表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢、第四王子と結婚します!  作者: 田名部宇美子
60/76

56.フローディア様の悩み。

ゲームが本格的に始まったよって話ですね!

その日は即時解散となった。外が夜だった為である。アリアは選ばれし者として、学園内で有名になった。しかし、この日を境に攻略対象とのイベントが盛り沢山でもあった。・・・とは言え、アリアは逆ハーとはいかないものの、ジル様とルークのイベントを着々とこなしている。でも、2人ともトラウマや人に言えないような悩みがない為に好感度が上がっているかは微妙である。




問題は、アリスの方である。彼女はルディー先生のイベントしかこなしていない。そして、ゲームは同時並行に進んでおり、完全にルディー先生のルートに入った事を確認している。←イマココ



そう、今、完全にアリスはルディー先生のルートに入った事を確認してしまったのよ!他の人のルートには入らなかった。だって、イベントフラグが立たなかった。ましてや、イベントが起きるはずもない。




はぁ・・・。今、陰で様子を見守っていたが、これは本当に頭が痛くなってくる。



ここでの私の立ち回りはどうだったかしら?いや?自分から悪役令嬢になろうって訳じゃないのよ。ルディー先生のルートでのエンドで、私がどうなるかよ!


確か、ハッピーエンドでもバッドエンドでも、ルディー先生の闇魔法をさらに強くする為に、儀式を行い、私は生贄になって死んでしまうのだわ!・・・どっちにしても、私死ぬじゃない!!!


ゲームでは、直接的な繋がりは特にないが、闇魔法を手にしたフローディアはルディー先生にとって、ちょうど良い生贄なのだ。それを良いように使われる役どころなのだわ!!




・・・ん?でも、私、闇魔法を保有していないわよ?ゲームの中のレオン様さえ、闇魔法が使えなくなった後の話だもの。つまりはトゥルーエンドのルート後の話らしい(ゲームの設定では)。それに、現実問題、この世界のレオン様は闇魔法を持っていないし、何よりこの私が関わらせないようにしているもの。果たして誰がルディー先生にとってちょうど良い生贄なのかしら・・・?



私は1人の人物しか思い浮かばなかった。



スティル・セイレーン。



ただ、学園内で闇魔法を持っているのは彼1人だけだわ。じゃあ、何?私は敵を討とうとしている人物の息子を守らなければならないの?


それがハッピーエンドでかつ何より死傷者を出さない方法だわ。何だかやる気がなくなってくるわよ!!でも、やらなくては後でどんなしっぺ返しが返ってくるかも分からない。



つくづく私には厳しい状況である事には変わらないのだ。本当に転生者で、このゲームを愛する、悪役令嬢に転生した私にはこのゲーム世界、いや?現実世界で起ころうとしている事に今から憂鬱な気分になってくるのだった。

意外と短い?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ