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詩になりたかった何か。

夜のしじま

作者: amago.T/

この耳には音が届く。空気の揺れが鼓膜に伝わって骨の揺れになって脳に届く、それが音だといつしか知った。誰に教えられたのか自然に覚えたのかは思い出せないけれど、割と初めのほうに知ったものの名前だった気がする。

 太陽の姿が見えなくなって気温の下がった時間を夜と呼ぶのだといつしか知った。その時間は示し合わせたように皆が音を立てないで動く。人も動物も植物も、街の中の鉄の塊も、一様に眠ったように静かに動く。

 耳を立てれば聞こえる音が昼と違うのはそもそも音の質が違うのもあるだろうし、光が少ないのもあるのだと思う。夜に矯正された振動が耳に届く。この痛いようなかすかな揺らぎを夜のしじまと呼ぶのだといつしか知った。誰に教えられたのか教科書に書いてあったのか、もう思い出せないけれど。

お読みいただきありがとうございます。

誤字や表記の揺れなどございましたらご報告いただけますと幸いです。

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