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錬金術師の過ごす日々  作者: らる鳥
一章

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16/83

15話までの錬金アイテム


 :ホムンクルスと霊核

 ホムンクルスとは錬金術の秘奥とされる技術で生み出された人造の生命。

 人より賢く、人より力があり、人よりも多くの魔力を保有する。

 しかし人の手で創られた生命はとても不安定な存在で、その存在を維持する霊薬に満たされた容器の中でしか生存は不可能とされている。

 もしもホムンクルスが霊薬に満たされた容器から出て、外の環境に触れてしまった場合、じわじわと肉体の崩壊が始まるだろう。

 この欠点を克服すべく、様々な試みがなされた。

 霊薬に満たされた容器を頑強で稼働が可能なゴーレムとし、その支配権をホムンクルスに与えたり、培養の段階で強靭な生命である魔物の組織と混ぜ合わせてみたりと。


 その試みの中には、もしかしたら成功した物があるのかも知れないが、公にはされていない。

 ルービット・キューチェは、彼が霊核と呼称する第二の心臓をホムンクルスに与え、体内に霊薬を循環させる事で存在の崩壊を防ぐ試みを行っている。



 :マジックバッグ

 内部の空間拡張と、重量軽減が施された、物資輸送用の鞄やポシェット。

 拡張されたマジックバック内の空間は、小さな物でも五メートル四方の部屋と同等の容量がある。

 マジックバッグ内にマジックバッグを詰めると拡張された空間が相互干渉を起こすので危険。


 世間に与える影響があまりに大きいので、錬金術師協会の定める流通制限品に指定されている。

 その流通制限の内容は、まず錬金術師は販売目的でこのアイテムの在庫を抱えてはいけない。

 このアイテムを販売する場合は、注文を受けてから制作を開始する受注生産を行う。

 またその際には錬金術師協会に販売者、及び使用者のサインを記入した専用の書類を送付する。

 販売価格は非常に高価で、決して値引きを行ってはならない。

 最後に作成時に、このアイテムと使用者の魔力の紐付けを行い、登録された魔力の保持者でなければ中身を取り出せないようにする等。


 登録された使用者の死亡により、このアイテムの中身を取り出せなくなった場合は、親族等が錬金術師協会に対して正規の手続きを行い、手数料を支払う事でマジックバッグを破壊して中身を取り出す。



 :隠者の外套

 フード付きの地味な色合いの外套。

 錬金術による強化が施され、軽量且つ革鎧並の防御力を持つ他、フードを被った状態であれば追加の効果が発生する。

 追加効果は三つあり、一つは存在感、つまりは気配の希薄化。

 もう一つは装着者の匂いを外套の外に漏らさない。

 最後の一つは外套の色が装着者の意思で変化する。

 このアイテムの開発者は、ルービット・キューチェ。


 非常に悪用し易いアイテムの為、錬金術師協会が定める流通禁止品の一つ。

 流通禁止の内容は、決して販売しない。

 作成した場合は、錬金術師協会に使用者のサインを記入した専用の書類を送付する。

 最後に作成時に、このアイテムと使用者の魔力の紐付けを行い、登録された魔力の保持者でなければ追加の効果が発生しない様にする事。


 これ等の条件を破った場合、錬金術師協会から執行者が派遣される。



 :カラーボール

 内部の空間拡張と、重量軽減が施された、使い捨ての投擲用錬金アイテム。

 衝撃を受けると容易に破壊され、内容物をぶちまける。

 中の容量は大きめのバスタブ一杯分程。

 マジックバッグの中に、マジックバッグは相互干渉を起こして詰められないが、カラーボールは内部の空間が完全に閉じている為に収納が可能となっている。

 このアイテムの開発者は、ルービット・キューチェ。



 :木枯らしの香

 この香を焚いて出た煙を浴びせると、おおよその植物は枯れて死ぬ。

 但し人体には全く影響がなく、肺に植物が根付くイルミーラ国の風土病、肺根病の特効薬として使用される。

 悪用すれば広い範囲の植物を枯れさせる、つまり大きな農地を潰してしまえる危険な代物だが、錬金術師協会が存在するイ・サルーテではその存在があまり知られていない為、この品には何の制限も課されていない。

 但し、イルミーラ国は木枯らしの香、及びその素材である古木喰いの蜥蜴の毒を非常に厳しく管理しており、国外への持ち出しは勿論、そもそもの入手が非常に難しくなっている。



 :七つ音の魔笛

 息を吹き込めば、使用者が思い描く通りの音を発する笛。

 しかしこの笛の使用には、本当に正しく音をイメージしなければならない為、慣れぬ者が使っても曖昧な音しか鳴らない。



 :さえずりの蜜玉

 特定の鳥類との意思疎通を可能とする錬金アイテム。

 但し対象となる鳥類側に、ある程度の知能がなければ会話を行う事は難しい。

 獣や植物を対象とした同様の品が存在する。

 


 :回復のポーション

 身体の回復機能を大幅に高め、傷を修復するポーション。

 結局は自分自身の身体の回復能力で傷を癒す為、このポーションの使用は大きく体力を消耗してしまう。

 また傷により失った血等は、傷が塞がっても戻らない。

 より効果の高い上級の回復ポーションは、肉体の解毒作用や免疫機能も強化し、毒や病に対する一定の効果も発揮する。



 :再生のポーション

 身体を損傷前の正常な状態に復元させるポーション。

 単なる傷の修復だけでなく、欠損部位の再生が可能。

 また傷等で流れ出て失った血も、元通りに復元される。

 通常の回復のポーションに比べると非常に高価。



 :偽魔鉄

 鉄と魔物の爪や骨、牙等を掛け合わせて生み出される魔法合金。

 その名の通り魔鉄と呼ばれる魔法金属と同じ特性、魔力を注がれなければ不変を持つ。

 つまり魔力による攻撃、或いは魔力を帯びた攻撃でなければ、基本的には不壊。

 但し魔力を注がれた状態では、不純物の分だけ鉄よりも脆い金属である。


 :王金

 金をベースに生み出される魔法合金。

 注がれた魔力を増幅する性質があり、魔道具等に重宝される。

 作成レシピの一つは、金、黄金鱒の鱗、軟伸樹の乳液。



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