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悪役令嬢、第四王子と結婚します!  作者: 田名部宇美子
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58.レイスの観察日記。

思ったより話が進まなかった!!

俺は・・・レイス。レイス・ドゥルテ。フランソワーズ家の庭師見習いである。仕えている家の娘とは、同い年という事もあり、仲良くやっている。その娘の名を、フローディア・フランソワーズと言う。俺は正直、貴族意識とか気にしていないから、気軽に名で呼んでいるが、フローディアは気にしていないし、まぁ、いいだろう。でも、フローディアの執事、リュートには度々怒られ、最後には諦められている。



この2人は両片想いだ。フローディアは隠しもせずに、リュートに愛の告白をしているが、リュートは身分を気にして、自分の想いに蓋をしている。何でだろう?2人が幸せならそれでいいじゃん?それに、身分が気になるなら、それに沿う様な身分になってしまえばいいのに。そうしたら、2人は幸せになれるのに。リュートはフローディアの傍にいたいからと、頑なに拒否する。傍にいたいなら、尚更だと思うんだけど。




・・・ま、2人の事は置いておいて、今日は林間学校である。正直、色んな植物が見られたらなと思っている。フローディアは何やらアリスの事が気になっているようだ。それは、リュートも気になっているようだ。リュートとこっそりと話してみる。


「・・・何で?あんなにフローディアはアリスの事、気にしているんだろうね?」

「知らない。というか、林間学校の日が近付いてくる度、頭を抱えてたよな?」



確かに、そうだね。それに、フローディアはアリスの動向を酷く気にしている様子だ。一回、フローディアの後ろをそろりとついてみた事がある。そしたら、フローディアが見ていた先には、アリスとルディー先生の姿があった。ルディー先生の表情は珍しくこわばっていた気がした。正直、あの人が笑顔でない事なんて、珍しいからつい、眺めていたら、フローディアは『あぁ、これで、2人は恋に堕ちてしまうのが決まってしまうわ!!』と嘆いていた。



何でだろう?2人が恋に堕ちる前提で、物事を考えているのかなって。フローディアにはそれが、確信的なようで。



「アリスとルディー先生が恋に堕ちる・・・ね?」


いきなりの事で、近くにいたリュートは驚く。・・・俺、口に出していたのね。


「は!?いきなり、何だよ!」

「・・・いや、フローディアが前に言っていたんだ。その2人は恋に堕ちるって。妙に確信的だったもの。あの人が言った事に嘘なんてあった?しかも、ルディー先生の表情が珍しく怒っていた気がしたんだ。もしかしたら、本当に、そうなるのかもね。」



リュートは信じられないと思っている半面で、フローディアが確信的だった事で、信じ始めているところもある。でも、首を振って否定する。



「でも、2人は教師と教え子の関係だぞ!そんなの禁断的だろ!!」

「でも、フローディアとリュートの方が禁断の愛なのかもね?」

「ぶふっ。」



むせるリュート。そんなの分かっている事でしょ。でも、2人が強く思っているなら、それでいいじゃん?何がダメなの?



△△△△



まず、チームでグループワーク及び決められたコースを、決められた指令を順にこなしていく形式である。チーム分けとして、俺、フローディア、リュート、アリス、アリア、ジル王子、リード皇子、ルーク。計8人のチームである。


これには、フローディアは頭を抱えていた。その態度は、まるで、こうなると分かっていたかのようである。あと、俺の傍は落ち着くわとフローディアは呟く。それに、リュートは俺に向けて、一瞬、殺気を放つ。・・・本当に、リュートは分かりやすいよね。それに、気付いていないフローディアは鈍感だと思うんだけど。



△△△△



山道を歩いていく。これが、普通のご令嬢なら文句を言うが、フローディアは淡々と登っていく。この山登りは精神力を鍛える為に行われるらしい。俺には縁遠い世界だとは思っていたけど、魔法を発動させてしまったもの。俺だって、従うさ。



前方ではアリスとフローディアが先行している。それに続いて、リュートと俺もついていく。後の4人とは少し距離が開いている。


アリスはひょいひょいと軽々と登っていく。それに負けじと、フローディアも頑張っている。・・・珍しいね。王子達を差し置いてまで、フローディアが先行していくなんて。そしてー・・・。



アリスは崖に近付く。その崖は脆かったようで、アリスは崖下に身体を投げ出される。フローディアもアリスと同様に、身体を投げ出される。それに、気付いたリュートと俺もわざと崖下に降りていく。俺はアリスとフローディアが崖下に落ちる前に土人形を出して、無事に降りる事は出来たが、王子達とはすぐには合流できそうにないや。

こうでもしないと、レイス空気になってしまいますからね。

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