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悪役令嬢、第四王子と結婚します!  作者: 田名部宇美子
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68.思い立ったら吉日2。 Side アリス

正直、前回の話と相対する話が書きたかった。

フローディアさんが応援してくれる理由は、分からなかった。でも、私だけに本当の理由を言ってくれた。



「・・・ルディー先生は、自身の闇魔法を強くする儀式を行うわ。それをされたら、流石に、ここにいる皆死んでしまうわよ。・・・だから、そうなる前に、ルディー先生を憎悪から解放してあげて。それが出来るのは、アリスだけなのよ。」

「それって、皆が殺されちゃうって事?」

「憎悪の対象は、貴方達姉妹。しかも、アリアは光魔法を保有しているから、敬遠するはず。だから、真っ先に貴方を狙うわ。・・・もし、『月が綺麗ですね。』って言って、『でも、青くないですね。』と返されたら、なんとかして自分なりの答えを出してみて。」



そう言って、与えられたコテージの自室に戻っていった。余計に頭が混乱した。青い月ってそう見れるものかしら?要するに、振られている・・・という事でいいのかな?うーん。どうなんだろう・・・。まぁ、頑張ってみよう!



△△△△



夜になった。月は綺麗に輝いている。絶好の告白日和である。私は、ルディー先生のいる医務室へとこっそりと向かう。ルディー先生は医務室の窓辺にて、外を眺めていた。私は、気付かれないように、ルディー先生のところへ向かい、声をかけた。



「ルディー先生!月が綺麗ですね!!」



これが、どういう意味を指すのか、分からないけど、なんだか胸がドキドキする。今、告白しているんだよね?ルディー先生は突然の私の登場に、思わず目を見開く。しかし、私をジッと見つめて、しばらくして口を開いた。



「・・・月も綺麗ですが、星も綺麗ですよ。・・・でも、月は青くないです。月は手が届かないから、綺麗なんですよ。」



ルディー先生は冷たい口調で、そう言った。・・・!フローディアさんの言っていた事を本当に返された!!本当に、すごいですよ!!でも、振られたって事になるし、更なる素顔を見せていない。本気なら、何としてでも引きずり落とさなければ。



「・・・でも、いつか、一緒に青い月を見ましょうよ!!可能性がゼロじゃないなら、何度だって私は貴方に告白する。」

「・・・これが、告白だって事に気付いていたんですか。あの女の差し金ですか?この言い回し、あの女なら、知っていそうだな。」

「・・・ルディー先生。いえ、アディエルさんに謝りたいです。私達の父がしてしまった事。それについて、謝罪したいんです。本当に、ごめんなさい。」



その言葉がきっかけに、ルディー先生を怒らせてしまった。



「だったら、何なのだよ!!私は、全てを失った!!今更、謝罪されて、赦せる訳でもない!ふざけるなよ!!元はといえば、お前らの父親のせいだろう!!・・・私は、私は・・・!」



私は、激高するルディー先生の瞳に涙が浮かんでいるのを見た。私は、ルディー先生を抱き締めた。ルディー先生は思った以上に、抵抗しなかった。



「・・・何で、私はお前なんかを・・・。お前が傍にいると、調子が崩れるんだよ・・・!」



ルディー先生は背中に手を回す。抱き返してくれるようだ。そして、ルディー先生は顔を近付けてきて、目を閉じて、私に、キスをする。途中で、口内に舌を絡ませ、長い間、私達はキスをする。正直、頭がぼーっとしてきて、何も考えられない。否、何も考えさせてくれないキスで、ルディー先生は私を翻弄する。



そして、ルディー先生は私を引き離す。



「・・・あぁ、最初からあの女の言う通りだったのかもしれない。・・・私は、認めたくないだけだったのかもしれない。でも、私は・・・!家族の為に、復讐するって決めたんだ!だから、この気持ちは、捨てて・・・。」

「それは、何で?それに、貴方、最初から認めているじゃない。『星が綺麗ですね。』と。」



それは、フローディアさんの声だった。まずい、全部見ていたの?きっと、顔が赤いけれど、さらに顔を赤らめる。しかし、フローディアさんは私に目もくれず、ルディー先生と相対する。



「それに、後の言葉も間があったし、それが真実でしょ。だから、()()()。私が言った通りの事をしてくれる?」

「・・・分かりました。それでは、やってみます!」



フローディアさんの後ろに隠れていたアリアが眩い光を放ち、ルディー先生を包む。ルディー先生はアリアのやっている事の意図に気付いたようで、悲鳴を上げる。



「や、やめてくれ!それがなければ、私は・・・!」

「やめません!これで、アリスが幸せになるのなら!!私は絶対にやめません!!」



光がルディー先生を包んだ後、ルディー先生を覆う闇が消えていった、そんな感覚を覚える。



「・・・貴方の闇魔法、使えなくさせてもらったわ。これで、自分の()()の気持ちに向き合いなさい!」



フローディアさんは高々と宣言する。その顔は勝ち誇ったような表情であった。

最近、フローディア様視点になりませんね。

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