48.フローディア様の憂鬱。
前回の話が繋がっていますね。
アルカディア王立魔法学園に通う事、3カ月。アリアとアリスが呼び出しをくらって、貴族達に非難されていたところに、レオン様が・・・リュート様がお助けになる。・・・これって、もうすでにゲームが始まってないかしら!?しかも、レオン様ルートで!!
確か、レオン様ルートでプロローグが終わった後そういうシーンがあったのよ。地味な姿だけど、生徒会に所属している為、ある程度は学園の問題を解決しなくてはならない。自分が望んでいる形でなくても。
それは、大変まずい展開になっているのだけど!!しかし、アリアが光魔法を発動していたのが確認できたわね。アリスは気付いていないみたいだったけど。シナリオブレイクの影響かしら?だとしたら、何としてでも、他の人のルートに誘導しなくてはね。
△△△△
私はリード様と学園の見回りに向かっている。保健委員として、学園内での病人をすぐさま見つける為である。寮にはメイド達がいるが、流石に、学園内までは入ってこないからだ。
私達は中庭である人物が倒れているのが見えた。アリスだ。私はすぐさま駆け付ける。
「アリス?・・・大丈夫かしら?」
倒れているアリスがすぅ・・・と息を立てて眠っている事を確認するが、彼女を黒い靄が覆っているのに気が付いた。それに、リード様も気付く。
「これは・・・?アリス様にかかっているのは闇魔法ですか?」
こんな展開、どこかで見たような・・・?
~~~~~~~~
ー・・・。正直、生徒会に所属したのも生徒会として入る事で、見回りがしやすく、事件を起こしやすいと思ったからだ。まず、ジルの信頼を落とすのが先決だろう。そして、俺が持っている闇魔法の威力も確かめるのには学園はもってこいの舞台である。
それに、闇魔法だけではすぐにバレてしまうだろう。俺は自分の影に黒い靄を隠しているが、闇魔法を使ったりしては、この間光魔法を発動させたアリアとかいう女に気付かれてしまう可能性がある。俺は闇魔法だけでなく暗殺用の対策もバッチリ用意してあるんだ。
これで、アリアを殺す為の前段階に、アリアの妹、アリスに闇魔法に似た”毒”を使用し、ジルの動きを見てみる事にするか。ジルだったら、すぐにこれが闇魔法だと思うだろう。けれども、それは国家機密。誰にも言えないはず。上手くやれば国家機密漏洩の疑いの罪を着せる事が可能かもしれない。
あははっ・・・。さて、どうやってあのお転婆娘のアリスに毒を盛ろうか?・・・本当に楽しみだなぁ。
俺は笑いを堪えれなくなり、顔を伏せる。俺はどんな犯罪でも手を染め、お前を苦しめ続けるさ。
△△△△
保健委員が倒れているアリスを見つけ、医務室に運ばれた。ジルは俺の予想通りの反応を示す。けれど、予想と違ったのはジルは生徒会のメンバーにこれが闇魔法だと告げた事。その上で、アリアに持っている光魔法で闇魔法の解除をしてほしいと頭を下げた事だ。
これは、まずったな。確かに、光魔法では毒の治療も可能であるが、闇魔法の解除とは手順が違うと聞いた。そうすれば、これが闇魔法に似た”毒”による犯行だとバレてしまうだろう。そうすれば、解毒薬をすぐに製造してアリスを覚醒させる事も可能であろう。
俺は国家機密漏洩の疑いの罪を覚悟しても、その事実を伝えた事。ジルはこれくらいでは怯まないのだと思い知った。・・・ほう?お前がそう来るなら、こちらだって更なる方法を考えるさ。だから、今は早く解毒薬をすぐに製造して、犯行を隠蔽しよう。
お前はせいぜい闇魔法の使い手でも探しているんだな。そうすれば、まずある人物に辿りつくだろう。
スティル・セイレーン。
俺を誘拐した真の首謀者の息子。あいつは、すぐに闇魔法の使い手である事を、ジルは気付くはず。だって、あいつは闇魔法の使い手である事に誇りを持っているみたいだし、それを隠そうとすらしていないのだから。
俺に辿りつくのはまだ先になるだろう。・・・でも、お前の目も節穴なんだな?これが、闇魔法でない事は闇魔法にかかっている人物に触れて気付くものだろう。だって、闇魔法にかかっている人物に触れると、触れた人物にも黒い靄は包み込んで、触れた人物にも闇魔法がかかる状態になるのだから。しばらく触れた人物の消費する魔力も大幅に増幅して、すぐに倒れてしまうのだから。倒れている人物が出てこない以上、これが闇魔法でないことくらい国家機密を知りうるお前なら分かると思ったのにな。
俺は冷たい瞳でジルを軽く睨むのだった。そして、嘲笑の笑みを浮かべるのであった。
~~~~~~~~
リード様はアリスを横抱きにして、医務室まで運ぶ。その間、黒い靄はリード様には包み込む事はなかった。へぇ・・・?これって、”毒”なのね。しかし、この世界のレオン様は暗殺用の技術なんて知る必要もないはずだわ。じゃあ・・・これは、一体誰が起こしたものなの?
ゲームのレオン様は病んでいますね。病んでいるキャラを書くのは実は得意だったりする。そして、説明回っぽいところがある・・・。




