57.波乱の林間学校の始まり。
サブタイトル詐欺かな?まだ、波乱の展開には至らない。
頭が痛くなる展開ではあるが、私達1年生は林間学校という攻略対象との大きなイベントがあります!アリアはともかく、アリスが問題よね。アリスの今進んでいるルートは、ルディー先生のルート。肝心のルディー先生は薬術の教師の為、皆の体調管理を担当しており、この林間学校には来るとの事。実際、アリアのイベントでもルディー先生は登場しており、隠れルディー先生ファンは多くいた。
続編が出て、攻略対象にルディー先生が加えられた時は私でも歓喜したもの。しかし、今の私にとっては生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされており、死活問題である。
そんな中でのビッグイベントである。何か起こりそうな予感がひしひしと感じる。一番は私がシナリオブレイクしているからなぁ。その影響で、本来は考えなくてもいい問題にぶち当たっている。
だって、私死にたくないわよ!!それに、万が一の為に、没落してしまった場合の対策も取ろうとしようとは一度は考えたもののリュート様に不審がられた。『貴方はどんな万が一の事を考えているのですか!?貴方は自分から没落したいと考えているのですか!?』とね。全力で止められた。
そんなこんなで、本日は林間学校初日!!ちなみに、2泊3日である。
私は手を空高く上げて、気合いを入れた。
「フローディア、気合い入っているね?そんなに林間学校楽しみだったの?」
私に声をかけたのはレイス。レイスも中々の気合いが入っている様子。そんなに楽しみなのかしら?
「私は出来るなら、全力で林間学校を休みたかったけどね。」
「ちゃんと、学園行事は参加して下さい。」
リュート様に注意をされてしまった。
「確かに、休む方が危険よね。」
「一体、何の心配をしているのですか!?ちゃんと、事前に生徒会が危険がないか、調査していますよ!?・・・それでも心配ですか?」
・・・ある意味は・・・ね?ことごとく、悪役令嬢でいる為にアリアとアリスとは同じ部屋割なのよね。攻略対象との恋路を邪魔しやすいようにね?別に、今は大切な友人だから、邪魔はしない。ただ、心配はする。特に、これからのアリスとはね?
そんな事を思っているとはつゆ知らず。アリスは私に抱き付いてきた。
「フローディア!!一緒の班だね!とても楽しみで、昨日は中々寝付けなかったよ!」
「アリス、遠足前の子供みたいね?」
「それだけ、今日が楽しみだったの!!」
抱き付く力が強くなってくる。ちょっと、痛い。でも、本当に楽しみなのは伝わってくる。アリスは活発的である反面、攻略対象とのイベントは密着度が高い、甘い展開が強い傾向にある。そうまでしないと、アリスは気付かない。要するに、鈍感なのである。
リュート様は私が痛がっている事にすぐ気付く。
「アリスさん、フローディア様が痛がっています。少々、力を弱めては?」
「え?・・・そんなに力入れちゃってたかな?ごめん、フローディア!!」
すぐに離れるアリス。・・・本当にこの娘が心配だわ。でも、ここまで来たならちゃんとルディー先生を攻略してね?私、全力で応援するから。
展開に苦しみます。




