表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢、第四王子と結婚します!  作者: 田名部宇美子
42/76

38.アズウェル皇国の闇3。

前回の続きです。

まさしく、現れたのはクローディン皇子だった。リード様は毅然とした態度で臨まれる。


「これは、どういう事か説明していただけますよね。」


クローディン皇子は鼻で笑う。


「何の事やら、私には分からないな。それに、何故このような場所にいるのかも理解できないな。」

「それは、貴方も一緒でしょう?兄上がここにいる理由も私には分かりませんよ。それに、私が部屋から抜け出した事を知っているなんて、おかしい事ばかりではございませんか?」


おっと、話に入っていけない。今、2人の間には目では見えない炎がバチバチとぶつかり合っている。ここで、クローディン皇子の闇魔法が使えなくなったら、好都合なのに。


「・・・おっと、こちらのお方はリードがお呼びした方だよね。何故ここにいる?」


まずいな。それをつかれると、こちらの立場も、リード様の立場も危うくなる。何か、ないか・・・?気を逸らすような言葉を。


・・・?クローディン皇子を黒い靄が覆っているような。そんな気配がしてたまらない。確か、12年前にレオン様をお助けした時も、レオン様には黒い靄が覆っていた・・・。それを思い出してしまった!レオン様は、リュート様は闇魔法を使わない。つまり、闇魔法をかけられたって事だわ。そして、私はレオン様をおぶさって、自邸に戻った。当然、黒い靄は私をも覆ったはず。やけに、レオン様は体重以上に重かった。きっと、あの時かけられた闇魔法が強くて、私も魔法を使用しなければならなかった状況にあったって事だわ。つまり、私にも闇魔法にはかからないって事かしら。



なら、強気に出る!



「・・・あら、貴方。闇魔法を使うのね。魔法が使える私達には、貴方に黒い靄がかかっているのが見えるの。それは、闇魔法を使う者、あるいは闇魔法をかけられたって事。・・・でも、後者は一時的なものよ。でも、貴方はそれに該当しない!貴方は闇魔法の使い手よ!」


クローディン皇子は終始表情を崩さない。涼やかそうに言葉を返す。


「ここに、不法侵入した者が何を言うのかと思いきや、そんな事ですか。でも、私は魔法を使えないのですよ?魔法をかけられたと考えるのが筋ではないのですか?」


くっ・・・。正論で返されるか。でも、ここは論破しなくちゃ。リード様達に迷惑をかける訳にもいかない!


「・・・いいえ。貴方は5年前にリード様に闇魔法で眠らせたわ!そして、誘拐させた。それが出来たのも貴方だけだわ!」

「あれは、リードの魔法の教育者が起こしたものでしょう。・・・私には関係ない。」


くそっ・・・!でも、設定集を隅々まで読んだ私の記憶力をなめないで!


「・・・これが、証拠よ!」


私は近くにあった手のひらサイズの赤い石を手に取る。そして、その近くに人が転がっている。その人は穴という穴から血を噴き出して亡くなっている。死後、そんなに経過していない。


「これは、幼い頃にリード様が身に着けていた魔法石だわ!魔法石は魔法が使えるが、魔力が少ない者に渡される補助道具よ!つまり、これを持っていたこの者こそがリード様の元魔法の教育者!」

「ふん。その石ころで見た事ない人物を語るな。それに、それがリードの物かなんて、分からないだろう?」


私はその魔法石をひっくり返して、アズウェル皇国の紋章を見せる。


「これが、皇族以外の持ち物だとでも?紋章がついているのを身に着ける事が出来るのは、皇族以外にいないと、アズウェル皇国の法律で決まっているわ!それに、これはリンドウ鉱石ね。アズウェル皇国原産ながらも、アルカディア王家の御用達の一品。このサイズの物になると、かなりの値段がするわね。けれども、アズウェル皇国の紋章付いていて、これを身に着ける事が出来たのは魔法が使えたリード様以外にはいらっしゃらないの!」


その意味を理解したようか、少し顔を歪ませる。でも、これだけじゃクローディン皇子を追い詰める事はできないわ!!


「でも、この者は皇族ではない。どう考えても身なりで分かるもの。きっと、闇魔法の儀式を執り行おうとして亡くなったのね。じゃなきゃ、こんな酷い死に様、他にはないもの!」


・・・どうしたら、クローディン皇子を追い詰める事が出来るの?そして、これはSECRET LOVERS2~私を取り巻く王子様達~のアリスがリード様に助けられる時の状態に酷似しているわ!そう、これはリード様が論破した内容。もう、ゲームは始まっていると言うの!?

ほのぼの詐欺です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ