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64式小銃改3型始末  作者: 通りすがりの野良猫
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64式小銃改3型とは

さあどうですかね

この小銃は、すでに、陸上自衛隊の正史からは抹殺された、あってはならない兵器である。


まず、この小銃がいかに生まれたかから説いていこう。

陸上自衛隊はそもそも、警察予備隊として生まれた時のモデルは当時のアメリカ陸軍歩兵師団であった。

「管区隊」というのは単に当時の世相に媚びてただけで、基本的には「歩兵師団」であった。

しかし、後に編成が変わっていく過程で今の陸上自衛隊につながる形になったのである。


つまり、連隊〜大隊〜中隊 となるところを大隊を省略した編成になったのである。

これは当時のアメリカ陸軍の「ペントミック師団」構想の影響である。


これは、おおざっぱに言うと、「核兵器が使われる戦場に適したコンパクトで強力な師団」である。

例えばオネストジョンのような核兵器搭載大型ロケット弾の発射機が師団砲兵に含まれたりしている。

当時は、核兵器が小型になり、陸軍でも日常的に核兵器が使われる公算が高い時代であったのだ。


ただ、我が国は唯一の被爆国であり、当然の国民感情からも、核兵器の装備は不可能であっ、たので、わが陸上自衛隊にはオネストジョンのような大型ロケットなどは配備されなかったのである。


しかし、極秘には、核兵器を用いた戦闘への備えは行われていた。

それが今、ここで述べる64式小銃改3型につながる。


核兵器を作るのは大変な労力がかかる。

最近ならば、北朝鮮が国民生活省みず、ウラン濃縮、プルトニウム抽出などなりふり構わんやり方で、20〜60個の核兵器を持つに至る。


核兵器には関連する技術が多数ありそれをクリヤしていかないとできないが、一番のネックは核物質である。


広島型といわれるMk1リトルボーイは約60キロ近い高純度のウラン235を必要とした。

先に述べたオネストジョンの弾頭W7でもそれなりにプルトニウムが必要である。


では、ごく少ない量で核兵器が作れないか?と研究された結果カリフォルニウムが浮かび上がった。


これは数gから自発的な核分裂を起こせる超ウラン元素である。つまり、小銃から核弾頭を打ち出せるのである。

防衛庁の技術研究本部で単なる概念研究でしかなかったはずが、64式小銃改3型として世にでてしまったのだ。


これには訳があり、昭和29年に東京を襲った巨大な怪物がそもそもの原因である。

この時は秘密兵器で倒すことができたが、また同類が出てくるかもしれなかった。


そこで秘匿しやすい超ウラン元素を使っている核弾頭の研究がされたのである。

いくら憲法第9条があろうと、唯一の被爆国だろうと、怪物相手ならどうにもならない。


そこで、至近距離からカリフォルニウムを使った核弾頭を叩きこみ、撃滅しようと言うのだ。

当初は、無反動砲の砲弾に仕込んでとか考えられたが、先の怪物との交戦について詳細に分析したら、普通科の重火器、無反動やバズーカあたりでも怪物には「敵」と認識され、射程外から攻撃されている。


その代わり小銃手などは目標として攻撃されていないのである。

つまり、「敵」と認識されない小銃手が、怪物に致命的ダメージを与えれる武器を持っていればいい、となる。


簡単にいえば、今回、制式にされる64式小銃から、超ウラン元素を用いた「核弾頭」を発射して、撃滅してしまえとなるのだ。

いくら強靭な怪物でも皮膚表面で発生した核分裂反応による放射線、膨大な熱量、衝撃波には勝てる訳がない。


防衛庁は必死でこの計画を推進した。

なぜか?

東京をめぐる戦いで首都を守る第1師団は壊滅し、入間から展開した航空自衛隊のF86Fもなすすべもなく、海上自衛隊も上陸時点で少しの反撃ができる程度である。

大損害である。

なんとしても独自の「核弾頭」が必要だ。


こうして64式小銃改3型が誕生することになる。




ぼちぼち書いてきます

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