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悪役令嬢、第四王子と結婚します!  作者: 田名部宇美子
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33.新たな攻略対象現る。

前書きに困る。

セイレーン侯爵の情報を掴みつつも、3年もの年月が経ち、私は13歳になりました。時が経つのは早いものですね。もうそろそろ、恐れていた乙女ゲームが始まってしまうという事!!ハルキも無事にアルカディア王立魔法学園に入学したそうです。



現在の私はというと王都にいます!リュート様に付き添われ、王城に行くところなのですが、途中でルークと出会いました。ルークはこちらを見ると、声をかけてきます。


「あ、フローディアさんにリュート!久しぶり!!」

「あら、随分と久しぶりですこと。元気にしていまして?」


私が声をかけると、にこやかに笑うルーク。ルークは近況を交えて、楽しそうに話しかけてくる。


「あぁ!俺は元気!!俺、2年前に魔法騎士隊に入門したんだ!流石に、毎日が厳しいけど夢だった事に挑戦しているんだ。毎日、頑張っているよ!!」

「あら、そうでしたの。・・・今日は非番なのかしら?」

「おう!そうなんだ。今日は2人はどうして王都に?」



「ジル様に呼ばれたからですわ。・・・リード様がこの国に今滞在されているとか。それで、何故か呼ばれたんですの。あなたも一緒に来ない?」

「え?俺が行ってもいいの?」

「・・・私が連れてきたって事にして、何とかして王城に入れてもらいますわよ?ですから、大丈夫ですわ。それに、ルークも王城には入れる立場にはなったのでしょう?」



・・・魔法騎士隊の訓練所は王城の中にあるのだから。それにしても、ルークは弱点がないのですね。いつの間にか、シナリオがズレてきているわ。この展開はゲームではなかったわ!!ゲームでは、魔法騎士隊に入る事に悩んでいましたもの。だから、若くして入ってきた現状に私は驚きを隠せない。




まぁ、それは置いておきましょ。いい方向に向かっているという事で、私達は王城に向かったのだが。途中で私は誰かに手を引かれて、リュート様とルークとはぐれてしまいました。













あぁ、この展開はゲームの中でもありましたわね。13歳の時にフローディアが誘拐される・・・訳ではなく、脅迫される事件が。そう、今は・・・誘拐されているように見える。でも、実際これから行われようとしているのは”脅迫”なのだ。私は頭を抱える。



少年は声を荒らげる。目の前には、緑髪の後ろ髪を結んでいる。瞳は綺麗な橙色。あぁ、SECRET LOVERS~私を取り巻く王子様達~の最後の攻略対象ですわね。


「お前、フローディア・フランソワーズだな?これから俺に、協力しろ!!」


私は予想通りの展開に辟易する。でも、ここは、強気でいかなくては。


「いきなり、お前呼ばわりとは失礼極まりないですわね。私は公爵令嬢ですのよ?誰に向かって声をかけていると、思ってらっしゃるの?・・・デミス・クロノワール次期伯爵家当主殿?」

「・・・!?」


少年は驚きで、動きが止まる。正体がバレないとでも思ってらっしゃるのかしらね?でも、私は前世の記憶からあなたの事なんてお見通しなのですわ!確かに、緑髪で誤魔化しているとはいえ、この方の本来の髪色は太陽みたいなオレンジの髪色なのですわ!今はウィッグで誤魔化しているけれど。それに、いくらその髪形が好きとはいえど、ウィッグでも同じ髪形にする事はないんじゃなくて?そのおかげで、バレバレよ。



動きが止まっている間に、この方の説明をしましょう。

デミス・クロノワール。クロノワール伯爵家次期当主。年は私より1歳年上で、ゼクス様とは友人関係。ゼクス様とは違い、女の子が苦手な様子だが、何故かゼクス様とは仲良くやってらっしゃる。孤高の一匹狼タイプ。口調は貴族らしからぬ荒っぽいのが特徴的。成績は優秀で、授業には中々出席なさらない。こういうところが、ゼクス様と気が合う要因なのかしらね。天才肌って奴。周りからも怯えられている。鋭い眼光が特徴的でもある。



と、考えをまとめているとデミス様は土人形を出して、再度強気に出る。


「・・・お前に、拒否権はない。俺の命令を黙って聞け。」

「・・・ふぅ・・・。あなた、まだ分かっていないのね。誰を敵にしたか、解らせてあげましょうか?」



そう言うと、私の傍に駆け寄ってくる足音が聞こえる。あぁ、もうここが分かったのね。



「フローディア様に手出ししないで頂けますか?」

「フローディアさん!怪我していない?」


・・・後ろを振り返ると怒り狂いそうなリュート様と、心配そうに見ていたルークが現れたのだった。

SECRET LOVERS~私を取り巻く王子様達~の最後の攻略対象は出番を出すかどうか迷っていました。

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