23.秘密の回想。
レオン様の回想回。
私達は田舎の男爵家を装って、潜入した。入り込むのは簡単だった。だって、表向きは仮面舞踏会。仮面を身に着けていれば、普通の参加者と思われる。まずは、ゲームでのレオン様の回想に入ろうか。
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ー・・・。ここが、”夜光会”か。身分を偽っても、案外、簡単に入れるものだな。ま、表向き、仮面舞踏会だもんな。にしても、雰囲気出てるな。一階は普通の仮面舞踏会。俺はあまり用がない場所。二階部分も同じ。王族から誤魔化す為のフェイク。
問題は地下で行われている闇オークション。それに、俺は参加する。・・・一応、俺が王族なのは知っているが、誰も俺を第四王子の”レオン”だと気付いていない。
それも当然か。バレる訳にもいかない。俺は幼少期、”湖の乙女”の加護を受けて、地味な生活を送ってきた。そして、生活していくうちに思った。俺は、俺を誘拐した連中から貴族の座を引きずり落としてやりてー、と。そして、まんまと誘拐されたザルな警備をしていた王族にも復讐してやりたい。そして、双子の兄にして、のうのうと平和に暮らしている”ジル王子”にも俺の気持ちをぶつけてやりたい。
何で、お前はのうのうと平和に生きてんのに、俺はこんなにも苦労して生きていかなきゃなんねーのかってな!その為には、実力が必要だ。お前を殺すだけの実力がな。噂じゃ、闇魔法を行う儀式とやらが行われるらしい。俺は逸る思いを抑えるために自身の胸を掴んだ。
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地下に向かうと、扉の近くに黒服の男がいた。俺の掴んだ情報通りだ。確か、暗号を問われるはずだ。
実際に問われた。
「貴方、何が好き?」
と。これは・・・隠語だ。しゃぶしゃぶと答えれば、”奴隷売買”。チャカと答えれば、”儀式”が執り行われる。”儀式”・・・これは、闇魔法を得る為の儀式だ。闇魔法は自然に身に着くものではない。他人の命を糧にして、得られるものだ。しかし、今まで汚い事をいっぱいしてきたんだ。今更、他人の命なんかどうでもいい。
俺はゆっくりと口を開いた。
「私はー・・・しゃぶしゃぶとチャカかな。どっちも欲しい。」
黒服の男はニヤリと口を歪めて嗤う。
「貴方は我儘なのですね。でも、私はそういう人嫌いではないですよ。・・・どうぞ、こちらにお入りください。」
・・・やっぱり、入れるんだな。俺は部屋に足を踏み入れる。
まず、俺は”しゃぶしゃぶ”の部屋に入った。つまり、どんな奴隷がいるか、見に来たのだ。ちなみに、この国での奴隷売買は不法行為であり、バレたら極刑に処される。まぁ、俺には関係ない話だが。奴隷には興味ないしな。あの場ではあぁ、言わないと俺みたいなガキは入れてくれないだろう。
マントを被った人物が現れる。風魔法を展開しているのか声がやけに通る。
「今回はこの”肉達”を用意しました。そして、皆さんに大変申し訳ない事をしました。今回は大物に逃げられてしまいました。しかし、その代わりに多くの”肉達”を用意しました。皆さん、ごゆるりと。」
・・・確か、大物って隣国のアズウェル皇国の第三皇子って事だったよな?あいつには逃げられたんだ?だっせ。
俺はさらに興味をなくした為、その場を離れ、”チャカ”の部屋に入った。
”チャカ”の部屋に入ると、やはりマントを被った人物がいた。そして、籠の中に誰かが叫んでいる。あぁ、生贄か。
俺は闇魔法を得る為にそれなりの金貨を渡し、”儀式”を行う事にした。金貨は十分だったようだ。今日、この日の為に、俺が裏稼業で稼いできたもんな。そりゃあ、足りるはずだ。
俺は今宵、闇魔法を手に入れた。
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その会場から離れ、闇魔法の威力を試してみたかった。俺は色んな力を使ってみた。けれども、何度も他人をいたぶってみたが、何も罪悪感を感じなかった。ただ、目的の為に手段を得たんだという高揚感に酔いしれた。
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レオン様が超病んでいらっしゃる。




