45.学園での日常生活2。
日常回。
2人とは仲良くやれている一方、私は裏で『フローディア様は、何で、あんな人達と接しているんだ。』と陰口を叩かれている。しかし、2人をいじめてしまったらこれまでの努力が水の泡だわ!!
そして、入学から2カ月が経った。アリアが生徒会でちょっと、失敗してしまったとしょげていた。私は思わずアリアに声をかける。
「・・・アリアさん、どうかなさったの?元気なさそうに見えるけど・・・?」
アリアは思わず私に抱き着く。・・・あまり、人がいない場所でよかった。これで、アリアがさらにいじめられる原因になったら困るもの。
「フローディア様。私はやっぱり、ダメな娘なんですかね?」
「ちょ・・・アリアさん?何があったのか、私に説明してくださらない?」
△△△△
アリアは話した。デミス様に多くの仕事を押し付けられて、ちょっと、ミスをしてしまったところ、サボっていたデミス様に怒られてしまったという。
それ、完全にサボっていたデミス様が悪いんじゃないの。ただですら、女嫌いなのに、こうも分かりやすいいじめとかかっこ悪いですわよ。
「・・・そうだったの。デミス様に叱られてしまったのね。あの方はただでさえサボり気味なのに、アリアさんに仕事を押し付けたのに、それでミスをしたからって、怒られるなんて理不尽にも程がありますわよ。」
「そうですよね・・・。私が悪いんですよね。」
「ち、違いますわよ!?完全にデミス様が悪いって言っているだけですわよ!!あの方は女性嫌いが災いして、生徒会で唯一の女性のあなたに嫌がらせをしたいだけですわ!!・・・ただでさえ、私を脅迫しようとした過去がありますから。」
私は”あなたを責めていませんよ”オーラを出した笑顔で慰める。そうすると、アリアは怒り出す。
「デミス様に脅迫されたのですか?それは、許せません!!私の大切な友人に!!」
友人・・・。思わず私は言葉を失う。アリアは失礼な事を言ったと謝罪してくるが、そうではないのよと釈明する。友人と思ってくれる事が嬉しいんだと伝えると、アリアはつい照れる。
「私は・・・フローディア様の友人でいていいんですね。それは、とても嬉しいです。」
「そうよ。私もあなたを大切な友人だと思っているわ。だから、あまり自分を責めないでね。」
私はアリアの手を取って、笑顔で言った。・・・これで、私の破滅フラグを消せたと思いたい。全力で!そうだわ。アリアには、ジル様ルートにでも誘導しようかしら。アリアは結構な確率でジル様ルートに進むからね。・・・アリスのおかげで。アリスには誰ルートを誘導しようかしら。
「それに、あなたは人一倍に頑張っているもの。魔法だって、きっとなんとかなるわ」
「フローディア様にそう言われると、何とかなる気がします。」
アリアには強気な態度で臨めばいいとアドバイスした。デミス様にはちょうどいい態度だと思うのよね。気の強い子程惹かれる。あの方のルートはそういうものだったはず。
「強気ですか・・・。私に出来るでしょうか。」
「えぇ、きっと出来るわ。ジル様もお優しいし、リュートだってきっと優しく支えてくれる。ハルキ様も一応、頼りになりますよ、多分。ゼクス様は・・・デミス様と違い女性好きで困ってしまうかもしれませんが、あなたに危害を加えたりはしませんよ。」
ハルキ・・・何とかしなさいよ!!後で、ハルキに問い詰めておこうかしら。何で、アリアを庇わなかったのかってね!万が一の為の保険よ。あぁ、私がレオン様を射止めるにはまだまだ時間がかかりそう。
中々ゲームが進みませんね。