24.秘密の夜会。
前回は話を書いていて、気分が悪くなってしまったonz。今回はそんな闇パーティーにどんな風を吹かすのか見てみたい(笑)。
( ゜д゜)ハッ!
会場に入って、抜け落ちていた記憶が一気に流れ込んでくる。ここは、”レオン様”にとって、禁忌な場所だ。ここは、”レオン様”の憎悪を一気にかきこんだ場所だわ。目的の為に手段を選ばない”レオン様”の!
そして、リード様をこの場に連れてきて良かったのか。今になって迷いが生じる。でも、もう後には引けない。迷いは大敵。行かなくては。
私を隣で待ってくれていたリュート様は心配そうに私を見ていた(仮面越しだが)。
「大丈夫ですか?」
「えぇ、ちょっと思い出していただけだわ。ここが、どれだけ危険な場所かってね!」
「・・・貴方はその場所に突っ込もうとしていたんですよ?心配する身にもなってください。」
「そうね。後の皆は・・・あ、前にいるのね。ちょっと、話したい事があるの。」
私は他の皆にも思い出した事を伝えると、表情は仮面で見えないけれど、怒りで肩が震えている。特に、商品扱いされていたリード様は特に。
私は心配になってリード様に声をかける。
「あの・・・リード様、大丈夫ですか?」
「はぁ・・・。あの人達は私をここに連れて、奴隷にしたかったんですか。ここに来て、正解でしたよ。教えてくださってありがとうございます。フローディア様。」
絶対、笑っていないわ。怖い怖い!!絶対、大丈夫じゃないよ!!ジル様もボキボキと手を鳴らしている。相当怒っているな。この後、どうする気だろう?普段穏やかな(ゲーム内では)ルークも何故か燃えていた。持ち前の正義感が発動したな。レイスは逆に無表情なのがかえって怖い。
ジル様は一息つくと、口を開いた。
「まず、一階部分から調べていく事にしましょうか。おそらく、大したものは出ないとは思いますが。気休め程度に調べましょう。」
「・・・そうですね。参加者から情報も得られるかもしれませんし。」
私達は参加している人から何か情報が得られないか、調べたが大した情報は得られなかった。私は集合場所に戻ろうとすると、横から走ってくる人物とぶつかってしまった。
「「いった!」」
私は地面に倒れこんでしまった。勿論、相手もだ。同年代くらいだから。身体には大した痛みはない。そして、相手は少年だったようだ。少年は手を差し出す。
「申し訳ない。貴方に怪我はございませんか?」
それは服装と、この紳士的な様子を見て言える。そして、少年の格好に私はなんだか見覚えがあるなと気付く。確か、誰かが仮面舞踏会に出たというスチルがあったな。そして、フローディア自身もなんだかんだ言って仮面舞踏会で遊んでいるスチルがあったなとふと思う。そうだわ!フローディアとゼクス様の出会いだわ!
という事は、今目の前にいるのはゼクス様・・・?差し出された手を取ると、ゼクス様はグッと自分の方に引き寄せる。・・・あ、これゼクス様だわ。
ゼクス・ウィンロー。ウィンロー伯爵家次期当主。大の女好きである。楽しい事が好きで、楽しそうな事があるとすぐに飛びつく。私とは1歳年上である。使う魔法は風魔法。授業は割とサボりがちな不真面目なところがある。しかし、天才肌であり、興味の持てる事がなく、退屈な日々を過ごしている。女好きではあるが、飽き性である。
このゲームは天才が割と多いと思うのよ。ジル様もリード様もコンプレックスを克服すれば、天才だし、レオン様に関してはそれがなくてもハイパーチートキャラ。ルークは特別な魔法を持っており、それ故に実力派。フローディアも天才の部類に入る。勿論、ヒロインもね。そして、ゼクス様。
まさか、こんな所でヒロインの攻略対象に会うとは思わなかったわ。これで、5人目か。この攻略対象には会いたくなかったわ。私、女好きのキャラは好きではないの。私は、魔法を軽く用いて、離れる。これくらい、朝飯前だわ。
ゼクス様は声をかける。
「待ってくれよ。俺と一緒に遊ばない?」
なので、ドスの効いた声で言い切った。
「私、他に相手がいるので、これでさよなら。」
これで、ゼクス様も引くでしょ。
5人目の攻略対象、現る。




