50.フローディア様、思い出す。
祝50話!!ここまで、続くとは思っていなかったの。
私はふとある可能性を思い出す。この”毒”の製造方法を知り得る人物に心当たりがあったのだ!でも、その人が何故アリスに毒を盛ったのかが分からない。これはSECRET LOVERS2~私を取り巻く王子様達~の方での展開で、こちらはカレ目線の振り返り機能がないから、彼の心情までは知り得ない。
でも、こういう展開もあったのだ!つまり、続編も同時並行で進んでいるという事なのかしらね。でも、彼ならこの”毒”の製造方法を知り得て、実際に作る事が出来る。しかし、物証がない。彼が犯人である事を示す証拠が。
私はそろりと医務室を後にすると、リュート様が追いかける。
「まだ、話は終わっていませんよ。医務室までお戻りください。」
医務室まで連れ戻されてしまったのである。少々ハルキが怒り気味なのは無視しよう。というか、デミス様はいつの間にか、姿を消しているじゃないの!?あの方は!!いや、珍しく生徒会の仕事をしていたりして。
リード様はついにあの言葉を言ってしまう。
「フローディア様、あの場所に向かいましょう。あそこなら、私達でも情報が得られるかもしれません。」
「確かに、それは私も考えていたけど、本気で言ってらっしゃるの?」
多少、肩を揺らすリード様とジル様。場所が場所だけに困るものね。ジル様はまず王城に遣いを寄越す連絡を入れたみたいで、すぐにその人達が駆け付ける。
最高位の薬師は今、出張しており、不在の事。光魔法の使い手もこれだけ強い”毒”の治療にはかなりの労力が必要で、下手をしたら死んでしまう事を危惧して、手をこまねいている。でも、分かった事がある。薬師によれば、3日程の猶予があるとの事。そして、その間ずっと眠り続けるという。強い光魔法の使い手はアリア以上にこの国にはいないものよね。しかし、呼ばれた光魔法の使い手は少しでも治療を行うとの事。少しばかり、延命に繋がるかも。
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二手に分かれる事にした。まず、ハルキとゼクス様とデミス様は生徒会の仕事に専念する事。流石のデミス様もそこまで非道ではなかったようだ。私とアリア、ジル様に、リード様、リュート様、ルークは秘密の図書館に向かう事になった。もしかしたら、そこには光魔法の使い方も載っている本があるかもしれない。そしたら、アリアにとって一石二鳥。それどころか、アリアが調べている事件についても知る事が出来るかもね。
秘密の図書館に繋がっている女子トイレに向かい、中に生徒がいないかを念入りに確認して、壁の仕掛けを押し、壁がギギギッ!と音を立てて、動くと地下へと繋がる階段が顔を見せる。そして、すぐさまジル様達と合流し、階段を下る。しばらくすると、壁は閉じてしまう。ここも一方通行である。ちなみに、この学園にも隠し通路は存在する。ジル様は知らない様子だけど。レオン様が通っている事から、設定集に隠し通路の経路が記載されている。私はそれを完璧に覚えている。
アリアが階段を下ると、驚きの声をあげる。
「それにしても、学園にこんな場所があるのは驚きました。」
その発言にリュート様は呆れた顔をしながらも、口を開く。
「全く、フローディア様はよくもまぁ、こんな場所を知っているのだか。フローディア様に付き合っていると、驚きの連続ですよ。」
ルークは疑問符を浮かべる。アリスが襲われた事に疑問が尽きない様子だ。
「でも、何で、犯人はアリスさんを襲ったんだろう?何か、犯人にとって不都合な事をアリスさんが知ったから・・・なのかな?」
「それは、分かりませんね。もっと、私達が早くアリスさんを見つけていれば、こんな事にはならなかったのでしょうか?」
リード様は悔しさをあらわにする。でも、後悔先に立たず。起きてしまった事に後悔しても仕方がない。今は解毒薬の製造方法を調べなければならない。廊下を歩いていき・・・私達は秘密の図書館に足を踏み入れるのであった。
サブタイトルに困った回でもあります。




