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64式小銃改3型始末  作者: 通りすがりの野良猫
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BTブイ投下!

助っ人のアメリカ海軍の対潜空母ホーネットから、Sー2Dが付近に潜伏しているだろう「東側」潜水艦の探索を開始しました。


CVSー12ホーネットからVSー37のSー2Dが3機順次発進する。

エセックス原級の油圧式カタパルトHー4と比べたら遥かに強力なスチームカタパルトHー11でフル装備のSー2Dもブライドルで引っ張られて楽々と離艦していく。


高度5000フィート、捜索の起点に到着すると1番機はBTブイを投下、海中水温分布を測定開始する。これにより水温による水中での音波の伝わり具合を予測し、対潜水艦作戦に役立てる訳である。


しかし、今日のBTブイのデータは妙である。

突然、水温がスポット的に上がり、またいつも通りのグラフを絵描き始める。


ソノブイ/レーダー手が戸惑いながら報告する。「キャプテン、妙なデータがあがって来てます。水温が上がる箇所がありますが?」

「何かの故障じゃないか?」

「約200フィートあたりのみ異常あり、そこから下はいつもと変わらないカーブですね」

「わかった。浅いから、降下してMADであたりをつけようか。MADプローブ伸ばせ。」

「ソーバック1より各機、MADスイープ用意」

リーダー機を中心に2番機、3番機が横隊を組む。

各機の胴体後端から磁気探知機AN/ASQー10A用のプローブが伸びてくる。

機体からの磁気の影響をできるだけ避けて、地磁気の変化を捕まえるためである。


鋼鉄の塊の潜水艦がいたらすぐ発見できる優れものである。

特に今のように3機で横隊を組み低空で、床吹きするようなMADスイープをかけていけば、まず捕捉できるだろう。


しかし、現実は違った。「MAD、感なしだって?」

「はい、キャプテン。」

ソノブイ担当の隣のMAD/ECM担当が、戸惑いながら報告する。

「各機とも、感なしです」

怪しげな不明目標、かつ MADに反応なし。

しかしある程度の熱がある。

「ソウバック1より各機直に高度5000に上昇せよ!直にだ」


編隊を組んだSー2Dはそのまま上昇して、回避した。

「キャプテンどうしました?」突然の上昇に副操縦士が面食らって質問した。


「海面下にいるのは、イワンどころじゃない怪物だぞ!

数年前にあの怪物が最初に発見されたのはこの近くの海域だ。あれからの東京がやられたのを知らんのか?」


「まさか!」

「ではBTブイに水温変化を与える熱源が、なぜ、MADスイープにかからない?母艦に報告しよう。」


「ソウバック1より報告、我未知の怪物と遭遇する。位置は、、、」

よりによってこんな晩に怪物の出現である。

なんか、イワンの潜水艦以上の大物がかかったようです

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