40.秘密の図書館。
祝40話!・・・番外編を加えればもっと、いくんですけどね。
「・・・昨日は誠に申し訳ありませんでした。」
リード様は謝罪する。ジル様も申し訳なさそうにする。
「いえ。こちらこそ、力になれず、申し訳ないです。」
・・・このやり取りが数分続いている。そろそろ、誰か止めてほしい。そう思っていると、リード様がこちらを見る。
「先日の事はフローディア様に任せきりにしてすいません。」
おっと、こちらに回ってきたか。何とか話題を変えたいところです。
「いえ、お気になさらず。あの後のアルテミス研究所はどうなりましたか?」
リード様はにっこりと笑う。
「・・・潰しましたよ?あんな事の為に、研究所を創設した訳ではありませんから。」
行動が早いっ・・・!そして、何気に笑顔が怖い。しかも・・・、潰したの!?リード様は言葉を続ける。
「それにしても、フローディア様は素晴らしかったですよ。兄上に向かって、怯まずにあれほどの事が言えるなんて。リュートさんも身を挺して、フローディア様を守った事。とてもかっこよかったです。」
リード様はリュート様に微笑みかける。リュート様も口を開く。少し困ったような笑顔を浮かべている。
「いえ、フローディア様を守らねばと思ったら、つい身体が動いてしまって。無謀でしたね。・・・それにしても、よくリード様と私が闇魔法にはかからない事を知っていましたね。私は全く闇魔法にかかった記憶なんてないのですが。」
あはは・・・。それは、つい赤子の頃を思い出していたなんて言えないわね。普通の人はそんな事覚えていないのだから。どう、言い訳しよう。そう、考えているとルークが端を発する。
「そりゃあ、闇魔法にかかった記憶なんてないんじゃないのかな?人を眠らせたりするんでしょう?」
「あぁ、そっか。そういう事か。」
ルークの言葉で、リュート様は勝手に納得した。そういう事にしておきましょ。・・・でも、いつかは全部包み隠さず話したい。リュート様は聞いてくれるかしら?
△△△△
・・・何で、こんな事になったのだろう?今、どういう状況かというと、お手洗いに向かってそこで、うっかり秘密の扉を開いちゃったのがまずかったよね。秘密の扉・・・それは、アズウェル皇国の機密文書のある所に通ずる扉の事で、壁に手をついたら、扉が開いちゃってしかも・・・その先が地下に繋がる階段で思いっきり落ちちゃったのよね。思いっきり足首を捻っちゃって、動けない。しかも・・・殿方の前だなんてとても恥ずかしいわ!!
ちょうど、お手洗いに向かった先にいたルークとリード様。ルークは私の悲鳴で思いっきり女子トイレに入って、扉を発見して、中に入ったの。しばらくして、気になったリード様がジル様とリュート様をお連れして、中に入りました。ルークは先に入って私を助けてくれたのは良かったのだけど、皆が入った途端、勝手に扉が閉まっちゃって、閉じ込められました。←イマココ
リード様が呟く。
「ここは、どこなんでしょう?」
その言葉に一同は驚きを隠せない。一国の皇子ですら分からない場所とはこれ如何に。私はそこに驚きました。ここの廊下を進んでいけば、アズウェル皇国の機密文書のある秘密の図書館に通ずる。まぁ、進んでいけば途中で普通の皇族の者しか知らない通路に交わるはずだが、機密文書のある秘密の図書館を通って行かないといけない。秘密の図書館に普通の隠し通路の階段(上る事しか出来ない一方通行の階段)が途中であるからよ?秘密の扉も一方通行である。ちなみに、閉じたらしばらく開きません。
「・・・まぁ、普通は淑女のお手洗いに殿方は行きませんものね。」
ルークが扉が開かない事を確かめてから、こちらを見て、何てことないかのように、というか、さも当然のように聞いてくる。
「じゃあ・・・フローディアさんはこの先にあるものについて何か知ってる?」
「・・・私が知っている前提なのね。」
「でも、知っているんじゃない?」
「まぁ、否定はしませんけど。・・・ちなみに、そのまま先に向かうとアズウェル皇国の機密文書を扱った図書館に出ますの。そこから、上り階段を上れば普通の隠し通路に通じますのよ。」
そう言うと、リュート様は思わず私にツッコミを入れてくる。
「何で、そんな事まで知っているんですか!!第一、何で、女性用のお手洗いが国の機密文書の保管している場所に通じているのですか!!」
「知りませんわよ!!それを言ったら、アルカディア王立魔法学園の女性用のお手洗いも国家機密の文書の保管している場所に、図書館に通じますわよ!!」
このゲームの製作陣は何故に女子トイレにこだわるのですか!!
突然始まった秘密の図書館編。




