62.レイスの観察日記5。
レイスの観察日記編、中々終わりませんwww
「じゃあ・・・次は、ルディー先生かな。アディエルって何?」
「貴方は知りたがりなのね。・・・ルディー先生はアディエル・ラザフォードとかつて呼ばれていたのよ。アズウェル皇国の貴族であった。しかし、まだ貴族になって歴史が浅かったから、そこを付け込まれて、没落した貴族・・・になるのかしら?うーん・・・微妙だわ。これは、リード様に聞けば分かる事かもしれないわね。」
リード皇子に聞いてみる・・・ねぇ?それも、いいかもしれない。ルディー先生の事はそれとなく仄めかして、聞いてみるのも一興かもしれない。
「何故に、疑問形?」
「ラザフォード一族は薬学に長けていて、技術の国、アズウェル皇国でも素晴らしい知識を持っていた。その知識を得る為に、ルディー先生は家族を殺されたのよ。今から10年前の事。両親は勿論、双子の妹や、まだ10歳にもならなかった幼かった妹達まで全ての家族を失って。」
「それ、ただ単に滅んだだけじゃない?それで、ルディー先生は一人じゃ、どうにもならなかったって事か。」
薬術の先生だし、アズウェル皇国でも薬学に長けていると聞いて、少し興味が湧いたが、そもそも家族を殺されたと聞いて、この世界にとてつもない恨みを同時に持っているのではないかと思った。だから、闇魔法を手にした。しかし、何故アリスだけにあぁ、態度が悪いのだろう?
「ルディー先生はやたら、アリスだけに冷たい態度を取るの?」
「・・・貴方、一回しか見ていないでしょう?やたら、なんて正しくない表現だわ。でも、一つだけ教えてあげる。ルディー先生の双子の妹、ルナ様はね。アリスに見た目がそっくりなのよ。性格もそれなりにね。双子の兄妹だからとても仲が良かった。でも、同時にアリスを見ると、ラザフォード一族を滅亡させた連中の恨みが募る。」
・・・何で、会った事ない人物の性格を知っているのさ?それに、見た目まで。フローディアはこの前、アズウェル皇国に行ったばっかりじゃない?そこまで、情報を得られた訳なの?でも、それって、同時にアリスをルナさん?に重ねて見ているって事じゃないの?ルディー先生はルナさん?に恨みしか持っていなかったの?
「ふーん?後は、いいや。そろそろ、リュートが来るに決まっている。」
「これで、口止め料の情報はあげましたからね。」
フローディアはすたすたと去ってしまう。すぐに、リュートに捕まってガミガミお説教。流石に、捕まりたくないなぁ・・・。まぁ、俺がどういう話をしていたってリュートには・・・あまり関係ない・・・のかな?リュートの話半分。ルディー先生の話半分。お腹がいっぱいになってくるね。
△△△△
俺はふとアリスに会った。アリスに声をかけようとした瞬間、アリスの視線の先にルディー先生の姿があった。ルディー先生は気持ちよさそうな、野原で珍しくも眠っている。俺は咄嗟に隠れてしまった。アリスは何をしようとするんだろう?
と、思っていたらアリスは顔を赤くして、ルディー先生の顔に、自身の顔を近付けてー・・・。そして、二人はキスをした。触れるだけのキスだったが、アリスは顔をさらに、赤らめる。テンパっているようだ。俺は、二人に近付く。
「わ・・・私は、何やってんだろ!!」
「・・・本当に、そうだよね。アリスは、ルディー先生の事、好きなの?」
アリスは、予期しなかったのか俺を見て、驚きの声を上げようとするが、流石に、それをされるとルディー先生が起きてしまう。それは、アリスも望んではいないでしょう?なので、アリスの口を手で押さえた。
「しっ。ルディー先生が起きちゃうでしょ。そしたら、アリスがしていた事もバレる。俺もアリスの事は応援するよ?だから、話を聞かせてくれない?・・・ここでは、ない場所で。」
俺は、その場を離れると、アリスも顔が赤いまま、ついてきたのであった。
おっ?意外と、短い・・・のかな?




