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悪役令嬢、第四王子と結婚します!  作者: 田名部宇美子
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29.フラグの前兆3。

困ったら、このサブタイトルにします!

長かった秘密の夜会から2年もの年月が経ち、私は10歳になりました。

お茶会でも、肝心の”レオン様誘拐事件”のあまり首謀者の貴族の情報が得られなかった。あれから、レオン様視点の記憶を思い出しては、㊙ノートに書き写すも肝心なところはぼやかされており、ちっとも役に立たない。


私は激しく焦っている。このままだと、家族全員破滅だわ!!



さて、話は変わるが、今日もお茶会に参加しております。今回は一人での参加です。・・・私、婚約者はおりませんの。正直、適当におべっかを使って同世代の人達を躱す。・・・正直に言うとですね、この人達はあまり”賭け”に関係していないと思うの。ましてや、”レオン様誘拐事件”については。


・・・あ、でもぼやかされているって事はモブって事よね?しまった。私とした事が。


私は庭園に出る。あぁ、風が吹いていて気持ち良いわね。・・・確か、レオン様の話でこんな事があったような・・・。


~~~~~~~~


ー・・・。風が吹いていて気持ち良い。そんな事を思うようになったのは、俺の隣にアリアがいるようになってからか。身体を壊した俺を、優しく労わってくれる。人から向けられる愛情と言うのはこんなにも嬉しいものだったのか。


それでも、俺はけじめをつけにいかなければならないのだ。・・・自分の手で。きっと、君には心配をかける事になるだろう。でも、アリアがいてくれたからこそ、俺は尚更けじめだけはつけないと思った。


セイレーン侯爵。


それが、俺を誘拐した首謀者であり、王族を巻き込んだ”賭け”の首謀者である。だから、セイレーン侯爵家の三男坊を深く注視していた。彼自身が闇魔法の使い手であり、俺が闇魔法を手に入れたきっかけになった人物。


セイレーン侯爵家の関与が明らかになって、9年。ずっと、あんたに復讐の機会を窺っていた。でも、アリアに会って、復讐の方法を変えようと思った。


俺はセイレーン侯爵家の関与を公で公表するー・・・。それで、奴は破滅だ。そこまで俺の身体がもっていて欲しい。そして、願わくばアリアとー・・・結婚して幸せになりたい。きっと、楽しい事がいっぱいなのだろう。


ずっと、暗い人生を送ってきた俺に明るい未来を見せてくれたアリアとー・・・末永く一緒にいたい。


アリアは笑う俺に微笑みかけてくる。アリアは何も知らない顔で尋ねてくる。


「・・・レオン様?どうなさったのですか?」

「いや?俺は今まで幸せとは縁遠いところにいたから。こうして、アリアと一緒にいて、とても幸せだなって。・・・だから、俺は貴方に忠誠を誓う。」


俺はアリアの手にキスをする。・・・俺はもう、貴方を裏切ったりはしません。


~~~~~~~~


・・・!?そうよ。今まで復讐に燃えていた”レオン様”が更生するシーン!!そして、ヒロインに忠誠を誓うシーンでもあるのだわ。なんて、素敵なシーンなのかしら!!って、セイレーン侯爵家!?それが、犯人だって言うの!?何で、今になって思い出すのよ!!


私は犯人が分かった高揚感に酔いしれていた。・・・あいつに出会うまではね。


私はそのままルンルン気分で庭園を散策する。そうすると、青髪の少年と出会う。そして、その少年はこちらに気付かないままこちらに進んでいく。・・・ちょっと、このままじゃぶつかるのも時間の問題!?


そう考えている内に、ぶつかって思いっきり吹き飛ばされてしまった。流石に、体格差があってこちらが思いっきり吹き飛ばされてしまう。私はまずその人に文句を言う。


「・・・ちょっと、あなた!ちゃんと前を向いて歩きなさいよ!!」


その少年は私の顔を見て一言。


「・・・悪役令嬢の、フローディア・フランソワーズ!?」


その反応は私以外の”転生者”!?しかも、私の第六感が告げている。・・・こいつはもしかして・・・。


「・・・あなたは前世、神崎悠生という名前でしょ!?」

「げっ!何で、俺の名を!?・・・ってお前、もしかして遥なのか?」


うわぁ・・・。マジかよ。前世の私の名前が言えるって事はこいつはやっぱり、私の前世の実兄の悠生なのね。確かに、前世で亡くなった時兄妹一緒だったものね。それにしても、悠生はこのゲーム世界の住人に転生して、かつヒロインの攻略対象なのね。


「・・・悠生兄さん。お久しぶりってところかしら?こんなところで出会えるなんて思ってもみなかったわ!!」

おや・・・?新顔登場ですか?

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