がった、

私はカマキリの目の前までフワフワと飛んで行き、

「う~る~さ~い~って言ってるんだよ」

『フン、食材が偉そうにお前なんかは軽く握るだけであの世行きなんだよ』

「やってみれば?」

『はぁ~お前はバカなんだな、望み通りにしてやるよ』

カマキリは私を掴み力強く握りだした、握り潰そうとしてもなかなか潰れない、

『ムゥ~~~、なんだこれは…』

「まだ潰れないみたいだけど…」

『何かやってるだろ?お前が何をやろうが俺の敵じゃ無い、ただの食材なんだよ』

「ふ~~ん、食材なら食べてみたら~」

あー君達の焦った声がして来た

あー君『マヌカちゃん何を言ってるの~』

いー君『そんな事したら死んじゃうでしょ!』

うー君『マヌカちゃ~~~ん』

「大丈夫だから見ててね」

私はローブの袖をまくり上げて「ほれ、食べてみろ~~」と言って、

カマキリの口の中に腕をグリグリと突っ込んでやった。

カマキリはほんの数秒で泡を吹きだした。

「フッフッフッ~~食べるのは無理みたいだね~」そう言いながら腕を抜いた。

パイヤが言ってたな~波動が違い過ぎちゃうと死んじゃうかもって~

まぁ死んでないからいいか。

カマキリの口の泡で汚れた腕を一振りして綺麗に浄化した。

『マヌカちゃん…マスターはどうなったの?』

不思議そうにうー君が訪ねて来た。

「あたしのエネルギーが合わなかったんだと思うよ。

それよりもこのカマキリもマスターって言うの?

トゥーリア星に居たカマキリには名前あったじゃん」

『それはこの母船に居る3人は女王にとって特別な存在、

ゴゴン様達はマスター達の下に付いてる部下で、

だから我らも名前で呼ぶ事を許されていたけど、

マスター達は特別だから名前を呼ぶのも許されないんだ。

ワーカーごときが我らの名を口にするなって』

「ふーん器が小さい奴らなんだね、そんな高貴なお方が泡吹いて白目向いてるけどね」

あー君達も少し余裕が出来たのか『クスッ』と笑っていた。

私は床に正座して両手を広げカルマ回収飼育セットを出した。

『えっ?もう入れちゃうの?』

「う~~ん、なんかさ~質問しても他の奴らと同じ事しか言わないじゃん、

まるで同じ性格をコピペしたみたいにさ~

はっ、まさかそうなの?1つの魂をコピーしたとか、分裂させてとか?

後さ、体の動きを止められてるのに凄く余裕で偉そうにしてるでしょ、

なんか違和感があるんだよね~絶対の自信があるみたいな…」

あー君達も『う~~ん』と何か考えているようだ、

「これは後でゆっくり女王の記憶を見れば何か分かるかもね。」

私はフワフワと泡を吹いてるカマキリの顔の前までいって、

「ヒール」と呟いた、カマキリは顔色と意識が戻って来た。

「最後の質問!今までこの子達にした酷い行いを謝罪する気持ちはある?」

『は?俺がゴミに謝るだと、ア~ハハハハありえんな』

「あのさ、わかってる?体動かないよね?それなのに何でそんなに強気なの?

あっもしかして、その体が壊れても次のが有るみたいな事なのか?」

カマキリの顔から余裕の笑顔が消えた

「なるほどね、クローン技術が有るんだもんね自分達の分も作っててもおかしくないか、

自分の体の死と同時に魂吸い上げて新しい体に移すって感じかな。」

カマキリは何も言わずに苦笑いをしている。

「もう思うようにはいかないよ、新しい体になんか移れないからね、

でも彼らに謝罪をするって言うのなら、別の世界の転生をお願いしても良いけどどうする?」

『何の話をしてるのかわからんが、俺がゴミに謝罪なんかありえない、

我らの事をあまり甘く見ない方がいいぞ、ア~ハハハハ』

「わかった、寝ろ」とパチンと指をならすとカマキリはグーグーと眠り始めた。

私はまた床に正座してカマキリを小さくしポイっとカルマ回収飼育セットに放り込んだ。

中に入ったカマキリは何事も無くいつもの生活をしている。

カマキリが入った途端に今居る部屋が再現される様子が面白いのか、

あー君達が楽しそうに覗いている。

カマキリ達のクローンがもしあるのなら、見つけておいた方がいいと思ったので、

私はトゥーリア星に放した意識体100体程に来てもらい、母船の中を偵察をお願いした。

偵察内容は支配層たちのクローンと他に危ない物も持って無いかの確認だ。

あー君達は突然100もの光が来たのでビックリしていたが、

今までに無い経験が出来る事が楽しいみたいで、ちょっと興奮気味、

「よし、気を引き締めて次行くぞ~~」

あー君達3人がそろって

『お~~~~!』

次は布の様な物を作っていたカマキリの部屋にワープした。

さっきのカマキリより華奢な感じのカマキリ、

いきなり目の前にワープしてしまったのでお互いにビックリ。

慌ててマスターカマキリが

『あんた達何なの?どこから来たの~~~』

ちょっと中性的な感じのカマキリ、今までのとは違って威圧的では無いけど…

「ども~私はマヌカですぅ~質問をしに来ました~」

『質問ですって?貴方ワーカー達に誘拐されて来た食材でしょ?』

「はぁ~?こんな小さい子食べて罪悪感湧きませんか?」

『罪悪感?なんで?私達以外はみな道具か食材でしょ』

「バカなの?そんな事ある訳ないじゃん、その発想ってどこから来てるのさ女王?」

『様をつけなさいよ、お前の様な下賤な物が女王様を口にするな!

これからどうなるか覚悟する事ね。』

「ぷっ何を言ってるのか分からないけど、

お前たちがこの子達にした酷い行為に謝罪をする気はあるか?」

『ある訳ないでしょ、我らの為に作られた道具に何で謝るのよ』

「この子達にも魂が宿り、悲しみや苦しみ痛みも感じる大切な存在なんだけど」

その言葉を聞いたあー君達が涙目になって私を見つめている、

そんな顔で見ないでぇ~

『そんな肉体に宿る魂など下賤に決まっているでしょ、お前がバカなのよ』

「よ~く覚えとけ魂にヒエラルキーなんかないんだよ、

もういいや、話しても疲れるだけだし仲間と仲良くカルマの回収してればいいさ」

私は「眠れ」と呟き指を鳴らしてカルマ回収飼育セットにカマキリを入れた。

「あ~~疲れる奴らだったなぁ~」と思わず口にしてしまったら

『マヌカちゃん小さいから疲れちゃった?少し休んだ方がいいよ』

といー君が優しく声を掛けて来た。

「いやいや体は大丈夫だよ、あまりにも酷い事ばかり言うから心が少し疲れただけ、

さ~~~最後に女王の所に行くぞ~女王は記憶をちゃんと見たいから時間かかるかも、

女王もこんな高飛車の傲慢な感じ?」

『いや~もっと怖いかな』

「怖い?」

『うん、うまく説明出来ないけど我らからしたら怖いかな、何も言わずに体を壊されるから』

「今までの奴らより質が悪そうだね、まっ何とかなるっしょ、

ささ、つぎつぎ~~さっさと終わらせて君達の未来を考えようね、

楽しい事考える方がいいからね」

『我らの未来、楽しい事、マヌカちゃん我らの未来は楽しいの?』

「みんなで考えて楽しくするんだよ」

そう言ってニッコリ笑ってみせたら、あー君達の顔がパァ~と明るくなり

顔を赤くして何か恥ずかしそうに笑ってる、純粋なのね~

「では女王の所までワープ」私達は光と共に女王の部屋まで移動していった。

女王の部屋は他の部屋とは違って明るくとても広い、

部屋の奥にはローマ時代の貴族が座ってそうな大きなカウチが置いてあり、

そこに優雅に寛いでいるカマキリ女王が居た。

「あー君達はそこの隅で待ってて、安全が確保出来たら声掛けるからね」

『わかった』3人凄く緊張してるようで、声が少し震えていた。

私は女王の方にフワフワと飛びながら近づいて行った、

「んっ?」近づけば近付くほど…「でかくない?」思わず声に出してしまった。

マスターって呼ばれてたカマキリ達もトゥーリア星の住人より一回り大きかったけど、

そんなもんじゃ無い10メートルはありそう。

こんなのも居るのね~と思いながらフワフワと近づいたら…

『ビュンビュンビュン』と何かが飛び出すような音と共に私の体に

『カンカンカン』と3発何かが当たったが結界が飛んで来た物を阻止していた。

当たって落ちて行った物を見ると、鉄のぶっとい杭?直径5㎝位はありそう…

あんなの体に当たったら死ぬじゃん。

「あっあー君達!」慌てて振り返ってあー君達の無事を確認、

3人は結界に守られていたので無傷だけど…3人の周りには凄い数の杭が落ちていた、

3人は青い顔をして抱き合いながら震えている、容赦ないなぁ~

「あー君いー君うー君大丈夫?

結界が有るから傷つく事は無いからね安心して待ってて~」

すると後ろから野太い女性の声か聞こえて来た。

『結界だと?お前は何者だ』

「オイオイオイ、いきなり殺しに来といて謝罪は無いのかな?」

『フン、謝罪だと?くだらない』

「やっぱ同じなんだな~高飛車で傲慢で鼻につく奴、会話も無駄みたいだね」

『何しに来たのかは知らないが、無事に帰れるとは思うなよ』

「何しにか~昆虫採取をしに来た~無事に帰る予定~

今までの悪行許さない~だから寝ろ!」そう言って私はパチンと指を鳴らした。

女王はぐっすりと寝ている、フワフワと女王の頭の上に乗って、

「あー君いー君うー君もう大丈夫だからこっち来てもいいよ~」

3人は恐る恐る顔を上げて私の方を見て

『マヌカちゃん何処に乗ってるの殺されちゃうよ~』

「大丈夫だよ~女王寝ちゃってるから~

これから女王の記憶を覗くから時間かかると思うからさ~座って待ってて~」

『寝ちゃったの~?』と言いながら3人が走り寄って来た。

「寝てるよ、私が起こさない限り起きないから安心して待ってて」

3人は頷いて寛ぎ始めた、

さて女王の記憶を覗いてチビカマキリ達のオリジナルの体を取り戻すか、

心を静め女王の体の記憶の奥の方に意識を向けて深く深く入って行った。







読んで頂きありがとうございました。

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